H&M、アンゴラ製品の生産を永久に停止!

2013年12月3日

日本でも若者を中心に人気があるスウェーデンの大手アパレルメーカーH&Mが、アンゴラウサギの毛を使った製品の販売を永久に停止しました!

きっかけは、米国に本部を置く国際的な動物保護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)がインターネットで流した中国アンゴラ農場の調査ビデオです。そのビデオは、体が真っ直ぐ伸びるように手足を紐で縛られ、木の粗末な長イスに拘束され自由を奪われたウサギが映し出されたところから始まります。そして、ウサギの足元に座った男に、その豊かな柔らかい毛をわしづかみにされ、乱暴にむしり取られていくのです!普段はほとんど声を出すことのないウサギたちが、恐怖と痛みから鳴き叫び続けている様は見るに絶えません。
顔と手足以外の毛はむしられるという拷問に耐えて、やっと元の檻に放り込まれたウサギたちは、真っ赤にただれた皮膚の痛みをなぐさめるように体を舐め始めるものもいれば、そういった気力もなくショック状態に陥り、まるで首の重みに耐えられないかのように不自然に首を回すだけのものもいました。このあまりにも痛ましい行為は1回では終わりません。毛が生えそろう3か月ごとに繰り返されるのです。

PETAによると、世界中で生産されるアンゴラウサギの毛の90%は、中国で生産されているとのことです。PETAは12か所の農場の調査を行いましたが、それらの農場では、ウサギたちは2~5年にわたり毛を引き抜かれる痛みにあえぎ、苦しんでいるのです。
H&Mは、このビデオを見た後、取引しているアンゴラ農場を厳しく調査しました。その結果、同社の製品ポリシーが守られていることは保証できないとして、アンゴラ製品の生産をやめることを決定したのです。

毛をはがされるアンゴラウサギ

You Tube「The Truth Behind Angora Fur」

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