JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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<島根大学の回答>ウシガエルを苦しめたことは認めず!

ウシガエルを苦しめたことは認めず!

隠蔽の可能性否めない島根大学からの回答

事の発端は、島根大学医学部に通う学生たちから、「ウシガエルを使った生理学実習において、カエルの扱いが残酷だった」との通報がJAVAに入ったことからでした。

JAVAは島根大学に対して厳重な抗議を行い、問題のあった実習の調査とともに「動物実験の廃止」を強く求めた要望書を、5月29日付けで送りました。 

島根大学長からは、6月13日付けの回答文書が届きましたので、その概要をご報告いたします。

 

島根大学からの回答(要約)

●本学で事情聴取した結果、通報のような「ウシガエルへの麻酔が適切に行われなかった」「そのことを教員が学生らに口止めした」ということはなかった。

 2012年6月に実施された本実習の開頭処置は、完全に麻酔が効いた状態でなければできない。さらに時間の都合上、学生が他の科目の講義を受けている間に、別棟の実験室で行われた。ドリルは実習室内には置いていない。

本実習の教育的意義を考えた場合、使用する実験動物として最も望ましいのは哺乳類であるが、動物福祉の国際的大原則である3R(*1)のうちのReplacement(動物を使用しない実験方法への代替)として、定義上の実験動物ではないカエルを使用している。また、カエルの数は必要最小限にとどめ、苦痛軽減を目的とした麻酔処置も適切に行っている。

  1. *1 3R=Replacement(動物を使用しない実験方法への代替)/Reduction(実験動物数の削減)/Refinement(実験方法の改良により実験動物の苦痛の軽減) <注:JAVA>

● “動物実験は医学のあらゆる分野で必要不可欠で、とくに生理学においては必須である。生理学の特徴は分子・細胞レベルから個体レベルまでの生命現象を総合的に研究対象とし、「生きている」を実時間で研究することにある。「生きている」過程の研究には動物実験が中心的な役割を果たす。また生理学は心臓や神経など各器官の個別の働きだけでなく、それらが統合されて個体の統一した生命活動を実現させる仕組みを研究するため、動物実験が必須の役割を果たす。”

  1. *2 上記は、日本生理学会のウェブサイト「動物実験について>動物実験とは>3. 生理学と動物実験」からの引用文 <注:JAVA>

●このため、動物愛護の精神に基づき、適切な管理を行いながら「生きている」を実時間で教育することにより、貴重な教育成果を上げている。

島根大学は、無麻酔状態でウシガエルを開頭し、苦しみの中で殺すという残酷な実験をしておきながら、それをもみ消し、まったく反省しようとしません。
大学は「事情聴取をした結果、問題はなかった」「教員が学生に口止めしたということはなかった」と事実を隠蔽し、問題の教員をかばい、責任逃れをして開き直る始末です。例え、麻酔や固定を完璧に行ったとしても、ウシガエルを痛めつけ殺すことになんら代わりはありませんが、落ち度すら認めないのです。
これでは、教育の改革を願うがゆえに、自分の通う大学の問題を外部に訴えた学生たちの気持ちを、蔑ろにしています。
なぜ島根大学は、学生たちからの訴えや私たち国民から届けられた要望に真摯に耳を傾け、真の「生きている」教育に転換するべく、速やかに実験の見直しを図ろうとはしないのでしょうか。

JAVAが島根大学に対して強く求めるのは、「動物を犠牲にしない教育実習への転換」「動物実験・実習の早期廃止」です。
しかし、回答からは、「ウシガエルを用いた生理学実習の意義」の説明と「動物実験は必要不可欠」という主張に終始して、動物を使わないようにしようという姿勢はまったくうかがえません。「生きている」を教育すると主張していますが、このような実習をしていては、医療における「助ける」「生かす」「救う」ではなく、学生たちに命あるものを無惨に「殺す」冷酷さを教えているも同然です。

さらに島根大学は、カエルなどの両生類は、動物愛護法の定める「愛護動物」ではないことを理由に、「実験動物の対象には定められていないカエルは、元来福祉を必要とする動物ではない。本当は哺乳類を実験に使いたいのだが、動物福祉を考えてカエルを使うという配慮をしている。さらにそのカエルにすら福祉に配慮しているのだ」と言っているのです。
「哺乳類ではなくカエルを使った」では、動物を苦しめ、殺していることは同じことです。私たちが求めているのは「動物を使わないこと」なのです。
JAVAから島根大学に送った要望書において、アメリカでは、大学の医学部の90%以上が動物実験をせずに卒業できるようになっていることを伝え、代替法の情報も提供しました。日本の大学も、もっと世界の動向に目を向け、倫理的、人道的な新しいものを取り入れていくべきなのです。

前回島根大学に声を届けてください、と呼びかけたところ、たくさんの方々から抗議や要望の電話・メールをしたとのご報告をいただきました。どうもありがとうございました。

島根大学に対して、動物実験・実習を廃止して、動物を犠牲にしない医学部を目指すよう、引き続き要望していってください。

【国立大学法人 島根大学】
◆学長 小林祥泰
〒690-8504 島根県松江市西川津町1060
TEL: 0852-32-6100(代表)
メールフォーム
https://www.shimane-u.ac.jp/inquiry/1/
総務部へのメール : jsy-bunsyo@jn.shimane-u.ac.jp

ウシガエル

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