BUAVのCargo Cruelty(残酷な積荷)反対キャンペーン

2011年6月6日

エールフランス航空とベトナム航空に実験用サルの空輸をやめさせよう!
BUAV(現CFI)のCargo Cruelty(残酷な積荷)反対キャンペーンにご協力ください


BUAV(英国動物実験廃止連盟)の調査によって、大手旅客航空会社が世界各国にサルを空輸している隠し撮り映像と、その他証拠を入手することができました。それにより、エールフランス航空が大手実験受託企業であるコーヴァンス(Covance)の米国の実験施設とフランスにある霊長類学センター(Centre de Primatologie in France)に、ベトナム航空は日本と、英国の霊長類ディーラーであるBelgrave Servicesにサルを空輸していることが明らかになりました。

この2社以外にも実験用サルの空輸を続けている航空会社には、エアカナダ航空、中国南方航空、中国東方航空等があります。

毎年、数多くのサルが、モーリシャスや中国、ベトナム、カンボジア、セントキッツ島、バルバドスから飛行機で輸送されています。その中には野生のサルも含まれています。サル達は家族の群れから引き離され、小さな木箱に詰め込まれ、米国や英国、ヨーロッパ、日本といった世界中の実験施設に輸送されます。

長時間に渡って輸送されている間、サルは運航遅延、換気の悪さ、騒音、温度の変動等に耐えなければなりません。輸送中に病気になったり、または死んでしまうこともあります。それ以外にも、不安やストレスが原因で感染症や疾患を引き起こす場合もあり、そういった病状はサルが最終目的地に到着するまで潜伏したままの場合もあります。
BUAVが入手した書類によって、このような動物の苦しみが良くわかります。2009年度に米国に輸入されたサルのうち、(検疫期間中に)死んでしまったり、安楽死処置を施されたサルは、肺炎、腸炎、胃腸炎、脱水症、体重減少、体調不良、細菌感染症等にかかっていました。

— サルの苦しみの一例 –

* 木箱をあけると、瀕死の状態でいる雄ザルがいました。木箱の一部はかじり取られており、中には食べ物がありませんでした。実験者が静脈内輸液を行おうとしましたが、その処置が始まった時にサルは死んでしまいました(そのサルは中国から空輸されてきました)。
* ベトナムから空輸される途中で死んでしまい、パリの空港で処分されたサルがいました。死因は鼓脹症(胃腸管でのガスの蓄積)でした。
* 到着と同時に死んでしまったサルもいました(モーリシャスから輸出されたサルでした)。

ぜひ、皆さんから、エールフランスとベトナム航空に対して、このようにひどく残酷である実験用サルの空輸をやめるように、要望してください。

【サンプルレター】
※以下の英文サンプルレターをコピーして送っていただいても、ご自身でアレンジしていただいてもいいです。

<件名>
Please stop transporting monkeys to laboratories

<本文>
I am writing in support of the BUAV Cargo Cruelty campaign.
I was shocked to learn that your airline is involved in the transportation of monkeys to laboratories. It is unacceptable that these sensitive animals, ripped from their families and homes, are then subjected to the stress of being packed into small crates and shipped as cargo on your airline to end up in laboratories where they will suffer in experiments.
I urge you to join the increasing number of airlines that have made the decision to stop their involvement in this cruelty. Until you do, I will not be flying with your airline.

— 和訳 —
<件名>
実験施設に送られるサルの輸送をやめてください

<本文>
私は、BUAVのCargo Cruelty(残酷な積荷)反対キャンペーンを支持しており、このメールをお送りしました。

貴社が実験施設に送られるサルの空輸を行っていることを知り、ショックを受けています。サルのような繊細な動物が家族や生息地から引き離されて、小さな箱に詰め込まれ、実験で苦しめられるために貴社の飛行機で貨物として実験施設に空輸されることを到底許せません。

多くの航空会社がこのような残酷な空輸を行わないことを決めています。貴社もそういった航空会社と同じく実験用サルの空輸をやめるよう要望します。やめてくださるまでは、私は貴社の飛行機には乗りません。

【要望先】
<エールフランス航空>  customer-service.LHR@klmcargo.com
要望先となりえる日本のオフィスはありません。上記のアドレスに英文で要望してください(サンプルレターのコピーでもいいです)。

<ベトナム航空>  vna.uk@vietnamair.com.vn
上記のアドレスには英文で要望してください(サンプルレターのコピーでもいいです)。
次の日本にあるオフィスには日本語でも大丈夫です。

東京オフィス
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞が関ビル6F
FAX:03-3508-1480

大阪オフィス
〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋2-1-3 御堂筋ダイヤモンドビル6F
TEL:06-4708-0900  FAX:06-4708-0901

福岡オフィス
〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1-8-36 シティ15
TEL:092-473-0500  FAX:092-473-0601

名古屋オフィス
〒450-0002 名古屋市中村区名駅3-25-3 大橋ビルディング10F
FAX:052-583-5172

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以下は、BUAVのキャンペーンサイトの紹介です(英語)。
キャンペーン詳細ページ: http://www.buav.org/cargocruelty
空輸の状況が撮影された写真:
http://www.buav.org/our-campaigns/primate-campaign/primate-cargo-cruelty/primate-cargo-cruelty-gallery/
空輸の状況が撮影された動画: http://www.youtube.com/watch?v=xomIk51OpDw
実験用サルを「空輸している、または空輸している可能性のある航空会社」、「空輸していない航空会社」一覧:
http://www.buav.org/our-campaigns/primate-campaign/primate-cargo-cruelty/airlines-stance/

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