<スペイン>と畜場に監視カメラを

<スペイン>と畜場に監視カメラを

スペインの動物保護団体ADDAは、と畜に関する法令を順守し、可能な限り人道的な扱いを実現するため、と畜場を「見える化」するキャンペーンに力を入れている。と畜場で何が行われているか、また、現行法で要求されている「動物たちが最後の瞬間に受けるべき最良の扱い」の実態について、と畜場が開示を拒んできているため、明らかになっていないからである。

動物福祉に懸念があることから、ADDAは2017年5月、大統領とすべての国会議員に対し、と畜場への監視カメラ設置を要求する書面を提出した。2018年2月4日、と畜場の闇を取材したテレビ番組「サルバードス」が放送されると、と畜場で行われていることとその不透明さが、地域限定ではあるが一般の人々の知るところとなった。さらに2018年4月、ADDAは、監視カメラ設置要求を請願権の法的手続きに則って進めるため、関連する事実やADDAの動物福祉担当者、公的・私的獣医師らの活動等を盛り込んだ詳細な文書を、国とすべての自治体(大統領府、2つの省、17の自治体)に宛てて送付した。

街中いたるところに設置されている監視カメラだが、と畜場が設置を拒否するのは何かの違反を隠そうとしているのではないだろうか。

“Mataderos Controlados por videovigilancia”
ADDA Defiende los Animales No.56, June 2018

カタルーニャ州政府の農務省の前で今年6月に行ったデモ
©ADDA

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