<内部告発>北里大学での残虐実験!

<内部告発>北里大学での残虐実験!!
― 猫の頭を開き、電極を刺す!! ネズミを画鋲で張り付け!! ―
全く反省のない北里大学へ、引き続き抗議の声を!

2010年11月、現役の臨床検査技師の方から、この技師が北里大学に在籍中に体験した、おぞましい動物実験についてJAVAに内部告発がありました。
JAVAは北里大学に対し、強く抗議しました。また、ホームページ等でこの告発内容を広く知らせ、北里大学には多くの非難の声が寄せられました。しかし、北里大学は「動物実験は必要」「法律やガイドラインを守ってやっている」の一点張りで、なんら反省や改善をしようという態度がありません。
引き続き、北里大学に厳しい抗議をお願いします。

 

告発内容

北里大学で臨床検査技師を目指す衛生学部衛生技術学科(現、医療衛生学部医療検査学科)で行われたことです。
現在の現状は確認できていませんが、今までずっとどこかに訴えたかったので、この場をお借りして申し上げたいと思います。

【ハツカネズミの無麻酔実験】
3年生で行った実験動物学の実習のことです。60~70人の学生が、2人で1匹ハツカネズミを与えられ、無麻酔でネズミの四肢を画鋲で板に張り付け、腋下を鋏で切りスポイトで血を吸い上げ致死させる実習がありました。
小さな薄ピンクのもがく手足に画鋲を刺したときの感覚や下手な手技のため血だらけで起き上がるハツカネズミの周囲の光景などが記憶に残っています。その場にいられず廊下で泣いている学生もいました。
何も意味をなさない残酷な実習の意味を、ニヤニヤしながらゴミ袋に死体を回収している指導者に問いかけたところ、「動物を扱った経験が必要」とのことでした。我われは臨床検査技師の資格取得が目的の学生でした。医師ではありません。

【カエル、ウサギ、そしてブタの胎児の解剖】
生理学実習では心臓の動きを観察する目的で、4~5人で1匹のカエルを使い、その脊髄にゾンデ(探針)を突き刺し神経を破壊して生きた心臓を取り出しました。
学生はカエルにさわることもままならないおぼつかない手先でやるため、一度で神経を破壊させることは少なく、半殺しのカエルの喉にゾンデを何度も刺すことになります。
その他、ウサギから取り出された小腸の蠕動運動を観察したり、解剖学実習ではホルマリン漬けされたブタの胎児を2人で1匹解剖しました。

【猫の脳に電極を刺す実験】
4年生になると研究室に所属することになります。生理学教室は相川貞男教授の指導下でした。相川教授は全日本鍼灸学会に所属しており、独自のマルチ電極を使用し研究しています。

教授が創ったマルチ電極を用いて脳の視床下部と感覚神経の相関を示すため、一週間に1匹、猫の脳を開頭し視床下部に電極を刺し、手足や胴を刺激して電極からでる信号を記録する、という実験を行っていました。
猫たちは動物舎で飼育され、人懐っこい性格もいれば、怯えたり、怒ったりする猫もいます。狭い檻で食べ物もなく、弱った猫から選びます。

院生がまず猫に麻酔を注射し、講師の先生2人と院生1人の3人で頭、顎など器具に固定し開頭します。準備ができたら刺激を開始します。
我われ生理学教室の学生(約20人)は4班に分かれて各回交代で実験を手伝います。
4~5人が実験室のドア越しに待機し、心拍数や麻酔投与量、刺激部位や反応を記録し、読み上げて音声をテープに記録するなどを分担します。
麻酔下で行いますが1晩かけて死んでいきます。猫の体力が尽きるまで12~20時間くらいにおよびます。猫のうつろに開かれた半開きの目からは涙が出、弛緩してオシッコも流れます。実験後ゴミ袋に入れられた姿はボロ布のようでした。この動物実験が学生の卒業論文になります。

当時、「どこから入手したのか」とか「どこの猫か」と何度か先生方に訊きました。「その辺の野良猫」との答えでした。だんだん猫の捕獲が難しくなったようで、飼い猫と思われる猫も連れてきたことがあると聞いたこともあります。猫達は動物舎の二重扉の一室で管理され、世話は院生などの学生がやります。ゲージの下は川のように水が流れて排泄物がゲージ内に蓄まらないようになっていました。
動物舎にはその他、犬、ブタ、ウサギ、ラットなどがいるようですが鍵がかかっているため鳴き声しか聞こえませんでした。

現在、相川教授は高齢のため退任し、秋田久直准教授はどこかの愛護団体のバッシングにあったのと猫の入手が難しいらしく、ここ数年はラットで同じことをしています。

私は今、病院の検査技師ですが、間違いなくどれもこれも無意味な死であったと思います。ヒトの解剖を病院実習で見ましたが、その経験だけで十分学べました。ヒトはヒトですし、不必要な実験動物があまりに溢れている現実に愕然とします。
現実は厳しいですが私に出来ることは協力したいと考えております。
JAVAに賛同します。

 

代替法へ転換すべき
動物を用いた実験・実習については、『3つのRの原則』(Replacement:動物を使用しない実験方法への代替 Reduction:実験動物数の削減 Refinement:実験方法の改良により実験動物の苦痛の軽減)の遵守が国際的な流れとなり、ご存知のように、日本でも、『動物の愛護及び管理に関する法律』の6年前の再改正の際、先述の『3つのRの原則』が盛り込まれました。北里大学をはじめ教育機関も例外ではなく、この原則を遵守しなければなりません。
北里大学においても、動物を犠牲にしない方法において研究を実施するよう全力をあげるべきなのです。

内部告発に書かれている実験の多くは、過去に行われたものですが、だからといって許されるものではありません。
特に、電極実験については、動物を猫からラットに変えて、現在も行われ続けているのです。
このようなことから、JAVAは、北里大学に対して、次のことを強く要望しました。

  1.  脳に電極を刺す動物実験をやめること
  2.  現行の動物実験・実習を見直し、動物を犠牲にしない方法を用いるよう、全力で取り組むこと

全く反省のない北里大学
ところが、北里大学からの回答は次のようになんら反省のないものでした。(一部抜粋)

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生物の生命活動を科学的に理解することは、人類や動物の福祉、環境の保全と再生などの多くの課題の解決にとって極めて重要であり、動物実験はそのために必要な、やむを得ない手段であります。本学では、動物実験の計画及び実施に際しては、動物愛護の観点から3Rの原則を遵守しています。

さらに、学生・研究者には授業や教育訓練を通して動物愛護の精神を説き、動物への慈しみと感謝の念を育むようにし、生命科学をこころざす者としての倫理を高めています。実験に供された動物は毎年慰霊祭を開き、供養を奉げています。動物の生命の代償として得られた教育研究の成果は、人類と動物の福祉の向上に最大限活用するよう心しています。
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脳に電極を指すなどという残酷な実験を許可している北里大学の「動物愛護の観点」や「3Rの原則を遵守している」などという言葉や言い訳は、まったく説得力はなく、矛盾しています。
いくら感謝されようが、慰霊祭で供養されようが、実験で虐待、惨殺された動物が救われるわけではありません。
北里大学はホームページに、このJAVAへの回答と同様の内容を掲載し、北里大学における残虐実験に反対の声をあげた多くの市民の怒りをなだめよう、という魂胆がみえみえです。

引き続き抗議の声を!
回答内容に到底納得できないJAVAは、再度、強く抗議しました。
北里大学にこれまで残虐な動物実験を行ってきたことを反省させ、今後、動物を犠牲にしない実習・研究に転換をさえるために、皆さんからも引き続き厳しい抗議をお願いします。

<抗議先>
北里大学 学長:柴 忠義
〒108-8641東京都港区白金5-9-1
TEL:03-5791-6425(法人本部総務部)
e-mail:honbu@kitasato-u.ac.jp(法人本部総務部)

医療衛生学部 医療衛生学部長:石原和彦教授
〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
TEL:042-778-9603(総務係)

(JAVA NEWS NO.86より)

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