シンポジウムでもJAVAの質問は拒否
2024年8月19日、NBRP「ニホンザル」第16回公開シンポジウム「ニホンザルを知る、ニホンザルで知る~最新の成果報告の紹介~」が東京で開催され、参加してきました。
プロジェクト責任者である京大の中村氏の開会挨拶は、参加の謝辞程度の短いもので、プロジェクトの現状についての報告は一切ありませんでした。そして、2番目の大阪大学の山田氏の研究発表は、野猿公苑のサルの観察結果についてであり、このプロジェクトのサルとは無関係でした。その次の量子科学技術研究開発機構の小山氏の研究は、このプロジェクトから提供を受けたサルを用いて、前頭前野の機能について調べるために脳に薬剤や人工の受容体を入れるという残酷なものでした。 総合討論・意見公開では、参加者からの質問を受けたのですが、事前に記名式の質問票に記入するという形で、JAVAとPEACEからの切り込んだ質問は取り上げられることはなく、意図的なものを感じざるを得ませんでした。
プログラム
開会挨拶 ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」について
中村克樹(京都大学ヒト行動進化研究センター 課題管理者)
淡路島のニホンザルから考える寛容性と協力社会
山田一憲(大阪大学大学院 人間科学研究科 講師)
最新技術で解き明かす、知性を生み出す霊長類脳の謎
小山佳(量子科学技術研究開発機構 脳機能イメージング研究センター 主任研究員)
総合討論・意見交換
閉会挨拶 磯田昌岐(自然科学研究機構 生理学研究所)