生きたカエルを串刺し! 諏訪大社の残虐神事

生きたカエルを串刺し!
諏訪大社の残虐神事をやめさせよう!

「諏訪大社で、生きたカエルを串刺しにして、生贄(いけにえ)にするという残酷な神事が毎年元旦に行われている」という通報があり、JAVAでは早速、諏訪大社に対し、カエルや生き物を犠牲にしないよう強く要請しました。
今年の様子を報じた信濃毎日新聞の記事は下記のとおりです。

カエル掘り出し五穀豊穣を祈願
諏訪大社上社本宮で神事

諏訪市中洲の諏訪大社上社本宮で1日、恒例の「蛙狩(かわずがり)神事」があった。冬眠中のカエルを掘り出し、神前にささげて五穀豊穣(ほうじょう)を祈願。毎年カエルが必ず見つかることから大社七不思議の一つとされる。
神職や大総代、参拝客らが見守る中、境内脇を流れる御手洗(みたらし)川に入った白装束の氏子2人が、くわで川底の落ち葉や石を掘り返した。5分ほどで大小のカエル2匹が見つかり、拝殿で神職が小さな矢で射抜いて神前に供えた。
毎年、川に入る氏子で「耕作長」の小林孝嘉さん(69)=諏訪市中洲神宮寺=は「少し手間がかかったが、カエルを見つけられてよかった。一年の初めの仕事を終えてほっとした」と話していた。

(2011年1月3日付 信濃毎日新聞)

諏訪大社に確認したところ、この「蛙狩神事」では、カエルの頭を矢で突き刺して殺し、串刺しにしたままのカエルを生贄として神殿に供え、その後、死体は焼くということが明らかになりました。
諏訪大社は、古事記に記され、日本最古の神社の一つと言われるほど歴史があります。全国各地にある諏訪神社の総本社で、大きな神事や祭も数多くあり有名です。「蛙狩神事」もその一つで、これまで長年にわたって続けられてきて、「残酷だ」といった抗議は多くなかったのかもしれません。しかし、時代の流れとともに、人々の動物愛護の意識も変化・向上します。「神事」「伝統」という理由で、命ある生き物を矢で串刺しにして殺す、という虐殺行為が許されてよいはずはありません。

JAVAは諏訪大社に対して、次の二点を強く要請しました。

  1.  今後二度と、蛙狩神事において、カエルを用いないこと
  2.  他の神事や祭においても、生き物を犠牲にしないこと

「伝統だから」一点張りの回答
ところが、諏訪大社からの回答は、次のように伝統だけを言い訳にした、生き物の犠牲をまったく考えないものでした。


蛙狩神事は、鎌倉時代の編纂である「諏訪上社物忌令」、室町時代に編纂された「諏訪大明神画詞」及び「年内神事次第旧記」のほか数多くの縁起書等に記載され、今日まで受け継がれ厳粛に斎行されております神事でございます。諏訪大社においては、千年来適切に伝統文化を伝承して、氏子崇敬者とともに守り伝えた諏訪信仰上重要な神事でございますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

諏訪大社代表役員 平林成元


「悪しき伝統」は許してはいけない
長年行われてきた行事を改めさせることは簡単ではありません。しかし、このままでは、これからも永遠に神事という名のもとでカエルが虐殺され続けてしまいます。
JAVAでは、再度、抗議と改善要請を行っていますが、ぜひ、皆さんからも、この残酷な神事をやめるよう、命の犠牲のない方法に変えてくれるよう、声を届け続けてください。また、この「蛙狩神事」の実態を広く知らせていき、反対の世論を高めて行きましょう。

<要望先>
諏訪大社 上社本宮(かみしゃほんみや)
※諏訪大社は上社(前宮・本宮)と下社(春宮・秋宮)で構成されていて、蛙狩神事が行われるのは上社本宮です。
〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1
TEL:0266-52-1919
FAX:0266-52-3383

(JAVA NEWS NO.86より

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