JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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お知らせ

JAVAの最新情報をお知らせするコーナーです。進行中の活動、パネル展やイベントなどのご案内、これまでの活動・成果などをご紹介していきます。

動物愛護法改正のための活動<続報>

2017年12月14日

2018年の「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、動物愛護法)の改正に向けて進めている、「認定NPO法人アニマルライツセンター」、「PEACE 命の搾取ではなく尊厳を」との協働活動。その後も国会議員への陳情等さまざまな取り組みを積極的に続けています。


省庁への申入れ

動物愛護法はこれまでの改正と同様に今回も議員立法で行われる予定ですが、行政側の意見・意向も重視されます。そのため、動物愛護法を所管する環境省には繰り返し私たちの求める改正を要望しています。また、私たちの改正案には、「実験動物を扱う業も第一種動物取扱業の対象にして登録を義務付ける」「3Rの原則の強化」という動物実験、実験動物に関係する改正も含まれていることから、動物実験の実施についての指針を出している文部科学省、農林水産省、厚生労働省の担当課への申し入れも行い、私たちの改正案への理解と協力を求めました。

「動物行政に関するアンケート」調査実施

自治体の動物の取扱いに関する私たちの改正案には、とえば、「所有者不明の犬猫の引取り条項の改正により、駆除目的の猫の引取りをなくす」「収容状況の改善(冷暖房・収容スペースの広さ・運動等)」「殺処分方法の改善(炭酸ガス殺の禁止)」があります。これまでも国会議員の皆さんに自治体の現状を伝え、私たちが求める改正案をアピールしてきました。より理解と賛同を得るために、環境省が発行している「動物愛護管理行政事務提要」ではわからない自治体における動物行政の現状を把握し、それを元にした資料を作成しようと、JAVAはアンケート調査を実施しました。対象は、引取り業務を行っている114の都道府県、指定都市、中核市です。

Evaの「どうぶつ2020プロジェクト」
JAVAのメッセージ動画が公開

女優の杉本彩さんが理事長を務める公益財団法人動物環境・福祉協会Evaが「どうぶつ2020プロジェクト」を9月中旬にスタート。これは、「2020年、日本のどうぶつ環境を世界水準に」をスローガンに掲げ、動物愛護法改正など、動物の福祉と環境の向上を目指すプロジェクトです。プロジェクトのアクションの一つとして、動物愛護団体、議員や著名人からのメッセージ動画が公開されています。JAVAもEvaからの依頼を受けて撮影しました。
動画では、私たちが動物愛護法の改正で特に強く求めている3点「駆除目的の猫の引取りをなくす」、「実験動物を扱う業の登録」「動物実験の3Rの強化」についてアピールしています。


YouTubeで動画を視聴する

 

3団体合同で開催

セミナー「動物愛護法をどう改正したらよいか~すべての動物を守れる法律を~」
9月10日、文京シビックセンター (東京都文京区)にて3団体合同でセミナーを開催しました。アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さん、PEACE代表の東さちこさん、JAVAの和崎が登壇し、法改正に向けたこれまでの動きの中間報告、私たちの改正案とその改正を求める理由、そして今後の動きについてお話ししました。質疑応答の場では、時間が足りないほど、会場から多くのご質問やご意見がありました。(私たちの求める改正については、<動物愛護法の改正署名にご協力を!>のページを参照ください)

JAVA、子猫虐殺犯を刑事告発

粘着テープで縛る、乱暴に肛門をこする・・・
JAVA、子猫虐殺犯を刑事告発

今年6月、インターネット上に少なくとも2頭の子猫を粘着テープで縛ったうえで、乱暴に肛門をティッシュでこすったり、圧迫するなどして虐殺する動画が投稿されました。この虐待動画については数多くの通報が全国の警察署に寄せられ、JAVAも告発状を提出。その後逮捕された犯人には動物愛護法違反で罰金20万円の処分が下されました。


投稿された虐待動画

6月18日に、「パンティマニアなお座敷シューター」という名で動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)に投稿された4本の動画のうち3本に、子猫への残虐行為が撮影されていました。

動画1 白毛の子猫への虐待
<JAVAが動画で確認した内容>
犯人は白毛の子猫の両手にガムテープを巻きつけて拘束し、激辛チリソースを塗った綿棒を口の中にねじ込んだ。その後、ティッシュペーパーで乱暴に肛門をこすり続け、肛門は赤くただれて出血した。3分22秒ある動画中、終始、犯人は子猫を握りつぶすように強くつかみ、時に尻尾をつかんで逆さ吊りにし、子猫は終始、悲鳴をあげ続けていた。

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<この動画についての犯人のコメント(原文のまま)>
「【赤ちゃん猫 強制排尿・排泄!】暴れるので、ガムテープ使用しましたが、なくても押さえ方次第ではガムテープなんか不要です。おしっこは問題ないものの、便通が悪かったので、アメリカのルイジアナ・ホットソース肛門に塗り、豪快に力強く擦ったら赤く擦りむけてしまい、力も入り過ぎたせいか、身体の骨も折れてしまった…。次の日に亡くなりました。。。。」

子猫虐待1

投稿動画より。子猫の両手はガムテープで拘束されている。
背後には激辛チリソースの瓶が見える。

動画2 キジトラの子猫への虐待

<JAVAが動画で確認した内容>
犯人はキジトラ毛の子猫の両手にガムテープを巻きつけて拘束し、さらに目、鼻、口を覆うように顔面にもガムテープを貼り付けた(顔面のテープを途中で追加したり、押さえつけたりもした)。その後、ティッシュペーパーで乱暴に肛門をこすり続け、肛門は赤くただれ出血した。3分44秒ある動画中、終始、犯人は子猫を握りつぶすように強くつかみ、時に尻尾をつかんで逆さ吊りにし、子猫は終始、悲鳴をあげ続けていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<この動画についての犯人のコメント(原文のまま)>
「【子猫の強制排尿・排泄!】仕事などに行っている間はどうなのかわかりませんが、おしっこだけは毎日出ていたようです。かなり便通が悪く、ほぼ毎日強制排尿・強制排便しておりました。暴れるため、爪を切る前の動画です。ガムテープなんかなくてもできちゃいますね!日々強く擦り過ぎて、肛門なども皮が擦りむけ、少し血が出て真っ赤になってしまい、やはり力の入れ過ぎでした。。。
力の入れ過ぎって、おろしがねで大根をすりおろしするぐらいの力を入れてました
それでも排便はなかなか出なく、身体をギュッと強く握ると、なんとか出てました!が、内臓、肝臓、腎臓、胃?などが圧迫されたためか、苦しそうに悲鳴をあげていました。日々強く握り、強く擦り過ぎたためか、5月下旬に最後の悲鳴をあげて、ぐったりと亡くなりました。無念!!」

子猫虐待2

投稿動画より。子猫の両手はガムテープで拘束されている。このあと顔面にもテープを貼り付けられる。

動画3 死亡したキジトラの子猫
<JAVAが動画で確認した内容>
仰向けに横たわったキジトラの子猫の亡骸を母猫が何度も舐めていた。犯人はその子猫の頭部を大きな音がするほど指で強くはじきとばした。

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<この動画についての犯人のコメント(原文のまま)>
「【無念!赤ちゃん猫死亡!!】生まれてから約1ヶ月目を迎えたけども、5/30に豪快な強制排尿・排便直後にゆっくりと亡くなりました……。母猫リリィが一生懸命舐めていました。私もいろいろやりましたが、ダメでした。2匹のうちの残ったこの子だけには、 元気に育って欲しかったです……。
毎回、排尿・排便の時に身体をギュッと強く握り、内臓、肝臓、腎臓、胃!?などが強く圧迫してしまったことが主な死因です。
本当、母猫には申し訳ないけど、無念極まりない、、、、。」

子猫虐待3

投稿動画より。死亡した子猫の頭部を犯人は強くはじき飛ばした。

Evaと連名で刑事告発

動画に映し出された行為は明らかに動物愛護法違反で「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、2年以下の懲役又は、200万円以下の罰金に処する。」に該当するものです。8月、JAVAは公益財団法人 動物環境・福祉協会Evaと連名で地元の渋谷警察署に相談し、同署を介して、すでに捜査に動いていた神奈川県厚木警察署に告発状を提出しました。
その際、田中亜紀獣医師(カリフォルニア大学デービス校獣医学部疫学研究員/日本獣医生命科学大学非常勤講師)と町屋奈獣医師(公益社団法人日本動物福祉協会 獣医師調査員)が連名で作成くださった意見書「子猫の排尿・排便等に関する動画について」(下に掲載) を証拠として提出しました。これにより、あたかも子猫に排便・排尿をさせるために行った正当な行為であるかのような犯人の主張は決して通用しないことを証明しました。

犯人逮捕される

8月31日、犯人を逮捕したとの連絡が警察からありました。TBSテレビでは、逮捕されたのは千葉県成田市の38才の派遣社員の男と報じられました。

検察に起訴と厳罰求刑を要望

逮捕されても起訴されなければ罪に問えません。そのため、JAVAとEvaはそれぞれ、管轄の横浜地方検察庁 小田原支部にあてて、必ずや起訴して、懲役2年を求刑することを求める文書を送りました。

罰金20万円の処分下される

9月8日、逮捕されてから警察署に拘留されていた容疑者N・Kは裁判所に略式起訴され、同日付で罰金20万円の略式命令が下されました。
N・Kの犯した罪は残酷極まりなく、到底許せるものではありません。 それに対して、下された刑はあまりに軽いと言わざるを得ませんが、N・Kの行為が動物愛護法違反と認定され、有罪にできたことについては、再犯防止、さらには、他の動物虐待犯への抑止の効果があると考えています。

■2名の獣医師からの意見書■

 

「私が見た盲導犬の一生」元パピーウォーカーからの寄稿

人間のために働かされる様々な動物がいますが、人間に利用される動物の実態はどれも悲惨です。JAVAはいかなる動物の使役にも反対しています。
今回は、盲導犬のパピーウォーカーのボランティアをして、予想外の悲しい現実を知り、盲導犬制度に大きな疑問を持った佐藤まちえさんに盲導犬の一生についてご寄稿いただきました。

私が見た盲導犬の一生

佐藤まちえ

盲導犬

我が家では人の役に立つと思い盲導犬のボランティアをしましたが、疑問や驚くことが多く、盲導犬制度についてあまりにも無知だったと後悔しました。気がつけば、私は今まで一度も楽しそうな盲導犬を見たことがありません。

◆次々に代わる飼い主◆
盲導犬は、せいぜい15年の短い一生に飼い主が最低5回も代わります。繁殖家庭で生まれ、パピーウォーカー家庭(団体に登録したボランティア家庭、以下PWと略す)で育ち、次は訓練を受ける盲導犬育成団体(犬の所有者)、4番目は盲導犬の使用者(いわゆるユーザー)、最後は現役引退後の引き取り先です。PWが途中で交代した例もあります。

盲導犬育成団体(以下団体と略す)は全国に11団体あり、それぞれに繁殖犬を何頭か所有し、計画的に交配・出産させ、生まれた子犬を盲導犬に育てています。
繁殖犬は雌雄別々にボランティア家庭で飼育されており、子犬は母犬のいる家庭で誕生し、授乳期は母犬と一緒に育ちます(この間、母子を自らの施設に連れ戻して育てる団体もあります)。現在盲導犬の犬種は主にラブラドール・レトリバーです。
生まれた子犬達は約50日後に母犬から離され、PWに1頭ずつ、約1年間預けられます。
PWになるには審査を伴うのが一般的ですが、無審査で事前の家庭訪問もなく契約書も交わさない団体があるのは驚きです(この団体では単身者のPWも可)。
PWの責務は、預かった犬を健康で人間好きな犬に育てることで、盲導犬としての訓練は要求されません。この先の運命を知らない子犬達にとって、家庭犬として過ごす一番幸福な期間です。なおこの間、多くの団体は定期的にPWと犬を召集し状況をチエックしますが、招集も訪問も全く行わない団体もあります。

◆過酷な訓練◆
犬は1才2ヶ月頃にPWから団体に戻され、盲導犬にするための訓練が開始されます。訓練法は各団体により多少異なりますが、多くの団体が提唱している「陽性訓練」(ほめて訓練する)でさえも、排泄の制限、鳴き・吠え・走り厳禁、人や犬とのスキンシップ禁止等、犬の本質否定に基づいています。なお犬を従わせるのに体罰を続ける団体もあります。走行中の車の直前に犬を無理やり引き出し、急ブレーキをかけて車の怖さを実感させるといった手荒な訓練を行なっている団体もあります。
訓練施設の状況も団体により様々ですが、運動場もなく、建物の1室にケージを2段積みして常時60頭もの犬を収容しているところもあります。この団体は訓練士が4名だけで、他は皆見習いだそうです。なお盲導犬の訓練士は国家資格ではなく、各団体が自己基準で認定しているものです。
訓練は2才過ぎ頃まで続きますが、訓練の過程で盲導犬に不向きと判断された犬は随時脱落していきます。最終的に盲導犬になるのは、多くても候補犬の3割以下なのです。
訓練中に脱落した犬達(いわゆるキャリアチェンジ犬)は、一般家庭に譲り渡され、その後は家庭犬としての生涯を送ります。一部は団体に残り、見学会などの広報活動に使われ、他には盲導犬より合格基準が緩い介助犬の候補として介助犬団体に譲渡されることもあります。

◆盲導犬と使用者◆
最終的に訓練に合格した犬は、団体がマッチングした盲導犬申請者(身障者手帳を所有する18才以上の視覚障害者)とペアで約4週間の宿泊訓練に入り、それが無事終了すれば、その視覚障害者のもとで盲導犬としての生活を始めます。
しかし短期間で気心が通じるわけはなく、使用者と盲導犬の呼吸が合うのには1年以上かかります。指示に従わない犬を「叩いたり蹴ったり」、排泄の後始末が面倒だから「水や食事は最低限に」といった誤った扱い方が独断で繰り返されることが虐待につながるのだと思います。
なお各団体は都道府県などの地方自治体と盲導犬育成の任意契約を結んでいるので、盲導犬を使用者に貸与すると(盲導犬は貸与が主流、1団体のみ譲渡)、使用者の住む地方自治体から、育成費として1頭につき約200万円が支給されます。貸与後に問題が生じても団体に育成費の返還義務はありません(譲渡の場合も同じ仕組みです)。
盲導犬は、中途失明した人に繰り返し貸与されるケースが非常に多いですが、使用者には育成費の負担はなく、盲導犬5頭目という使用者もいます。使用者の年齢に上限もなく、80代の男性に初めての盲導犬を渡し、それを自慢している団体もありました。また現役中に万一犬が死んでしまっても、使用者は希望すれば早急に次の犬が貸与されます。

◆盲導犬の寿命と生活◆
現役引退は10才前後が一般的で、引退後は引き取り先のボランティア家庭で余生を送ります。その際、PWが希望すれば犬をPWに戻す団体もあれば、逆にPWや使用者に引退後の行く先すら教えない団体もあります。なお大手の団体は、「老犬ホーム」のような施設を有し、一般家庭に譲渡できない引退犬を飼育しているようです。
昔から「盲導犬はストレスが多いので、同種の家庭犬より短命」と言われてきました。盲導犬業界はこれに反論していますが、容易に算出できるはずの盲導犬の具体的な寿命データすら公表していません。

それに問題は寿命の長短以上に生活の質なのです。「現役中でもハーネスを外せば家庭犬と同じ扱いをする」と主張していますが、実際は、室内でも短いリードで繋がれ、散歩も一切させない。「走らせる必要はない、食事は1日1回」と公言する団体もあり、とても家庭犬と同様の生活とは言えません。重く固いハーネスを背負っての仕事中は、排泄を我慢させるために飲み水も制限され、夏の日中に熱中症で倒れた例もあります。ラブラドールは特に暑さに弱いのに、夏でも毛が飛ばないよう全身を被う服や雨具を着せられています。肉球が焼けるほど熱い、真夏のアスファルト道路も歩けるように「犬に履かせる靴を作った」とホームページに載せた団体もあります。靴は脱げたり擦れたりで、盲導犬には不向きだし、犬にとって足の裏は大切な情報収集のセンサーです。そんな道を歩かせないですむよう人間側が配慮するのが先決のはずです。
一日の「労働時間」や使用形態も使用者任せでストレスは計り知れません。盲導犬の尻尾は殆ど下がったままです。犬は飼い主とのアイ・コンタクトが最重要と言われますが、使用者の目が見えない状況で、晴眼者でも苦労が多い大型犬のケアが十分にできるのでしょうか。使用者に家族がいても、盲導犬の世話は使用者自身が行うのが原則なのです。
2014年の夏に世間を騒がせた埼玉の盲導犬オスカー刺傷事件も、実は刺し傷ではなく皮膚病の一種で、使用者や周囲が気づかなかったのが原因でした。

盲導犬の引退を10才頃と規定する団体が多く、10才は人間の60才相当だから十分早いと主張していますが、ラブラドールのような大型犬にとって「10才はもっと高齢に当たる」が大方の一般の飼い主や関係者の実感だと思います。おまけに引退年齢の規定すらない団体では、13~14才まで現役を強いることもあります。引退後も、現役中のストレスやケアの怠慢によって、例えば長年狭いケージに入れられていたための大きな座りダコ、痩せすぎ、重病発覚、犬種本来の特性の欠如・回復不能等々、痛ましいケースが後を絶ちません。

◆結びにかえて◆
2012年1月に長崎で3才の現役盲導犬アトムが失踪する事件が起こり、アトムの歩きながらの失禁写真がネットにアップされ、アトムの使用者やアトムを所有する九州盲導犬協会の非常識な対応が問題視されました。しかし結局協会も、現地調査に赴いた主だった盲導犬団体が加入する連合団体(九州盲導犬協会も加入)も、何の責任も取らず、釈明もなく改善策も打ち出さなかったようで、アトムは今も行方不明のままです。
この事件を始め、ネットに上るケースは氷山の一角に過ぎず、盲導犬虐待通報は関係機関に頻繁に寄せられています。しかし盲導犬育成団体や関係官庁は、常に黙殺するかデマとしてもみ消し、マスコミも完全無視で、問題に対応してきませんでした。税金や善意の寄付に頼り、ボランティアを多用する制度なら、せめてこういった問題にも具体的な窓口を設け真摯に対処するべきです。
「犬はモノではなく命」という犬への思い入れからだけではなく、実際は希望者もごくわずかで、限られた視覚障害者しか使えず、非効率と不公平の極みである盲導犬制度が今後も必要なのか検証し、より広範囲の人が恩恵を受けられる、人間のガイドヘルパー制度の充実や歩行補助機器などの開発にもっと手厚い助成制度を設けてほしいです。どうか皆さんにも盲導犬に代わる方法について考え、その実現を応援していただけたらと思います。

 

我が家で育てた犬。
盲導犬団体に返して1ヶ月半後の面会時に撮影(1才4ヶ月)。
本格的訓練前だが表情が激変、激痩せしていた。

 

エキゾチックアニマル展示即売会視察レポート

5/20(土)・21(日)、東京・池袋サンシャインシティで開催された日本最大級のエキゾチックアニマル展示即売会「東京レプタイルズワールド2017」。
以前より「展示方法がひどい」など悪評が絶えないため視察してきました。「見て、触れて、学べて、そして買える」がコンセプトのこのイベントには、爬虫類、両生類、猛禽類、有袋類、小哺乳類など様々な動物たち約6,000匹(主催者発表)が展示・即売されていました。

 

東京レプタイルズワールド2017-1

残念なことに、100以上の出店者と15,000人規模の来場者は年々増加傾向とのこと。
小さな子どもを連れた家族や若者や女性も多く、どのブースも大勢の人たちで賑わっていた。

 

東京レプタイルズワールド2017-2

人の往来の激しい場所で、ダンボールに入れられ販売されている生まれたばかりの
ブラックメンフクロウのひな。

 

東京レプタイルズワールド2017-3

2日間にわたる長時間の展示でグッタリしているハヤブサやタカのひなたち。

 

東京レプタイルズワールド2017-4

プリンパックと呼ばれる透明の食品用ケースに詰め込まれて売られるトカゲたち。

 

東京レプタイルズワールド2017-5

ヘビは腸の不快感をとるために体をまっすぐにする姿勢をとることが必要だが、
このように小さなケースの中で体を折り曲げられた状態で売られている。

 

東京レプタイルズワールド2017-6

透明パックに詰められたヘビを
まるで食品を選ぶかのように品定めしている来場者たち。

 

東京レプタイルズワールド2017-7

小さな透明ケースの水の中で、もがき続けているカメ。

 

東京レプタイルズワールド2017-8

種類の異なるフクロウたちが短いリーシュで足を繋がれ、近距離で展示されている。

 

東京レプタイルズワールド2017-9

頭をもたげるほど小さなケージの中に長時間閉じ込められ、
放置された糞尿にまみれて、グルグル回るか、じっとうずくまることしかできない
アカハナグマ(上段)とプラチナフォックス(下段)。

 

東京レプタイルズワールド2017-10

ハリネズミ、ハムスター、フクロモモンガ、トカゲなどの動物たち。
大勢の大人や子どもたちにつかんだり、触られ続ける。

 

東京レプタイルズワールド2017-11

イベント終了後は、段ボールや発泡スチロールなどに詰め込まれる。
生き物を扱っているとは思えないほど無造作に搬送されていく。

 


このように、会場内に展示されている動物たちは最低限の配慮すらされていない、とても悲惨な状況に置かれていました。これほど劣悪な状態にもかかわらず、東京都に第一種動物取扱業の登録をして合法的に開催されているのです。この「レプタイルズワールド」以外にも、移動販売を行うイベントや、移動動物園、サーカスといった移動展示はたくさんありますが、容器やケージに入れられて、長距離運ばれる動物たちの心身への負担は相当なものです。移動販売や移動展示をなくすために、JAVAは次回の動物愛護法改正で移動展示販売の禁止を求めて活動しています。

Gucci(グッチ)が「毛皮を使わない」ブランドに!

2017年10月11日、世界的に有名なファッションブランドGucciが
2018年春夏コレクションから
毛皮(リアルファー)を使用しないことを発表しました!

JAVAもメンバーとなっている毛皮に反対する国際連盟Fur Free Alliance(FFA)が各国で展開している「FUR FREEブランドプログラム(Fur Free Retailer Program)」にGucciが賛同したのです。
これによって、Gucciは、アルマーニ、HUGO BOSS、H&M、ZARAなど750以上ある「FUR FREEブランド」の一員となります。
この素晴らしい決定は、FFAのメンバー団体である米国のHSUSとイタリアのLAVが長年にわたりGUCCIに働きかけてきた成果です。

GucciのCEOであるマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)氏は、次のように述べています。
「社会的責任はGucciの核となる価値感の一つです。私たちは引き続き環境と動物のために努力していきます。HSUSとLAVの助けを借りて、Gucciは今回、次の一歩を踏み出すことに興奮しています。そして、この一歩がイノベーションを促し、意識を高め、高級ファッション業界をより良く変える一助となることに期待しています。」

今回のGucciの毛皮使用廃止の決定は、世界中のファッションブランドに良い影響を与えることは間違いありません。

日本で購入できるFUR FREEブランド→コチラのページで紹介

FFAのウェブサイト

「FUR FREE ブランド」800に!

「FUR FREEブランド」が800ブランドに達する!

毛皮に反対する国際連盟Fur Free Alliance(FFA)が各国で展開している「FUR FREEブランドプログラム」。
このプログラムでは、毛皮を扱わないことを宣誓したアパレルブランドを「FUR FREEブランド」として承認しています。
これまで、グッチHUGO BOSSアルマーニH&MZARAなどの有名ブランドをはじめ、世界で多くのブランドやショップが承認を受けてきましたが、その数がなんと800に達しました!


JAVAは、日本窓口としてこのプログラムを実施していて、日本のブランドも承認を受けています。
より多くのブランド、ショップにこのプログラムへ関心を持っていただけるよう、この度、「承認マーク」がスタイリッシュなデザインに変更されました。

 

 

また、FFAのウェブサイトがリニューアル
JAVAのウェブサイトもリニューアル&FUR FREEブランドを追加しましたので、ぜひご覧ください。

毛皮を扱わないファッションが増えました

2017年8月1日

海外の8つの小売店が、新たにファーフリー宣言

 

追加掲載しました!(2017年8月1日)
全リストは<FUR FREE ブランドプログラム>のページをご覧ください

NEW! 1
CODELLO(コデッロ)
スカーフ、帽子、バッグといったファッションアクセサリーのドイツの老舗ブランド。日本ではセレクトショップのほか、ZOZOTOWNやYOOXなどのファッション通販サイトから購入できます。

NEW! 2
La Redoute(ラルドゥート)
フランスに本社があるヨーロッパ最大級の通販サイト。サイトは英語表記ですが、日本からも購入できます。出品している個々のブランドがファーフリー宣言をしたわけではありませんが、この通販サイトでは、毛皮を使った商品は扱っていません。また、La Redouteは自社ブランドも複数持っていて、これらブランドはすべてファーフリーです。
https://www.laredoute-corporate.com/en/company/our-brands
日本のネットショップで、La Redouteブランドを扱っているところが結構あります。

NEW!3
MR POTER(ミスターポルテ)
Yoox Net-a-Porter Groupが運営するメンズファッション通販サイト。出品している個々のブランドがファーフリー宣言をしたわけではありませんが、この通販サイトでは、毛皮を使った商品は扱っていません。サイトは英語表記ですが、日本からも購入できます。

NEW! 4
Net-a-Porter(ネッタポルテ)
Yoox Net-a-Porter Groupが運営するファッション通販サイト。出品している個々のブランドがファーフリー宣言をしたわけではありませんが、この通販サイトでは、毛皮を使った商品は扱っていません。日本語サイトでお買い物ができます。高級ブランド通販サイト。

NEW! 5
SAVE THE DUCK(セイブザダック)
イタリアのブランド。SAVE THE DUCKのジャケットは、一見、ダウンジャケットに見えますが、ダウンやフェザーを使用していません。100%動物性素材を使用しないブランドです。メンズ、レディース、キッズ用があります。日本には店舗はありませんが、セレクトショップの通販などでご購入いただけます。

NEW! 6
THE OUTNET(ジ アウトネット)
Yoox Net-a-Porter Groupが運営するファッション通販サイト。出品している個々のブランドがファーフリー宣言をしたわけではありませんが、この通販サイトでは、毛皮を使った商品は扱っていません。サイトは英語表記ですが、日本からも購入できます。

NEW! 7
Yoox(ユークス)
Yoox Net-a-Porter Groupが運営するファッション通販サイト。出品している個々のブランドがファーフリー宣言をしたわけではありませんが、この通販サイトでは、毛皮を使った商品は扱っていません。日本語サイトでお買い物ができます。

NEW! 8
Yoox Net-a-Porter Group(ユークス・ネッタポルテ グループ)
イタリアに本社がある世界180カ国以上で展開する高級ブランド通販サイト。YOOX(ユークス)をはじめ、このグループが運営するすべての通販サイトが毛皮を使った商品を扱いません。

【終了】9/10動物愛護法セミナー

2017年7月26日

3団体合同セミナー
「動物愛護法をどう改正したらよいか~すべての動物を守れる法律を~」

9月10日(日)に、2018年に改正される予定の「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、動物愛護法)についてのセミナーを、法改正にあたって協業するNPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)、認定NPO法人アニマルライツセンター、PEACE 命の搾取ではなく尊厳を の3団体合同で開催します。

法改正に向けたこれまでの動きの中間報告とともに、すべての動物を守れる法律に改正したいという願う私たちの思い、その理由、改正案、そして今後の動きをご説明します。

概要

■日時:
2017年9月10日(日曜日)
14時10分開場
14時30分開始
16時30分終了

■場所:
文京シビックセンター 26階 スカイホール
文京シビックホール公式ホームページ
Google Map
東京メトロ後楽園駅・丸ノ内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分
都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分
JR総武線水道橋駅(東口)徒歩9分

■参加費:
無料

■参加方法:
※満員になりましたので締め切らせていただきました。ありがとうございました。

■プログラム:
開会のあいさつと法改正へ向けた現在の動向
各トピックスごとの私たちが求める改正とその理由
・全般、罰則
・所有者の責務
・動物取扱業
・行政の引取り
・特定動物
・実験動物
・畜産動物
質疑応答
まとめと今後の動き

■主催:
NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)
PEACE 命の搾取ではなく尊厳を
認定NPO法人アニマルライツセンター(ARC)

活動記事等を新しく掲載しました

2017年7月21日

活動記事をアップしましたので、ぜひご覧になってください。

以下は説明文を詳細に更新しました。

<犬や猫のこと>の中に、JAVAの考えを新たに掲載しました。

米国特集の海外ニュースをアップしました!

明法中学・高等学校、ブタの心臓を使った講座を廃止!

明法中学・高等学校、ブタの心臓を使った講座を廃止!

東京都東村山市にある私立明法中学・高等学校では、同校の卒業生である心臓外科医の指導のもと、毎年、中学2年生に対してブタの心臓を使った心臓手術体験講座を実施していました。
この学校のホームページでは、「哺乳類の心臓を解剖します。最終的に人工血管や人工弁の縫合まで行います。中学生対象の心臓外科医による医学講座は全国でも実施例のない貴重な実験です。」と宣伝をしていました。
2月、この講座が新聞で取り上げられたことから、記事を見た方々より、「子どもたちがやるべき実習ではない。やめさせてほしい」といった声がJAVAに届きました。

死体の解剖にも問題がある

「死体・臓器の利用」であれば、その動物に痛み、苦しみ、恐怖を味わわせるといった問題はありませんが、その動物たちは寿命をまっとうしたのではなく、人間によって殺されたことをまず考えなければならないでしょう。死体を解剖するということは、その前段階において、その生き物を殺す行為(今回の場合はおそらく食用のためにと畜された)が必ず必要になるわけです。中学生のような多感な時期の子どもが、学校で行われる死体を使う講座に参加したら、「食べているものなんだから、感謝すれば何をしてもよい」「動物の体を解剖するのはよいこと」という誤った認識を持ちかねません。そういう認識を持ってしまったら、子どもたちは弱い立場の動物を慈しむ気持ちに蓋をするようになり、殺すことや切り刻むことに無感覚になることが懸念されます。そして、「自分でカエルや魚を捕まえて解剖してみよう」「車に轢かれた猫の死体を解剖してみよう」と考える子どもが出てくる可能性もあり、今後、どのようにエスカレートするか計り知れません。

海外では動物を用いない教育が進む

欧米では、従来動物実験が必要不可欠と考えられていた大学の獣医学部や医学部においてさえ、「動物を殺す非人道的な教育を拒否する権利」を多くの学生たちが主張し始めた結果、動物実験を廃止して代替法を用いる学校が急増し、実際、アメリカとカナダにある医学校の100%以上(197校中197校)では、動物を犠牲にするカリキュラムがありません。

また、ドイツ、イタリア、ベルギー、デンマーク、フランス、イギリス、オランダ、スイスなどでは、初等中等教育における生体解剖を禁止する等の規制を設けているほどです。

生き物の体の仕組みや医療技術を学ぶ方法には、生体や死体を使用する以外にも、コンピューターシミュレーションを使用した学習システム、ビデオ、精巧な3D模型など様々な代替法があります。これらを使えば、一人一人が自分のペースで何回でも繰り返し学習することができるという大きなメリットがあります。欧米では医学生だけでなく医師の手技練習にもコンピューターシミュレーションが活用されています。この学校のホームページには「実験器具は本校のコンセプト『本物に触れる教育』にそって、すべて本物を使用します」とありましたが、それなら本物の実験器具を用いて、医師が使う手技練習用のキットを利用して縫合等の体験をするという方法も考えられます。

解剖は「他者を思いやる心を育てる教育」に反する

日本でも、動物虐待と青少年による凶悪犯罪の深い関連性が指摘さています。また、教育の名のもとで生き物を殺したり、その死体を粗末に扱うことが青少年の精神面にいかに大きなダメージと悪影響を与えるかが明らかになってきた昨今、学校での解剖実習に対しても批判は高まってきています。
学校で深刻な問題となっている「イジメ」を解決するためにも、他者を思いやる心を育てることは急務です。動物の体を切り刻むことは、それとは真逆の行為であり、それにより道徳心が育つということはありません。
教育において「観察する」「しくみを調べる」「体験する」ことの大切さを否定するつもりはありませんが、それは痛みを伴わない方法であるのは勿論のこと、生命の尊厳を踏みにじることのない方法でのみ許される行為です。命ある動物たち、命あった動物の死体を、人間の好奇心を充たすための道具として利用するといった行いは残酷極まりありません。

学校は「廃止」を決定!

このような理由から、JAVAは明法中学・高等学校に対して、動物(生体、死体・臓器を問わず)の使用をやめるよう働きかけました。後日、「JAVAの要望を踏まえて検討した」として、「(同校卒業生の心臓外科医による)特別医学講座では、ブタの心臓をはじめ、動物(生体、死体・臓器を問わず)を用いない」との回答があったのです!

JAVAが主張する解剖実習を廃止すべき理由

獣医学教育への代替法導入を求めて

「獣医学教育への代替法導入を目指す検討委員会を設置」
全国大学獣医学関係代表者協議会がJAVAに回答

全国に16ある獣医系大学の教員代表者から成る「全国大学獣医学関係代表者協議会」(以下、協議会)。
JAVAは今年2月、この協議会にあてて、実験動物の飼養環境の改善や代替法の採用を求めました。
かねてからJAVAは、獣医大学における動物の扱いの改善や代替法への転換を働きかけてきました。たとえば、東京農工大学での牛の解剖実習の中止、酪農学園大学や北里大学での牛の殺処分方法の改善もその一つです。
今回の働きかけは、今年1月、JAVAと協力関係にある、英国の動物保護団体Cruelty Free International(CFI)が、日本の獣医大学における犬の劣悪飼育や犬を使った実験の実態を調査・公表したことがきっかけでした。


 

▼CFIによる調査・公表内容(JAVA翻訳・抜粋)▼

CFIが調査したところ、日本では獣医大学において、毎年、数百頭の犬が学生の訓練のために使われているという衝撃的な発見がありました。犬たちは、繰り返し切り開かれて縫い合わされるといった多数の不必要な手術をされ、必要なくなると犬の多くが殺され、ほとんどが解剖のために使われているのです。ある大学では、犬たちは酷い状態で飼われていました。犬たちは小さな金属製の2段ケージに1頭ずつ入れられ、かろうじて立ち上がったり、向きを変えることのできるその狭いスペースの中をグルグルと回っていたのです。

英国、カナダ、米国を含む世界中の多くの大学や獣医学校では、この残酷で不必要な練習はすでに廃止されています。シミュレーションやモデル、臨床現場での実習といった多くの人道的な代替法が存在します。

■関連するCFIのウェブページ:
https://www.crueltyfreeinternational.org/JapanInvestigation
https://crueltyfreeinternational.org/what-we-do/breaking-news/japanese-universities-kill-dogs-train-students
https://crueltyfree.e-activist.com/ea-action/action?ea.client.id=1998&ea.campaign.id=61859
https://www.crueltyfreeinternational.org/JapanPhotos

■このCFIのキャンペーンに関する共同通信の記事:
クルーエルティフリーインターナショナルが医学生訓練のために犬を殺すのをやめるよう日本に呼び掛け

日本の実験用ビーグル犬

JAVAから協議会へ要望

英国では8つある獣医大学すべてで生きた動物を犠牲にする実習がありません。
それに対して、日本の獣医大学では、さまざまな動物が実習の犠牲になっています。
欧米と日本の法律、カリキュラム実施の方法の違いや大学の意識の差など様々な事情から、現時点での日本での実現は難しいとしても、少しずつでも代替法を取り入れるなど、できることはたくさんあるはずです。第一、動物に苦痛を与えるようなことは論外であって、実験動物を適切に管理するのは当然のことです。

CFIは、日本の文部科学大臣や日本獣医師会へ働きかけをしていましたが、JAVAはこの問題については、全国大学獣医学関係代表者協議会に働きかけるのが最適と考え、2月、協議会の尾崎博会長(当時)に対し、下記の事項を求める文書を出しました。

1) CFIが指摘した犬の飼養状況に関して、調査を行い、改善をすること
2) 各獣医大学が所有する動物の飼養環境を調査し、福祉に十分配慮した環境に改善すること
3) 犬を用いた実習・実験について、速やかに代替法の採用を検討すること
4) 犬以外の動物を用いた実験・実習について、速やかに代替法の採用を検討すること

●JAVAからの要望書(PDFファイル)●

「代替法導入の方針と具体策検討を進める」
前向きな回答が届く

JAVAは4月25日までの回答を求めていましたが、協議会からは回答に時間がかかるとの連絡があり、7月10日、後任の稲葉睦会長名で回答が届きました。
そこには、「犬の飼養環境等については、各大学がその改善に努めている」「動物実験削減ならびに代替法の導入について、検討を早急に進める必要がある」「検討委員会を設置し、代替法導入の方針と具体策検討を進める」と前向きな姿勢が示されていたのです。

●協議会からの回答(PDFファイル)●

JAVAは、この回答に対して、「犬の飼養環境等の改善の状況をご報告いただきたい」「今後の検討委員会の動向をお知らせいただきたい」という要望ともに、代替法導入のため、代替法ソフトやキットの寄贈や代替法の情報提供等、できる限りの協力をすると協議会に伝えました。
一歩ずつでも日本においても動物の犠牲のない獣医学教育の実現を目指していきましょう!

元石川高校、生体解剖を全面廃止に!

<教育プロジェクト>

元石川高校、生体解剖を全面廃止!(2016年8月)
必修科目では死体の解剖も廃止に

2015年1月から取り組んできた、神奈川県立元石川高等学校(以下、元石川高校)の必修科目と選択科目における解剖実習の問題。2年以上にわたるJAVAの働きかけにより、生体の解剖は全面廃止に、必修科目については死体の解剖も廃止になりました。


コイ

2015年1月 生徒たちからの悲痛な訴えが届く

元石川高校の生徒や保護者の方々から、この高校で行われたコイの解剖実習について次のような通報がJAVAに寄せられました。

  • K教諭による1年生の「生物基礎」の授業で、生徒たちがコイにメスを入れ、体を切り開き、内臓を見るという解剖実習が行われた。
  • コイは、生徒たちに解剖させるためにK教諭が正月休みに釣ってきたもの。
  • 10人に対して1匹のコイが渡された。
  • 生徒たちに解剖以外の方法の選択肢は提示されなかった。
  • 成績への影響が心配で、休んだり、実習を拒否することはできなかった。
  • 同校の生徒によって画像共有サービスInstagramに解剖の動画が投稿され、血だらけ、内臓はぐちゃぐちゃのコイの体内から、生徒がさらに臓器を取り出したりしている様子が多くの人の目に触れることになった。
  • 同じ1年生でも、別の教諭が生物を教えているクラスでは解剖実習はない。

飼い猫の死体も解剖! 解剖に執着する教諭と傷つく生徒たち

K教諭の問題は、コイの解剖をやらせたことにとどまりません。授業中に、自分の飼い猫の死体を解剖したという話をしたのです。さらに、1月に実施したコイの解剖の話、2~3年生になったら、動物の眼球の解剖をさせたいといった話もしたのです。
生徒たちが嫌がると容易に想像できる話をあえてしたこのK教諭は、解剖に異常に執着しているとしか思えません。生徒の方たちからは、「コイがかわいそうで、解剖させられて辛かった」「眼球の解剖なんて、やりたくない」とJAVAに悲痛な訴えがあったのです。

JAVA、学校に廃止を要求

学習指導要領においても解剖実習は義務付けられていません。また、この高校で使用している教科書にも解剖についての記載はありません。解剖をさせるか、別の方法で学ばせるかは学校や担当教師の判断で決めることができるのです。
JAVAは学校長に対して、解剖実習は多くの問題があり、生徒たちに大きな不利益を被らせると指摘しました(JAVAが主張する解剖実習を廃止すべき理由 )。さらにK教諭の生徒の心情に全く配慮しない言動は許されるものではないと強く抗議したうえで、生体、死体を問わず、解剖実習を廃止するよう強く求めました。

2015年4月 必修科目での解剖が廃止となる

JAVAの強い働きかけにより、元石川高校は1年生の必修科目である「生物基礎」では、生体だけでなく死体を含む解剖実習の廃止を決定しました。しかし、2、3年生の選択科目「生物」では解剖を続けることに固執しました。

20157月 教育委員会にて協議されるが改善はなし

選択科目の「生物」では解剖を続けるとしている元石川高校に対して、全面的な廃止を指導するよう神奈川県教育委員会に要望しました。

また元石川高校に対しては、「解剖実習の具体的な内容」「解剖をやりたくないという生徒に対する対応」について問い、さらに解剖実習が生徒たちに及ぼす悪影響について追及する質問状を提出しました。

JAVAからの要望を受けて、7月9日開催の教育委員会にてこの問題が協議されました。しかし教育委員会は、「生命を尊重する態度を育成することが大切」としながらも、「高等学校学習指導要領解説理科編には、生きている生物を教材とすることも記載されている」として、解剖を廃止するよう元石川高校に指導する考えはない旨の回答をしてきたのです。そして元石川高校も、JAVAの質問状の質問には答えず、教育委員会と同様の主張だけをしてきました。

開示資料でわかった実態

JAVAは選択科目「生物」においても解剖実習を廃止するよう元石川高校に対する働きかけを続けていきました。

さらに2016年2月、解剖実習の詳細を把握するため、2014年度~2015年度に実施された解剖実習に関係する文書すべての情報開示請求をしました。

そこで明らかになった元石川高校の解剖実習の実態は以下の通りです。あらためて解剖実習は、動物の体をモノのように扱う行為であること、精巧な模型などを使う代替法で十分学べる内容であることがわかります。

<コイの解剖>
※使用したコイは生物担当教諭が釣ってきた生きたコイであるということが通報により判明している(10人に対して1匹)。

  • 目的:身近なコイの解剖をすることによって動物の内臓のしくみを知り、生物の神秘にせまる。
  • 方法:①外部形態の観察 ②解剖(内部形態の観察) ハサミで肛門の直前から腹部に沿ってえらぶた直後まで切る。えらぶた直前を背と腹の中央まで切りあげる。そのまま後方、肛門の直前まで切る。腹側へ切り下がり、片側の体壁を切り取る。③コイの内臓の観察 ④コイの顕微鏡観察

    コイ解剖プリント

    コイの解剖実習に用いられた教材資料

<イカの解剖>

  • 2015年度、スーパーマーケットにて4,104円の刺身用のスルメイカを購入。
  • 解剖の目的:親しんでいる生物を解剖することにより、構造の詳細を知り、生命の尊さを再確認する。貝とイカはまったく異なる動物に見られるが、同じ軟体動物であることを理解する。
  • 方法:①口のように見える漏斗(ろうと)付近からハサミ・メス入れ、内臓が見えるように外套膜だけを切り開き、プリントに描かれている図の内臓などを確認する。 ②適量の過酸化水素水をイカの内臓にかけて反応を見る(血液が青く見える)。

<ニワトリの脳の観察>

  • ペットショプでペットフードの鶏頭水煮缶を1缶141円~165円で購入(2014年度、2015年度ともに8缶ずつ)。
  • 目的:ドッグフードとして販売されている鶏頭水煮缶を使用して、ニワトリの脳を観察し、脳の機能と構造を調べる。
  • 方法:①シャーレに乗せたニワトリの頭を1人1つずつ持っていき観察する。 ②ピンセットを使用して、皮、頭骨を外し、脳を露出させる。 ③切り出した脳を色々な角度からスケッチする。 ④メスを使い脳の断面を観察する。

<ブタの心臓の観察>

  • 東京芝浦臓器株式会社から、ブタの心臓(大動脈付き)を1頭1,400円にて購入(2014年度は11頭、2015年度は8頭)。
  • 目的:ブタの心臓を実際に観察し、模式図との違いを意識しながら構造を調べる。
  • 方法:①ラベルに大動脈、大静脈、肺動脈、肺静脈を記入し、ストローに貼る。 ②心臓を色々な角度から観察する。 ③左心室の位置を確認し、その位置を起点に各部位を確認する。 ④各ストローを血管に見立てて差し込んでいく。 ⑤心臓のスケッチをした後、大動脈をハサミで切り開き観察する。 ⑥左心室と左心房の間にある半月弁を観察する。 ⑦左心室と左心房の部分を輪切りにし、筋組織の厚さの違いを観察する。

生体解剖の全面廃止が実現!

開示資料では、選択科目の解剖実習は死体・臓器のみでした。生体の解剖が行われていたことを示す文書がないことから、あらためて学校に生体解剖の廃止を求めたところ、2016年8月、2、3年生の選択科目「生物」でも生体解剖は廃止したとの回答を得ることができたのです!

「死体の解剖もイヤ!」
死体・臓器の解剖廃止を目指す

ただ、選択科目「生物」での死体・臓器の解剖については、やりたくないという生徒には強制をせず、プリントでの学習で対応しているとした上で、今後も解剖に使用する方針を変えませんでした。元石川高校は「イカや鶏頭水煮などのペットフードは死体ではなく、食材や加工食品である」という主張なのです。それに対し、JAVAに相談してきた生徒の方たちは「食べているものだろうが動物の体ということは同じ。解剖したくない」「ブタだって、イカだって、好きで殺されたわけじゃない。心臓を切るとかなんでやるのか」といった反応でした。
そこで、JAVAは「死体の解剖もやめて」という生徒の方たちの反応について校長に伝え、子どもたちの気持ちも考えて、すべての解剖の廃止をするよう粘り強く働きかけています。

(2017年6月現在)

エシカル消費に動物への配慮を

GO!GO!エシカル
倫理的な消費行動には動物への配慮が欠かせない!

フェアトレード、オーガニック、地産地消…消費行動を通じて持続可能な社会を導こうという「エシカル消費」。人権や環境という対象が先行しがちなこのテーマについて、2015年来JAVA、アニマルライツセンター、PEACEの3団体では「エシカル消費のなかに動物への配慮を含めて」と訴えてきました。関係者への粘り強い働きかけで「化粧品の動物実験廃止」や「畜産動物への福祉」が欠かせないテーマとなりました。


 

エシカル消費運動への働きかけ

2015年5月 ・第1回「倫理的消費」調査研究会(以降約2カ月に1回開催)
2015年秋 ・研究会各委員に「エシカル消費の普及に向けて動物保護からの提言書」を提出
2015年12月 ・福島瑞穂元消費者担当大臣とともに消費者庁に陳情
2016年6月 ・第7回研究会で「アニマル・ウェルフェア」が発表議題に
・研究会中間とりまとめには「動物の配慮」が入らず
・「エシカル朝食会 特別交流会」でJAVA等3団体による美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会が「化粧品の動物実験」について、アニマルライツセンターが「バタリーケージ卵」について話題提供
2016年10月 ・「エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム」開催
・英国のエシカルコンシューマー代表と消費者庁長官を表敬訪問
2017年1月 ・第9回エシカル朝食会にて、JAVAが「化粧品の動物実験をめぐる国内外の動向」特別報告
2017年3月 ・第10回研究会 最終回
2017年4月19日 ・取りまとめに「動物福祉」が配慮の対象に入る
2017年4月28日 ・日本エシカル推進協議会の一般社団法人化発足記念シンポジウムで動物がテーマの演題

※これまでの経緯については以下の記事をご参照ください。

研究会の報告書に「動物への配慮」の文字が!

2017年3月2日をもって最終回となった消費者庁の「倫理的消費」調査研究会。2016年6月の中間とりまとめには「動物」というワードは含まれませんでしたが、今回の取りまとめには「(前略)人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えることによって、動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)を実現するといった「動物への配慮」の観点が示されたことからも、倫理的消費の範疇の広がりを伺うことができる」というくだりが示されました(「倫理的消費」調査研究会 取りまとめ~あなたの消費が世界の未来を変える~第2章 倫理的消費とは)。
これがゴールではありませんが、動物愛護法ではいまだに実験動物と畜産動物が蚊帳の外に置かれている現状で、省庁による公的な報告書においてこれらの動物たちがフォーカスされることは極めて重要な一歩だと考えます。

エシカル朝食会で動物がテーマに

2017年1月25日の「エシカル朝食会」には、女優であり動物保護活動に精力的に取り組んでいる杉本彩さんが講師として登壇。「動物福祉に取り組んだわが半生-美しさに犠牲はいらない」とのタイトルで、芸能人になってからも続けてきた猫の保護活動、動物保護団体Evaの立ち上げ、動物実験しない化粧品や動物性素材を使わないファッションブランドの展開、エシカルとは到底言えない現在のペットの流通問題について熱く語り、参加者の心に訴えました。
杉本さんの講演の前に、特別報告として、green down projectの川本健太郎理事からダウンのリサイクルについてのお話のあと、JAVAから化粧品の動物実験反対運動の歴史と現在の動向、そして動物実験の今後についてお話しさせていただきました。
いずれも動物にまつわるテーマで、政財界やNGO関係者ら参加者の方々に、動物への配慮の必要性がしっかりと刻まれたと思います。

20170125エシカル朝食会

朝食会に出席された皆さんと(一番右がJAVAの亀倉)

引き続き<エシカル>にご注目を!

このように私たちの粘り強い働きかけにより、オピニオンリーダーたちのあいだでアニマル・ウェルフェアが重要視され始めています。
2017年2月には、日本のエシカル消費運動をリードしてきた「日本エシカル推進協議会」が一般社団法人となり、4月28日には発足記念シンポジウムが開かれて、動物問題に対する意識が会場と共有され、NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さんが同会の理事に、JAVA理事の亀倉弘美はアドバイザーに就任しました。
「エシカル消費」という考え方自体、日本ではまだあまり知られていない状況ですが、このエシカルムーブメントとともに、動物への配慮をこれからも広く訴えていきたいと思います。

動物愛護法改正のための活動スタート

2017年3月31日

すべての動物たちを守れる法律に!
動物愛護法改正のための活動スタート

動物愛護法が2018年に改正される予定で、国会議員や環境省が改正に必要な見直し・検討の作業を進めています。JAVAは、動物を虐待や殺害から守ることができる、よりよい動物愛護法にするためにロビー活動等の取り組みを開始しました。


3団体協同で取り組む

JAVAは「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、動物愛護法)の最初の改正(1999年)から、毎回、ロビー活動を展開し、JAVAが要望する改正がいくつも実現してきました。
それでもなお多くの課題が残されており、より効果的に取り組んでいかなくてはと考え、これまで化粧品の動物実験やエシカル消費の活動において連携してきた「NPO法人アニマルライツセンター」、「PEACE 命の搾取ではなく尊厳を」と協同で取り組むことにしました。

議員たちへ直接アピール

今改正もこれまでと同様に議員立法で行われる予定で、つまり国会議員への働きかけが最重要と言えます。
今回、いち早く法改正の検討をはじめたのは、超党派の議員で構成された「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(以下、ゼロ議連)と民進党です。ゼロ議連は、動物愛護法改正プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、民進党は党の環境・原子力部門会議の中に動物愛護管理法改正ワーキングチーム(WT)を立ち上げて、動物愛護法に関係する分野の人たちからヒアリングをしたり、議員間で議論したりしながら検討を進めています。
私たち3団体は、ゼロ議連に加盟している議員、民進党のWTの議員をはじめ、自民、公明、民進、共産、社民各党の議員や秘書たちに面会をして、直接私たちの要望を訴えるなどの活動を根気よく続けています。ゼロ議連の動物愛護法改正PTと民進党の環境・原子力部門会議、動物愛護管理法改正WTの会合においてヒアリングを受け、私たちが求める改正をプレゼンし、また議員からの質問に答えました。来年の改正まで長期戦になりますが、粘り強く働きかけて参ります。

ヒアリングを受ける動物保護団体。中央:JAVA 和崎

署名活動を開始

3月8日、衆議院議長・参議院議長宛ての「動物愛護法の改正を求める請願署名」をスタートさせました

パネルディスカッションに登壇

3月30日、不幸な犬猫をゼロにする活動を行うTOKYO ZEROキャンペーン主催の動物愛護法改正についてのパネルディスカッションに登壇しました。
「ゼロ議連」の動物愛護法改正PT座長と民進党の動物愛護管理法改正WT座長を務める松野頼久衆議院議員、動物愛護法をはじめ動物関連の法律に詳しい細川敦史弁護士、進行役を務めた著書『犬を殺すのは誰か』で知られる朝日新聞社の太田匡彦記者とともに、第一種動物取扱業への規制をどのようにしていったらよいか、虐待を取り締まりやすくするにはどのような改正をすべきかなどについて意見を交わしました。
またJAVAは、求める主な改正点について説明をしたり、「動物愛護法の改正を求める請願署名」へのご協力もお願いしました。

手前から:太田記者、細川弁護士、松野議員、JAVA和崎

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