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<米国>紫外線で鳥の飼育環境を改善

2018年7月24日

ニワトリをはじめとする鳥類はよく研究に利用される。ところが、飼育施設の多くは哺乳類用に造られており、紫外線光は備わっていない。哺乳類と違い、ほとんどの鳥は4色型色覚*で、可視光線と紫外線の両方の領域でものを見ることができる。だが、施設に紫外線光がなければ、鳥は本来持っているその視覚能力を充分に生かせない。
メリーランド大学のDr. レイチェル・L・デニスはAWIの助成金を受けて紫外線光(とりわけ紫外線A波)が、鳥の行動や心身の状態にとっていかに重要かを調査した。それによって分かった点は次のとおりである:

1. 軽いつつき合いは鳥にとって相手を知るための社会的行動である。紫外線を浴びて育った鳥は白色光のみで育った鳥よりもこの軽いつつき合いをよく行った。
2. 人間の接近に対する恐怖反応を減らすことは、実験に使用される鳥にとって重要である。調査の結果、紫外線を浴びた鳥は人間が接近した場合、紫外線を浴びなかった鳥に比べ人間から遠のく距離が短かった。
3. 鳥が小屋の寝床を餌と間違えて漁ることがよくある。特に七面鳥のヒナが餓死することが度々あるが、調べてみるとその腸は寝床のわらでいっぱいになっている。このことは、鳥が餌をよく識別できないことが原因と考えられる。紫外線を設置すると鳥は餌を識別しやすくなる。

「この調査は、紫外線光は野生の鳥にとって重要なように、飼育施設にいる鳥にとっても大事な役目を果たすものであることを示している。鳥収容施設を設置する場合、鳥の最善なる福祉維持を図るために紫外線光を取り入れることを配慮するべきである」とDr. デニスは述べている。

*色情報を伝えるために4つの独立したチャンネルを持つことをいう。

AWI Quarterly Summer 2017/Volume 66/Number 2
https://awionline.org/awi-quarterly/summer-2017/seeing-light-welfare-uv-environmental-enrichment-birds

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