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<マスメディア対策プロジェクト活動報告>
お父さん役・白犬への虐待に抗議
好感度NO1「ソフトバンク」のCMの場合
「ソフトバンク」のホワイトプランのCMにお父さん役として、白犬が出演しているのをご存知でしょうか?犬の可愛らしさが受け、CM好感度NO1を誇る大人気のCMですが、放送開始時から現在に至るまで、その内容は、微妙に変化しています。当初は、「どら焼き食べました」など、見ていて、お父さん役の白犬に苦痛を与えているような描写はありませんでした。しかし、その後、その白犬が牙を剥いて怒るシーンが頻繁に登場したり、尻尾を丸めたりと、明らかに故意に怒らせたり、恐怖を与えているような内容に変わっていきました。そして、今、時を経て、犬が苦痛を受けているようなシーンは、一切、見られなくなりました。その理由は、犬を怒らせるCM内容が流れ始めた時点で、JAVAがソフトバンクにCM内容の改善を申し入れたのです。それにより、犬が牙を剥いたり、苦痛を与えられたりするようなシーンはなくなったのです。
過激になってきた内容
JAVA事務局には、以前から、「放送開始頃は、ほのぼのとしたものであったが、最近では白犬が歯を剥き出し怒るシーンが頻繁に流れている。あれは犬に恐怖心を与え、
わざと怒らせているとしか思えない。どんどん演出がエスカレートしていっており、犬に負担を強いていて見ていて辛い。」「犬が可哀想で、非常に不愉快。放送中止をJAVAから働きかけて貰えないか。」といった声が届いていました。
また、以前には、風呂場でシャンプーをされている白犬に熱湯を掛ける、という設定もありました。それに対しても、「熱湯がかけられているのではないか。
酷い!」「熱湯でなくても、何か細工をして犬を驚かせている。」等の意見が寄せられていました。
動物愛護の観点から見過ごす事ができない問題点
それらのCMに出演しているのは、動物プロダクションに所属している犬と考えられますが、例えタレント犬であったとしても、犬が自ら怒りの演技をするはずはなく、人間の都合で、犬に恐怖心を与えるなどして、故意に怒らせるとは言語道断、到底許せるものではありません。また、風呂場の熱湯疑惑に関しても、実際に熱湯をかけたかどうかは不明ですが、熱湯がかかったように見せるために、犬に対して、何らかの不自然な行為を施しているのは明らかです。第一、犬が熱さで悲鳴を上げるCMを制作し放送する自体、
悪趣味であり、動物愛護の観点からも、見過ごすことはできません。
ソフトバンクには、このCMでの犬の不適切な取り扱いに対する抗議だけでなく、動物愛護意識の低下を招くといった、市民への悪影響も懸念されるため、JAVAは、安易に生き物を出演させないことなどの事項を強く要望しました。
ソフトバンクからの回答
『当テレビコマーシャルで起用している犬は、動物プロダクションに所属している訓練を受けたプロの犬です。かつては熊狩りなどで活躍した元々気性の荒い北海道犬であり、吼える行為自体そのものが、生来の特性とも言える得意演技です。テレビコマーシャルでは、それを活かし、'吼える=しゃべっている'とみせることで、'威厳のある父親'という設定にふさわしい一家言を吐くシーンで登場させております。決して、犬を故意に怒らせているものではないことを、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
また、ご指摘頂きました「風呂場バージョン」に関しましても、動物プロダクションのトレーナーの厳しいチェックのもと、普段使っているシャンプー、水温を再現しており、犬にとって無理や苦痛のない撮影を行なっているものと考えております。今回ご意見を賜りましたことに対しては、真摯に受け止めさせていただきます。今後も動物愛護の精神にのっとり、お客様に喜んでいただけるテレビコマーシャルを制作していく所存ですので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。』
CM内容が改善された!
このようにソフトバンクは、犬に苦痛を与えていないと釈明した上で、JAVAの指摘を受け、今後、動物愛護の精神に則り、CMを制作していくことを正式に書面にて、確約しました。その後は約束通り、以前に見られたような、問題の描写はなくなり、少し前に放送されていた「お父さんのおかげです」や最新の「お父さん、同窓会に出席」等を見ても犬への配慮がなされていて、JAVAとしては、一定の改善がなされていると判断しています。
しかし、それで全てが解決した訳でありません。最大の問題は、視聴者の気を引くための安易な動物使用にあります。見ていて可愛いからと言って、それを黙認していては、私たちの知らないところで動物たちが苦痛を強いられることになってしまうのです。
動物を使ったテレビ番組やCMを監視しましょう
映画、テレビ、CMの撮影現場には、「作品のためなら、いかに過酷なことであっても、やってやろう」といった、一種、独特な空気が漂っています。監督やプロデューサーが、その場面が効果的であると感じたなら、いとも簡単に動物の命が奪われることさえあるのです。そこは、一般の者が決して、立ち入ることができない、言わば、密室です。ある種、実験施設に似た感じがあるかもしれません。
今回のソフトバンクもそうですが、JAVAの抗議を受けて、まず制作者サイドは「動物プロダクションのトレーナーの厳しいチェックのもと撮影を行っています」と、適正に行っていることを主張してきます。しかし、動物を用いて利益を得ている動物プロダクションのチェックなど、何の規制にもなりません。厳しいチェックというのなら、制作者サイドは、自主的に、現実に動物のために活動を行っている動物保護団体の立ち会いを求め、チェックを受けるべきであると考えます。それができないというのなら、私たちは、動物の使用を認めるわけにはいかないのです。
ところが、私たちの願いとは裏腹に、テレビ番組やCMでは、若者の受けを狙った、利益優先の安易な企画が横行し動物の露出が増えています。しかし、一方で、今回のソフトバンクの例のように、抗議や要望をすることによって、改善がなされるという事実もあります。テレビ番組やCMにおいて、視聴者や消費者の意見は大変、影響力があり、例え、即座に中止や改善がなされなかったとしても、それらは制作の今後の参考にされるでしょう。ましてや、たくさん意見が寄せられたなら、制作者サイドも無視することができなくなります。私たちは、テレビ番組やCMを常に監視し、視聴者や消費者として、積極的に電話、手紙、メールで抗議し、テレビ局やメーカーに改善を求める声をあげましょう。
(JAVA NEWS 81号より)
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