JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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<米国>軍用犬を死なす

2016年3月31日

<米国>輸送業者の“怠慢”、軍用犬を死なす

これまでも戦闘に使用される軍用犬の末路については深く懸念されてきたが、戦闘だけが死の危険を伴うものではない。2016年3月、アフガニスタンに派遣予定の14頭の軍用犬を高温の輸送用バンの中で窒息死させたとして、輸送業者APHが有罪判決を受けた。裁判記録によると、AMK9(軍用犬、探知犬、セキュリティなどに使用される犬を提供する民間会社)で爆発物探知の訓練を受けた犬は、2010年12月、APHに一晩預けられ、翌日飛行機で輸送されることになっていた。安全、丁寧な輸送を謳うこの業者は、温度管理が万全の部屋で犬を預かると確約していたにもかかわらず、翌朝、14頭の犬は換気装置不備の密閉されたバンの中で窒息死しているのが発見された。悪臭が立ち込めたバンの中の床や木枠には、何とか逃れようとして付いた血痕もあった。実はこの業者は以前にも実験用マウスを放置、死亡させたことがあり、設備や動物の取り扱いの改善を求められていて、動物虐待は常習的であった。
AMK9は損害賠償を請求、米国農務省(USDA)も調査を開始、動物福祉法違反で告訴した結果、前述の有罪判決になったのである。判事は罰金の支払いと今後違反を犯さぬよう命じたが、動物取り扱い業者の資格の剥奪はできず、この輸送業者APHは、破産宣告をした後、名義を変え再び登録をして、現在でも業務を続けている。この事件は、許可制でなく登録制になっている動物福祉法の抜け穴を際立たせる出来事にもなった。

 

米ミリタリードッグ

©TECH SGT STEPHEN HUDSON

AWI Quarterly /Winter 2016/volume 65/ number 4
http://awionline.org/awi-quarterly/2016-winter/neglect-leads-death-military-dogs
(Animal Welfare Institute)

<米国>神経疾患研究に使う「ミニ脳」を開発

2016年2月11日

米国のCAATの研究者、神経疾患研究に使う「ミニ脳」を開発

~ヒト由来の組織を使えば、より優れた研究への道を開き、動物実験を減らすことができるかも知れない~

※CAAT;The Johns Hopkins Center for Alternatives to Animal Testing/ジョンズ・ホプキンス大学動物実験代替法センター

ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部の研究者たちは次のように語っている。「我々は、ヒトの脳内に存在するニューロンや細胞から成り、さらに脳のいくつかの機能を持つ“ミニ脳”を開発した。そして、それを大量に複製することもできる。この“ミニ脳”は、新薬の有効性と安全性を検証する実験方法を劇的に変え、アメリカの神経科学研究のために使われる何十万もの動物に取って代わるものになるだろう。この三次元の“ミニ脳”は、8週間で自ら成長して脳のような構造を持つ細胞の球になる。この“ミニ脳”を使って行う研究は、げっ歯類の代わりにヒトの細胞に由来するものを用いるため、マウスやラットで研究するよりも格段に優れた研究になるはずである」

この研究のリーダーであるトーマス・アルトゥング(Thomas Hartung)博士(ブルームバーグ公衆衛生学部の「証拠に基づく毒物学」の講座を担当する教授)は次のように述べている。

「動物で実験したときには見込みがあるとされた新薬の95%は、膨大な費用と時間をかけてもヒトに使われると、うまくいかない。げっ歯類は役に立ってはきたが、ヒトは体重150ポンド(約68キロ)のラットではないのである。もちろん、ヒトは細胞の球ではないが、この球からは、げっ歯類からよりもずっと優れた情報を得ることができる。脳研究の未来は、動物に依存するよりも、ヒトの細胞を基本にしたモデルに依るものになると我々は確信している」

この“ミニ脳”を創り出すために数人の健康な成人の皮膚から取った細胞が使われたが、アルトゥング博士によれば、ある種の遺伝的特性を持つ人や患者から得た細胞は、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、さらには自閉症の研究にも利用できるという。ウィルス感染症、トラウマ、脳卒中の研究プロジェクトもすでに始まっている。

“ミニ脳”は、直径が0.35mm、ハエの眼球ほどの大きさで、人の目でやっと見えるほどのごく小さなものであるが、一回のバッチ処理で、数百から数千も複製することが可能である。実験室で、同じ一枚のシャーレの中で、100の“ミニ脳”を成長させることも容易である。

アルトゥング博士は言う。「我々のミニ脳”は、最初のものでも、最高のものでもないが、最も規格が統一された脳モデルである。新薬試験のとき、最も相対的で正確な結果を必ず出すためには、検証中の細胞が可能な限り類似していることが絶対に必要なのである」

アルトゥング博士は、現在“ミニ脳”の特許を申請中で、同時に“ミニ脳”を製造するためのORGANOMEという名の製品開発を進めている。「できるだけ多くの実験室で研究者に使わることを楽しみにしている。このような脳モデルをいつでも、どの実験室でも持てるようになってはじめて、動物実験に取って代わることができる」と述べている。

 http://altweb.jhsph.edu/news/2016/minibrains.html

海外ニュースをアップしました

2015年12月18日

海外の動物保護団体から、様々な動物たちをとりまく情報が入ってきます。
主に2015年に発信されたニュースを掲載しました。

<米国>Good news!NIH、チンパンジーを使う実験を打ち切る

<Good News>
NIH、チンパンジーを使う実験を打ち切る(米国)

米NIH

©Chimp Haven

– NIH(米国国立衛生研究所)所長/医学博士 フランシス・S・コリンズによる発表 –

2013年6月、NIHは、公的資金の援助を受けたチンパンジーを使った生物医学研究実験を大幅に減らすことを発表し、それ以来、非営利学術機関IOM(米国医学研究所)の基準を満たさないチンパンジーの実験を段階的に減らしてきた。そのような中で、2015年6月に、FWS(米国魚類野生生物局)が飼育下にあるチンパンジーを絶滅危惧種に指定するという大きな進展があった。

NIHは2013年6月の発表に従い、2015年11月18日、ついに研究用に飼育していた50頭のチンパンジーの保有をやめる決定をしたと公表した。これにより、NIHのすべてのチンパンジーが実験から解放されることになる。チンパンジーたちはルイジアナ州キースビルにあるチンパンジー保護団体「チンプ・ヘブン」が運営する保護施設に、健康状態や集団関係などの福祉面を慎重に考慮した上で、それぞれのチンパンジーに最適なタイミングで移されることとなった。

しかし、NIHのこの決定はチンパンジーに限ったことであり、チンパンジー以外の非ヒト霊長類を用いた実験は継続される。

NIH Will No Longer Support Biomedical Research on Chimpanzees

https://awionline.org/awi-quarterly/2015-fall/last-nih-chimpanzees-be-retired

海外ニュース7件をアップしました

海外の動物保護団体から、様々な動物たちをとりまく情報が入ってきます。
2014年後半からのニュースを掲載しました。

<米国>ショーに使用される馬への虐待予防法案、再び議会へ

2015年8月11日

Victoryへ向けて!
ショーに使用される馬への虐待予防法案、再び議会へ(米国)

米国の動物保護団体HSUS(全米人道協会)は、テネシー州マーフリーズボロにある、ソー・スポーツ農場への潜入調査を行い、ショーに使われるテネシー・ウォーキング・ホース種の馬への虐待の実態を暴露した。
ショーで馬が前脚を不自然に高く上げて歩くパフォーマンスを「ビッグ・リック」といい、このパフォーマンスをさせるために使われる酷い手段を「ソーリング」という。馬が前脚を高く上げるのは、トレーナーによって前脚に塗り付けられた化学薬品の刺激で地面を踏むと激痛が走るからである。使われている化学薬品には、馬の血液、肝臓、中枢神経を犯す可能性があるものもある。塗り付けた化学薬品をしっかり定着させるために包帯を巻いたり、痛みをしっかり感じさせて、脚を高く上げさせるために厚底靴を履かせたり、鎖を脚に巻いたりする。
HSUSの調査員は、数か月間の調査で、トレーナーと馬の世話係がその農場で20頭以上の馬に化学薬品を使っていることを目撃した。その中には、USDA(米国農務省)が禁止している化学薬品、水ぶくれを作るマスタード・オイル、樟脳、メチルパラベン、サリチル酸塩なども使われていた。

海外ニュース・米国の馬のショー

40分前に化学薬品を前脚に塗り付けられたこの馬は横たわり、痛みのためにうめいていた/©HSUS

 

1970年にできたHPA(馬保護法)は、馬が公衆の前に出る時、売買時、搬送時のみの虐待を禁止していた。しかしHPAでは十分に馬への虐待が予防されないので、数年前に、ショーや訓練と称した虐待が行われている納屋などを含むすべての場所での馬の虐待を禁止するPAST(Prevent All Soring Tactics Act:ソーリング予防法)が議会にかけられたが成立しなかった。今回の調査で馬への虐待が続いていることが明るみに出たため、このPAST法案が再び米国上下両院に提出されている。
HPAの自己管理制度は、ショーを運営する組織と同じ組織によるライセンスを持った監査官に虐待をチェックさせている。しかし、PASTは、独立した第三者でありUSDAへの説明義務がある監査官にチェックさせる新しい制度を導入しようとしている。つまり、この法は、ソ―リングを重罪とし、馬への重い厚底靴や鎖など、虐待に関連するすべての手段を禁止することにより、過去の法律の抜け道を封じ、ソ―リングに終止符を打つことに狙いを定めている。

HSUS allanimals November//December 2015:Investigation Proves Horse Abuse continues
New HSUS Investigation Exposes Soring, Abuse of Walking Horses at Top Tennessee Stable

 

<台湾>ハトレース・クラブを摘発

2015年8月1日

米国の動物保護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)による詳細な調査を受けて、台湾の警察は最大級のものを含む少なくとも3つのハトレース・クラブの手入れに踏み切った。警察は「Kaohsiung Zhong Zhengハトレース・クラブ」の社長らと32人のレース参加者を摘発した。また違法賭博収益金およそ57万ドルの没収を命じた。
台湾のハトレース期間には毎年100万羽以上のハトが死んでいる。1才にも満たないハトが船で海原の真っ只中まで運ばれ、そこから放たれて、時には台風のような強風の中を目的地である自分の小屋までの長い距離を飛ぶことを強いられる。

ハトレース2

続け様に放たれたハトは太陽を頼りに帰り道を探す

1レースは7週連続して行われる。ハトは頭の良い鳥だが、1レースを完走するのは全体の1%以下である。多くは疲労から溺れてしまったり、嵐の中に消えていってしまう。過酷な状況を克服したとしても、次のレースに必要な出場資格タイムを満たさなかったハトは飼い主に処分されるか捨てられてしまう。
PETAは2013年の6月から10月まで台湾南部にある最大のハトレースクラブを潜入調査し、幹部たちとレース参加者が何百万ドルもの不法な賭けを行っていること、ハトが怪我をしていても治療をしない、十分休ませない、暴風雨などの厳しい状況の中でもレースをさせていること、そして大量のハトが死んでいることを認める内容を記録した。それが摘発に繋がったのである。
ハトは20年以上も生きられるのだが、台湾でレースに使われるハトたちは1才にならないうちに命を終えてしまう。

台湾ハトレース1

ハトの羽を引っ張り、写真のハトと同一か確認をしている

PETA: Taiwan Raid: Police Bust Pigeon Racers

<米国>シャーレの中で成長した脳は、倫理的で、より正確な薬物試験をも可能にする

2015年8月1日

オハイオ州立大学の科学者たちはこの度、シャーレの中でヒトの脳を成長させることに成功した。これはヒトの皮膚細胞を遺伝子操作したものである。

ヒトの皮膚細胞は、最初に人工多能性幹細胞に再プログラムされ、さらに神経組織に分化される。この方法は今まで動物を使って行ってきた薬物試験を、倫理的に、迅速に、そしてより正確にする可能性がある。また、神経変性疾患や外傷性脳損傷や心的外傷後ストレス障害などの脳疾患の遺伝子的、環境的要因に効果的な洞察を得られる可能性もある。そして、血液供給ポンプを加えることにより、脳卒中研究や新しい治療法の評価にもふさわしいものにもなり得るだろう。

PCRM: Brain Developed in Dish Will Enable Ethical, Accurate Drug Testing

<イタリア>パスタのバリラ社がすべての動物実験を中止

世界最大級のパスタ製造会社バリラ社が、すべての動物実験を中止(イタリア)

米国の動物保護団体PETAの働きかけにより、バリラ社(Barilla)は、製品や原材料のための動物実験を中止した。
バリラ社は次のように発表した。「弊社製品または原材料は動物を使って検査はしない。動物実験を委託したり、第三者を通して、共同実施者になったり、またそれを支持することもしない。我々は動物実験に替わる方法を使用していると断言する。また、新しい代替法に注目し、その方法が推進されるよう第三者機関と継続的に協力していく。」
バリラ社は、原材料の健康への影響を評価するために、以前は非常に限られた数の動物実験を行っていた。しかし、今回、動物実験を中止することに同意し、増えつつある動物実験しない企業の仲間入りを果たした。

PeTA’s ANIMAL TIMES The Magazine That Speaks up For Animals Issue 3, 2015:Barilla Bans Animal Testing
Victory! World’s Largest Pasta Company Ends All Animal Tests

<インド>4つのサーカスがアニマルフリーに

< Victory ! >
救出された動物たち:4つのサーカスがアニマルフリーに(インド)

インドのサーカス2

無理やり芸をさせられている失明したラクダ。
体には虐待された傷跡がたくさんある/©PETA India

米国の動物保護団体PETA (動物の倫理的扱いを求める人々)とその支部PETAインドは、2012年11月から2013年7月までの9か月間にわたり16ものサーカスの調査を行った。これらのサーカスでは、動物に対して残酷な器具を頻繁に使用したり、不適切な扱い方が原因で死んだり、酷いストレスに苦しんだり、失明状態に近い動物が多くいることなどを確認した。
グランド・サーカス、ニューランボ・サーカス、ワールドチャンピオン・サーカス、グレートカマル・サーカスは、PETA、PETAインド、AWB※1(動物福祉委員会)などから告発を受け、動物は使わず人間だけのサーカスにすることを宣誓した。

  1. *1AWBIは、後述の獣医学ケアに重点を置いているインドの動物保護団体アニマル・ラハット(Animal Rahat)に所属する監査官によって構成されている。 
インドのサーカス1

グランド・サーカスから救出された馬たち/©PETA India

  • グランド・サーカスは、PETAインドとAWBIの調査後、リハビリを受けさせるために18頭の動物をAWBIに引き渡した。そして、7頭の馬と10頭の犬はPETAインドのシェルターに、メスのラクダはアニマル・ラハット所有の保護地区に移された。
  • ニューランボ・サーカスは、所有していた2頭の馬、3頭の犬をアニマル・ラハットに引き渡した。
  • ワールドチャンピオン・サーカスは、8頭の犬、1頭のヤギと1頭の馬をアニマル・ラハットに引き渡した。
  • グレートカマル・サーカスは、3頭のヤギ、2頭の馬と1頭のラクダをアニマル・ラハットに引き渡した。また、9頭の犬は里親を見つけるためにPETAインドのシェルターに移された。

どのサーカスでも、ラクダを小さな台に立たせたり、ヤギを2メートル以上の高さに張ったロープの上を歩かせたり、犬を前脚あるいは後脚だけで歩かせるなど、動物に長年、残酷な訓練による芸を強要していた。そして、いずれの動物も不衛生なところで飼育していた。
PETAインドの最高責任者であるプーバ・ジョシプラ氏は、「サーカスの経営者は、動物を命令に従わせるために、エサ、水、休息など必要なものを十分に与えないで、汚い小屋に閉じ込めておく。サーカスのような動物を使ったエンターテイメントには行かないことを勧める。」と述べている。

PeTA’s ANIMAL TIMES The Magazine That Speaks up For Animals Issue 3, 2015:
Animals Rescued:Four Indian Circuses Go Animal-Free

Victory: Animals Rescued from Grand Circus
Victory: Animals Rescued from New Rambo Circus
Victory: Animals Rescued From World Champion Circus
officialPETAIndia: Animals Rescued From the Great Kamal Circus (YouTube)

<米国>殺虫剤のための複数の動物実験が中止となる

2015年4月1日

EPA(米国環境保護庁)による殺虫剤試験計画書の最終決定版に、殺虫剤を作る過程で行われるいくつかの動物実験を中止するよう記載がされた。これは、商業用および家庭用殺虫剤に使われるオクチリノンの実験に対し、米国の動物実験に反対する医師・科学者の団体PCRM(責任ある医療のための医師委員会)が動物実験の不要を訴えた結果だ。

PCRMの規制試験に関する責任者の公衆衛生学修士クリスティ・サリバンは言う。「安全無害だと過去に実験結果が出ている物質について同じ試験を繰り返す必要などありません。実験を繰り返しても、時間やお金、そして何より動物の命を無駄にするだけなのです」

ひとつの殺虫剤が市場に出るまでに13,000匹もの動物が犠牲になる。また、動物実験で安全とされた物質が人体に無害とは限らない。

PCRMは、動物を使用しない、より精密な人体モデルの代替法の開発と使用の普及に努めている。 

Good Medicine Spring 2015 Vol. XXIV No.2 by the Physicians Committee for Responsible Medicine: Physicians Committee’s Comments Prevent Pesticide Tests

<イタリア>実験用動物繁殖施設「グリーンヒル」の犬3,000頭救出される

2015年2月1日

lav-Beagle1

初めて繁殖施設から外に出ることができた2,639頭のビーグル犬たち

 

「グリーンヒル」(多国籍企業マーシャル社のイタリア支店)は、動物実験用のビーグル犬を繁殖する施設で、イタリア、ブレシア県のモンテキアリ町にある。2012年まで、ヨーロッパ中の実験室にビーグル犬を提供していた。繁殖施設の閉鎖を求める長年のデモや抗議が続けられた後、2012年7月事態は転機を迎えた。市民や動物保護団体から、グリーンヒルにおける虐待の事実と犬の保護の訴えを受けていたブレシアの検察官が、イタリアの動物保護団体LAV(動物実験反対連盟)と環境保護団体レガムビエンテに、グリーンヒルの繁殖施設にいた3,000頭すべてのビーグル犬の保護を委ねた。この行動が裁判への一歩となり、この施設の責任者らは法廷に送られ、動物への残虐行為、そして動物を不必要に殺害した罪で告訴されることとなった。

2015年1月23日、ブレシアの裁判所は、「グリーンヒル事件」に最初の判決を下した。グリーンヒルのロンド社長(懲役1年6ヶ月)、ブラヴィ取締役(懲役1年および賠償金)、社内獣医のグラツィオシ(懲役1年6ヶ月)らは有罪となった。

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ブレシアの裁判所前で

 

検察官のアンブロジオ・カッシアーニによって法廷で示された証拠は首尾一貫しており、経費を抑えるため、また実験には適さなくなったという理由から、病気になった犬を日常的に殺すという「グリーンヒル方式」を明らかにすることに成功した。例えば、皮膚炎にかかった子犬たちには適切な治療をほどこし、栄養を与えることで問題が解決されるにもかかわらず、動物実験対象として使えなくなることから殺処分していた。また、グリーンヒルにおけるビーグル犬の死亡率は非常に高く、2008年から2012年までの死亡数は6,023頭と記録されている。そして、裁判でLAVと市民党(Civil Party)の代理人を努めた弁護士のカルラ・カンパナロは、「グリーンヒルは、利益を最優先し、動物の健康や命を守るために経費を使うことなく適切な施設もなかった。」と語った。

LAVは、次のようなコメントを出した。「この判決は、動物搾取のしくみ全体を糾弾するものです。保護されたビーグル犬は、マーシャル社にも、再開することのないグリーンヒルの繁殖施設にも戻されることはありません。救出された犬の頭数が多いことも、動物実験施設の動物に対しても動物福祉法が適応され、動物福祉が尊重されたということも、先例のないものです。今回の勝利は、多くの困難を乗り越え戦ってきた人たち全員の努力が認められた重要な判決です。LAVは、損害賠償金で、動物実験代替法の研究基金を設立します。」

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犬たちには、新たな生活への希望が与えられた

 

LAV(LEGA ANTI VIVISEZIONE)のプレスリリースLAVPressReleaseより

(翻訳:JAVA翻訳チーム)

<米国>食肉動物研究センターにおける畜産動物への残酷実験

2015年1月20日

ニューヨークタイムズ紙(2015年1月19 日付)にショッキングな記事が掲載された。税金で設立されたMARC(Meat Animal Research Center/米国食肉動物研究センター)で虐待が日常的に行われているという。何千頭もの畜産動物が、治療できるはずの病気を放置されて苦しみ、死んでいく。米国の動物保護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)は米国農務省宛てに書状を送り、一時的にこの実験機関を閉鎖すること、納税者の資金でこのようなプログラムを行うことは論外であるという旨を伝えた。

以下は、米国の上下両院歳出委員会の農業小委員会に報告された内容である。

  • 無謀な交配実験で生まれた奇形動物は放置され、雨風にさらされたまま時間をかけて死んでいく。
  •  研修も受けていない職員が手術を担当することもあり、動物たちがケガや病気になった場合も治療は行われない。メスの羊は男性ホルモンを注射されるため、子羊の生殖機能に異常が出る。
  •  多くのメスの子牛は膣が変形している。それでもMARCは双子、三つ子を産ませるために牛にとって危険な交配方法を続けている。牛の死亡率は16.5%。
  •  若いメス牛の頭部を固定して動けなくした後、6頭のオス牛に繰り返し馬乗りにさせ、交尾させた。そのメス牛は後ろ足が折れ、体が裂け、後に死亡した。
  •  内部告発者は罰せられる。
  •  昨年2,270万ドルの予算を受け取りながら、少なくとも6,500頭の動物を飢え死にさせている。
  •  MARCにおける動物実験に対し米国農務省は監視を怠っており、実験基準も強化していなかった。
  •  MARCでの動物の死亡率の高さは農場経営者や酪農家にもショックを与えている。

そもそも農業研究目的で実験に使われる畜産動物は動物福祉法の枠から排除・区別されている。そのため、MARCの畜産動物は法的な保護もないまま、慈悲とは全く無縁の実験に利用され続けてきたのである。
これは、今までは厚い壁の向こうにある秘密のベールに包まれていた話だった。それが剥がされたからには、米国農務省は国民の声に耳を傾けなくてはならない。タイムズ紙が強く主張するように、アメリカ国民の社会的関心は食肉業界における動物の福祉、そしてついにこの施設の閉鎖にも向けられたのである。

PETA: Update: Meat Animal Research Center Ordered to Halt New Experiments

海外ニュースpeta

海外ニュース5件をアップしました

2014年12月22日

海外の動物保護団体から、様々な動物たちをとりまく情報が入ってきます。
2013年から2014年にあった5つのニュースを掲載しました。

BUAVパピー

<米国>「無作為に実験動物を仕入れるB級業者」は減少しているがまだゼロではない

2014年12月1日

学術機関の米国科学アカデミーは、2009年に、「Random Source Class B Dealer(無作為に実験動物を仕入れるB級業者)から入手した動物は、NIH(国立衛生研究所)が資金提供する研究には不要である」と断じる報告書を出した。それに伴い、NIHは、そのような業者から入手した犬や猫を使った研究に対する助成金は徐々に減額していくという方針を発表した。この方針は、犬については2014年10月に、猫については2012年に実施された。

アメリカ全土で営業しているこのようなB級業者の数は、かつては数百人いたが、現在では、ほんの一握りが残っているのみである。ごく最近では、B級業者ケネス・シュローダーが、不正に7頭の犬を入手し、適切な飼育場所も整備せず、法律に定められている農務省検査官の記録の点検や施設への立ち入りを拒否したことで「動物福祉法の意図的違反」を犯したとして告訴された。シュローダーの免許は農務省によって取り消され、もはや実験室への犬猫の販売はできなくなっている。

たしかにこのようなB級業者を拒否する数は増え続けているが、残った少数の業者を一掃することは長く困難な道のりである。例えば、2013年、行政法判事は、B級業者ジェームズ・ウーデンバーグには、農務省の告訴状に述べられたような動物福祉法やそれに伴う規定違反はなかったとしたのである。農務省は控訴したが、裁判官は2014年9月、ウーデンバーグは不法に動物を入手したが、動物福祉法違反を続けた件については、単なる停止命令で十分であるという判決を下した。

不法な事業が処罰されないまま放置されるのを許すこの判決は、このような業者に免許を与えて規制するというやり方は廃止すべきであることを明確に示している。議会は「ペットの安全と保護法案」を可決し、このような動物業者を業界から永久に追い出すようにすべきである。

「Random Source Class B Dealers: Down But Not Out」
AAVS AV magazine 2014 No.1-3より
(翻訳:JAVA翻訳チーム)

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