※2004年に行ったキャンペーン

海外トピックス

サルの実験施設建設計画を中止!

ケンブリッジ大学は、霊長類を使った実験施設建設案の中止を発表した。この発表は動物保護活動にとって大きな勝利となった。
BUAVのキャンペーンディレクターWendy Higgins氏は、「この決断は待ちに待っていたものだ。このことは、実験施設で辛く苦しい死を迎えるはずであった何千というサルを救うこととなるだろう」と述べた。
このNewsは、「ケンブリッジ大学で実験動物が受けている苦痛の程度を、イギリス政府は故意に過小評価しており、これは違法に当たる」として、BUAVが訴訟手続きの準備を始めたところに届いたという。

この問題の発端となったのは、BUAVの調査により、ケンブリッジ大学におけるサルを使った残酷な実験の実態が暴露されたことだった。さらなる調査で、この実験が相当な痛みを伴う実験であるにもかかわらず、「並みの痛みを伴う実験」として申請され、政府が許可していたことが明らかになったのだ。
ケンブリッジ大学の理事会は、2000年に実験施設の建設案がだされた当初、建設に賛成していたが、しかしその時は、実験施設がサルを使った脳の実験を行うためとは知らされていなかったという。同理事会は、「ケンブリッジ大学が実験施設に関する重要な情報を隠していた」と非難し、学内からも建設反対の声があがっていた。

Higgins氏は次のように述べている。「ケンブリッジも政府も事実をごまかしている。事実を公にして、実験施設で苦しんでいる動物の酷い実態を、人々が知ることが出来るようにしなければいけない。BUAVは病気の研究は勿論支持するが、倫理的に優れかつ科学的に適切な<動物を使わない方法での研究だけを支持するものである。」
(Animal News Center Feb. 1,2004)

"生命を尊ぶ"獣医学の授業

米国ポモナ市にあるウエスターン大学の獣医学部では、生きた動物ではなく自然死した動物で実習を行っている。"傷つけない医療"と呼ばれるこの学習方法は、米国内だけでなく、世界中の獣医学教育にとって画期的なことだとしている。
米国の多くの獣医学校では、動物収容所や研究所から生きた動物を買ってきて実習を行っている。しかし"生命を尊ぶ"授業を方針とするウエスターン大学では、自然死した動物だけを使う方針を明確に打ち出している。そして、授業では、動物を提供してくれた飼い主に、その死んだ動物の"人生"について、授業を受ける学生達に対して語ってもらうことにしている。
(BUAV Campaign Report-Winter 2003)

犬・猫・アザラシの毛皮販売が禁止に!

今年1月、ベルギーのヴァン・デン・ボッシュ環境大臣、ドゥモット厚生大臣、ムルマン経済大臣の3者は、国内における犬、猫、アザラシの毛皮販売を全面的に禁止する方針であることを表明した。
これは、ベルギーの動物保護団体ガイアが昨年後半に大々的に展開した毛皮反対キャンペーンを受けての決定。
犬と猫に扮したガイアのメンバーたちは、ヴァン・デン・ボッシュ環境大臣に、2?3メートルもあるアンチ毛皮の大クリスマスカードを渡していたのだ!
 犬、猫の毛皮は、フランスでは輸入のみすでに禁止、イタリアでは販売そのものが2003年から禁止され、オランダでも販売を禁止する法案が議会に提出されている。しかし、アザラシの毛皮販売を禁じるのは、ベルギーがヨーロッパで最初。
 (GAIA、1月15日付プレスリリース、ベルギー)

研究目的の動物使用数減少

2002年、ニュージーランドでは、318,583匹の動物が学術研究・実験・教育目的で使用された。これは2001年に比べて17%の減少である。
ハツカネズミ・ネズミ・魚類が最も一般的に使用される種であるが、その内78%の動物実験は、殆んどあるいは全く苦痛の無い実験とされている。16%が穏やかな苦痛、1%が激しい苦痛を伴うものであり、5%が非常に過酷な苦痛を伴う実験である。
ハツカネズミは、その最も過酷な苦痛を伴う動物実験のカテゴリーの93%を占めている。又、商業用研究と基礎的な生物製剤研究目的(血清・ワクチンなど)の動物使用が52%と説明している。
動物使用の内訳: 商業開発(35%)、クラウン研究機関(31%)、大学 (30%)、政府の省庁(4%)
(HSUS Animal Research News & Analysis -Nov.2003)