JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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<サウジアラビア>王子の使命は中東ヴィーガン化

<サウジアラビア>王子の使命は中東をヴィーガン化すること

カレド・ビン・アルワリード(Khaled bin Alwaleed)王子は、リヤドにある46万平方フィートの宮殿で育った世界屈指の大富豪とされる王家の子息である。以前の彼は、肉を食べ、毛皮をまとい、ガチョウのダウン毛布で眠り、南アフリカにトロフィー・ハンティング旅行(趣味で野生動物をハンティングし、その記念として剥製、毛皮などを持ち帰る)にも出掛けていた。しかし今や、動物を殺戮した経験はぬぐえない記憶となり、自ら「卑劣な」所業と呼ぶ。罪の意識に苛まれた彼は、ヴィーガン(完全菜食主義者)として暮らすことに安らぎを見出すようになった。今では母国サウジアラビアはもちろん、周辺国の人々にも、自分と同じようにヴィーガンのすばらしさを体験してほしいと思っている。

「動物福祉、工場畜産、環境は、切り離せない問題です。貪欲さを捨てて、経済や人道の面から現実的に考えれば、解決方法が見つかるはずです」とカレド王子は言う。

“Saudi Prince on a Mission to Veganize the Middle East”

<英国>動物を使用しない医学研究所

<英国>動物を使用しない医学研究所

英国の動物代替センターARC (Animal Replacement Center of Excellence)は最先端の科学を駆使して、ヒトモデルを進化させ、現在のがん研究で使用されている動物の数を減らすことを目指している。ARCはロンドン大学クイーン・メアリーのブレイザー研究所と英国で動物を用いない研究に助成金を提供する助成機関AFR UK (Animal Free Research UK)が協力して運営している。

人の病気はヒトモデルで

ARCのMike Philpott教授のプロジェクトは、人の皮膚がん、頭頸部がんにおける動物からの置き換えや、ヒト細胞モデルを使うことに焦点を当てている。例えば皮膚がんについては、ヒトのがん組織、がん細胞株、または美容整形手術から寄贈された正常な皮膚細胞のいずれかを使用しており、そこから遺伝子発現を変えることによって皮膚がんのモデルを作成している。人の皮膚がんでは最も一般的である基底細胞がんを対象にしている。基底細胞がんを治療するために使用される薬物の多くは、マウスを用いて試験されてきた。しかし、基底細胞がんはマウスではなく人の皮膚の病気であるため、創薬試験のモデルとしては、マウスよりもヒト細胞モデルの方がはるかに優れている。

また、Adrian Biddle博士(AFR UKが代替法で資金提供している研究者)による研究では、人のがんとの適合性がより高い腫瘍の侵入、転移および治療抵抗性が異なる細胞亜集団に対する重要な試験を行うことができるイン・ビトロモデルを構築している。新鮮なヒト腫瘍標本をモデルに組み込む技術は、大きな進歩である。この研究は、口腔がんと乳がんの両方のヒト腫瘍標本を用いて行われている。

“HOW COSMETIC SURGERY CAN HELP US BEAT SKIN CANCER”

“THE ANIMAL REPLACEMENT CENTRE OF EXCELLENCE (THE ARC)”

(右から)Philpott教授と研究メンバーのDr. Rahman、Dr. Biddle 、Dr. Youssef
©Animal Free Research UK

バーバリーが毛皮廃止を決定!

英国の高級ブランド「バーバリー(BURBERRY)」は長年、ウサギ・キツネ・ミンク・アジア産アライグマの毛皮を使用してきました。
2018年9月6日、今後、毛皮の使用をやめると発表。最新のコレクションには毛皮を使用していないとのこと。既存の毛皮製品は段階的になくしていくとしています。
また、アンゴラウールも廃止する、と発表しました。

ロサンゼルス市が毛皮製品の製造・販売禁止へ!

2018年9月18日、ロサンゼルス市議会において、毛皮(リアルファー)製品の製造および販売を禁止する条例案が全会一致で可決しました!
この条例案には、毛皮を使った衣料品やバッグ、靴、帽子などのアクセサリーの製造と販売禁止が盛り込まれています。
条例は、今後、議会の最終承認と市長の署名を経て、2020年1月発効予定です。
カリフォルニア州では、すでにウェストハリウッド市、バークレー市、サンフランシスコ市が毛皮製品の販売を禁止していて、ロサンゼルスは毛皮製品の販売を禁止する米国最大の都市になります。
今回のロサンゼルス市の決定は世界の各都市へ良い影響を与えることでしょう!

※9月25日現在の状況

<米オハイオ州>住民投票でパピーミルに歯止めを

2018年7月24日

CAPS

 

複数の動物福祉団体が連携して取り組んでいる「オハイオ州のパピーミル(子犬繁殖工場)を改善させる活動」では、住民による法律発案、投票によって州内のパピーミルの規制を求めている。オハイオ州は犬の繁殖に関し不適切な事業が行なわれている拠点として悪名高い。
2012年、商業目的での犬の繁殖業者に関する法律が成立し、規模の大きい繁殖業者(年間60頭以上の売買を行ない、1年で犬に少なくとも9頭の子犬を産ませている業者)は、免許を取得して調査を受けることが義務付けられた。しかし、実際には機能しておらず、パピーミルにいる数えきれないほどの犬たちは、積み上げられた不衛生で狭苦しいケージに入れられており、自由に歩きまわることもできず、孤独で過酷な生活を続けている。そして、その中の母犬たちは子犬を産むためだけに存在し、限界まで何度も出産させられているのだ。
この住民法案が通過すれば、大型ケージは積み上げが禁じられ、しっかりした床板の設置が必要になる。獣医による基本的なケア、運動エリアへの自由な行き来、適切な食事と飲み水、ほかの犬たちや人間との交流などが義務付けられる。さらにオハイオ州において年に15頭以上の犬を売買する繁殖業者すべてが、正当で人道的な基準を満たすことが要求されるのだ。オハイオ州で消費者に犬を販売するペットショップなどの商業取引業者もまた、こうした基準を満たす繁殖業者から買い付けを行なわなければならなくなる。

AWI Quarterly Winter 2017/Volume 66/Number 4
https://awionline.org/awi-quarterly/winter-2017/ohio-ballot-initiative-seeks-squelch-states-puppy-mills

<米カリフォルニア州>ペットショップで繁殖業者による動物の販売禁止

2018年7月24日

カリフォルニア州は、繁殖された販売用犬、猫、ウサギをペットショップで扱ってはならない最初の州となった。
2019年1月以降、カリフォルニア州のペットショップでは、シェルター、動物レスキュー団体、公的な動物管理機関から仕入れた動物以外の販売ができなくなる。ペットショップは、動物たちを適切に扱うことと、すべての動物たちの供給元の記録を開示することが求められることとなる。
今回成立したペット救助と里親などに関する法律(The Pet Rescue and Adoption Act)は、2017年5月の議会における賛成55対反対11という圧倒的票差により法案通過ののち、上院ではさらに首尾よくことが運んだ。9月の投票では38対0という満場一致により法案は通過したのだ。10月13日にはジェリー・ブラウン州知事が署名をした。法案作成者のオドネル議員は声を発せない動物たちを守るために協力した上院の同僚たちに感謝を述べた。この法律は、シェルターにいる動物たちに永遠の家庭を与え、繁殖工場で繁殖された動物の販路を断つことにより、繁殖自体を無くそうとするものである。

AWI Quarterly Winter 2017/Volume 66/Number 4
https://awionline.org/awi-quarterly/winter-2017/california-closes-pet-shop-doors-commercial-breeders

<米カリフォルニア州>動物実験をした化粧品の輸入・販売を禁止する法案出される

2018年7月24日

カリフォルニア州議会に、動物実験をした化粧品の同州での販売を禁止する法案が上程された。この法案では、2020年1月以降に動物実験したものであることを知りつつ防臭剤、シャンプー等の衛生用品を含む化粧品を輸入・販売することが違反行為となる。違反した場合、最高500ドル、2度目からは1,000ドルの罰金が科せられることになる。
ヒトの皮膚組織、高度なコンピュータモデルなど動物を使わない代替法は、より安価かつ迅速な方法で、ヒトの反応をより正確に予測することも可能である。さらに企業はすでに安全性が確認されたデータがあり、入手可能な数十万の原料を使うこともできるのである。
動物実験に反対する医師・科学者の団体PCRM(責任ある医療のための医師委員会)のクリスティー・サリバン氏は「カリフォルニアで同法案が成立すれば、製造業者はこれまでのやり方を変え、アメリカ全土で動物実験をした化粧品の販売を止める方向に向かうことになり、人と動物の命に対する勝利となるであろう。」と述べている。

https://www.pcrm.org/media/news/california-legislation-would-prohibit-sale-of-animal-tested-cosmetics

<米国>紫外線で鳥の飼育環境を改善

2018年7月24日

ニワトリをはじめとする鳥類はよく研究に利用される。ところが、飼育施設の多くは哺乳類用に造られており、紫外線光は備わっていない。哺乳類と違い、ほとんどの鳥は4色型色覚*で、可視光線と紫外線の両方の領域でものを見ることができる。だが、施設に紫外線光がなければ、鳥は本来持っているその視覚能力を充分に生かせない。
メリーランド大学のDr. レイチェル・L・デニスはAWIの助成金を受けて紫外線光(とりわけ紫外線A波)が、鳥の行動や心身の状態にとっていかに重要かを調査した。それによって分かった点は次のとおりである:

1. 軽いつつき合いは鳥にとって相手を知るための社会的行動である。紫外線を浴びて育った鳥は白色光のみで育った鳥よりもこの軽いつつき合いをよく行った。
2. 人間の接近に対する恐怖反応を減らすことは、実験に使用される鳥にとって重要である。調査の結果、紫外線を浴びた鳥は人間が接近した場合、紫外線を浴びなかった鳥に比べ人間から遠のく距離が短かった。
3. 鳥が小屋の寝床を餌と間違えて漁ることがよくある。特に七面鳥のヒナが餓死することが度々あるが、調べてみるとその腸は寝床のわらでいっぱいになっている。このことは、鳥が餌をよく識別できないことが原因と考えられる。紫外線を設置すると鳥は餌を識別しやすくなる。

「この調査は、紫外線光は野生の鳥にとって重要なように、飼育施設にいる鳥にとっても大事な役目を果たすものであることを示している。鳥収容施設を設置する場合、鳥の最善なる福祉維持を図るために紫外線光を取り入れることを配慮するべきである」とDr. デニスは述べている。

*色情報を伝えるために4つの独立したチャンネルを持つことをいう。

AWI Quarterly Summer 2017/Volume 66/Number 2
https://awionline.org/awi-quarterly/summer-2017/seeing-light-welfare-uv-environmental-enrichment-birds

<米国>農務省研究所での動物虐待が明らかに

2018年7月24日

米国の各研究機関に設置される動物実験委員会(IACUC)は、実験に際して動物福祉法の遵守がなされているか監視と報告を行う機関だが、米国農務省農業研究局(ARS)のIACUCが虚偽の報告をしていたことが明らかになった。
発端は、米国食肉動物研究センター(MARC)で日常的な虐待が発覚したからである。その後、動植物検疫所(APHIS)による調査で、MARCだけではなく複数の農務省の研究施設において動物福祉法が守られていない実態が明かになった。
APHISの報告によると、ミシガン州イーストランシングの鳥類疾患および腫瘍学研究所(Avian Disease and Oncology Laboratory)において、水を一切与えられなかった15羽のアヒルが脱水により死亡。ユタ州ローガンの有毒植物研究所(Poisonous Plant Research Laboratory)では、摂氏45度の部屋で、暑さと痛みと苦しみの末に死んだと思われるウズラのヒナ32羽を発見。モンタナ州マイルシティの牛の研究施設であるFort Keogでは、脱水により衰弱した子牛が死亡。アイオワ州エイムズ国立動物疾病センター(National Animal Disease Center)では、不適切な低温に設定された鶏舎で七面鳥のヒナが、栄養不良から脱水および疲労により死亡。これらいずれの研究施設のIACUCにおいても、動物の死亡が記録されておらず、管理に問題はなかったと明らかに虚偽の報告がされていた。
APHISは農務省の研究施設の査察を行うが、法的な執行権を持っていない。また、農業研究用の動物は、動物福祉法の最低限の保護対象から外されている。このような大きな抜け穴や、実際の監視が不十分であることを鑑みて、米国の動物保護団体AWIは、中身のある法の執行と適切な是正処置を可能にするよう、動物福祉法の改正がされるべきだと強く主張している。

AWI Quarterly Winter 2017/Volume66/Number4
https://awionline.org/awi-quarterly/winter-2017/awi-exposes-whitewashing-animal-abuse-usda-research-labs

中国の有名ファッションデザイナーがファーフリー宣言

FFAの一員であるACTAsiaが、2018年6月、「Fur-Free Fashion Forum and Gala」というイベントを上海で開催。この場で3人の中国のトップファッションデザイナーが、今後毛皮を使用しないことを発表しました。
その3人のデザイナー、Grace Chen(グレイス・チェン)、Mary Ma(マリー・マー)、 Michael Wong(マイケル・ウォン)は、すでにFFAが実施している「FUR FREEブランドプログラム」の宣誓書にサインしており、先にファーフリー宣言をした中国の約40のファッションブランドやデザイナーの仲間入りをしました。
グレイス・チェン氏のブランドは習近平国家主席夫人をはじめとしたセレブたちが愛用しています。マイケル・ウォン氏は映画スターであり、ファッションレーベルのオーナーでもあります。
国際的な動物保護団体であるACTAsiaは、10年以上にわたり、中国において、思いやりのある消費を広める活動をしてきました。グローバルな毛皮取引の拠点として、毛皮製品の大きな市場を持ち、大量の毛皮を生産してきた中国のこの新しい方向性は、世界中のファッションがいかに毛皮から遠ざかってきているかを示しているといえます。


ルクセンブルク 、毛皮農場を禁止!

2018年6月、ルクセンブルク大公国で新しい動物福祉法が成立しました。
この法律は同年10月に施行され、毛皮農場の禁止が含まれています。ルクセンブルクには現在、毛皮農場は存在しませんが、これにより新しい毛皮農場の建設を防ぐことができます。政府議会は「動物はもはやモノではなく、感受性と確かな権利を有する、有能な生き物としてみなされている。」と主張しています。
ルクセンブルクは、毛皮農場を禁止した欧州で10番目の国となりました。

<カナダ・米国>小児科医研修、すべての動物使用を廃止

<カナダ・米国>歴史的Victory
米国とカナダの小児科医研修、すべての動物使用を廃止

2018年6月19日にカナダ・ケベック州のラヴァル大学小児科部長Marc-Andre Dugas 博士は、米国の動物実験に反対する医師・科学者の団体PCRM(責任ある医療のための医師委員会)に、小児科医研修プログラムで生きた子ブタを使用しないことを伝えた。ラヴァル大学は研修に生きた動物を使用する最後の大学だったが、この決定により、PCRMが調査した米国とカナダの小児科医研修、全227のプログラムから、動物を用いた実習が姿を消すこととなった。

ラヴァル大学の小児科医訓練では、気管内挿管のような侵襲的処置の実習に子ブタを使用し、心臓を包んでいる嚢に針を通したり、静脈や胸郭、喉を切開するよう指導しており、このような訓練を行う前の段階で子ブタを殺していた。PCRMは2012年に同大学での動物の使用中止を求める運動を始め、その後6年間、ケベック州政府へ請願書を提出したり、動物を使用しない最新の方法を紹介するなどして働きかけてきた。

これまで、さまざまな大学や研究所が、小児科医研修に生きた動物を使い、気管内挿管の実習を行ってきた。それが原因で気管挫傷や出血を引き起こし、動物に激痛をもたらし、死ぬことさえあった。それに対し、ヒト解剖用のシミュレーターは、プログラムすることで繰り返し使用できるなど、動物を使って行う研修より優れている。

“All Surveyed Pediatric Residency Programs in U.S. and Canada No Longer Use Animals for Training”

 

<スペイン>と畜場に監視カメラを

<スペイン>と畜場に監視カメラを

スペインの動物保護団体ADDAは、と畜に関する法令を順守し、可能な限り人道的な扱いを実現するため、と畜場を「見える化」するキャンペーンに力を入れている。と畜場で何が行われているか、また、現行法で要求されている「動物たちが最後の瞬間に受けるべき最良の扱い」の実態について、と畜場が開示を拒んできているため、明らかになっていないからである。

動物福祉に懸念があることから、ADDAは2017年5月、大統領とすべての国会議員に対し、と畜場への監視カメラ設置を要求する書面を提出した。2018年2月4日、と畜場の闇を取材したテレビ番組「サルバードス」が放送されると、と畜場で行われていることとその不透明さが、地域限定ではあるが一般の人々の知るところとなった。さらに2018年4月、ADDAは、監視カメラ設置要求を請願権の法的手続きに則って進めるため、関連する事実やADDAの動物福祉担当者、公的・私的獣医師らの活動等を盛り込んだ詳細な文書を、国とすべての自治体(大統領府、2つの省、17の自治体)に宛てて送付した。

街中いたるところに設置されている監視カメラだが、と畜場が設置を拒否するのは何かの違反を隠そうとしているのではないだろうか。

“Mataderos Controlados por videovigilancia”
ADDA Defiende los Animales No.56, June 2018

カタルーニャ州政府の農務省の前で今年6月に行ったデモ
©ADDA

<米国>恐ろしい構造のワナがオオカミの命を奪う

<米国>恐ろしい構造のワナがオオカミの命を奪う

締め付けるワナは野蛮な装置である
©Kelly Looby

2018年2月、ミネソタ州で一頭のオオカミが残酷なワナに掛かったのち射殺された。オオカミは、このようなワナで捕獲することが法律上許された対象ではないが、ミネソタ州ではコヨーテを殺すため一年中その使用が認められている。このオオカミは、餌を探すうちにワイヤーが鼻口部にかたく巻きついてしまったのである。最初にダルースの北にある州立公園で目撃された時、オオカミの口は留め金で固定され、針金が肉に食い込んでいた。その後ダルース市内で見つかった時には、苦痛にあえいでおり、当初、市の職員らは救助するつもりだったが、捕獲するのは無理と分かり、射殺を決めた。

この地区で野生動物の支援活動をしている団体ワイルドウッズ(Wildwoods)は「このオオカミは飢えて、骨と皮になっていた」と報告している。ワイルドウッズは、このようなワナの禁止を改めて求めようと、今回の悲劇的な出来事を大きく取り上げている。

“Snare Claims Wolf in Gruesome Fashion”
AWI Quarterly SUMMER 2018/VOLUME 67/NUMBER

 

<米国>動物から“ヒトの臓器”採取

2017年7月7日

動物から“ヒトの臓器”を採取する

カリフォルニア州サンディエゴ郊外にある生物医学系のSalk研究所は、動物の胚でヒトの細胞を成長させ、ヒトへの移植用臓器を採取する研究をしている。このような異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態はキメラと呼ばれており、この分野の研究は大きな議論を招いている。最近の研究では、200頭以上のブタに侵襲的外科手術を行ったが、1,000以上もの胚が十分に発生せず死んだ。研究者は、得られた胚の成長状態を評価すると、半分以上に成長の遅れが見られること、さらにキメラの中にヒトの細胞を同定することは稀であることも認めている。これについて科学者は、ヒトの妊娠期間(280日)がブタの妊娠期間(114日)の倍以上あることが、この理由であろうと述べている。
2015年、米国国立衛生研究所(NIH)は動物の胚にヒトの細胞を注入することを含む研究への出資停止を発表。科学の在り方、倫理的問題、動物福祉上の懸念を考慮する必要があると述べた。しかし、Salkのキメラ研究は民間から資金を得ており、NIHの方針は適用されず研究は続けられる。

ブタさん

AV Magazine 2017/Number 1
(American Anti-Vivisection Society)

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