JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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動物を用いない技術を収集したNATデータベース<ドイツ>

2020年11月9日

DAAE*は「NAT(Non-Animal Technologies)データベース」という新プロジェクトを立ち上げた。この独自のデータベースには動物を用いない方法に関する250もの項目があり、それらは常に更新されていく。世界中の誰もが、この科学のために動物を傷つけないですむ革新的な研究技術に関する情報を集めた英語・ドイツ語のデータベース(www.nat-database.org)を、無料でダウンロードし共有することができる。

動物を用いない研究は、過去10年で非常に加速度的に進んでおり、日々最新の情報が世界中で公開されている。NATデータベースは、世界中のこの技術に関する知見を提供しており、それには技術に関する概要、所属機関の連絡先、査読済み出版物などの参考資料、大学や研究機関発表のプレスリリースなどが含まれている。また市販の技術と生体模倣システムなどの研究モデルや高度なヒト細胞培養モデルなども提供している。

DAAEのサイエンスコーディネーターTamara Zietek博士は、「動物を用いない研究への固定観念を180度変える革命的変化の達成には、資金の増額やこの斬新な方法を世間に広めてサポートしていくことが非常に重要である」と述べている。博士は以前、ミュンヘンで動物を用いない研究モデル開発に取り組んでいた。その経験により、研究者や一般市民にその技術の力を知らせることがどれほど重要かを知っている。「多くの人々は、いまだに動物実験は信頼ができて不可欠なものだと考えているが、それは真実ではない。私たちは科学者や規制当局、政治家に動物を用いない研究の利点について説得する必要がある。そのためにNATデータベースを開発したのだ」と博士は言う。

NATデータベースは、全文検索が可能であり、また研究分野(腫瘍学、毒物学、薬剤開発など)や、研究モデル(臓器チップ、3Dバイオプリンター、コンピューターモデルなど)のような様々なフィルター検索もできる。さらに、安全性試験を行うにあたり公的な許可が必要なときに備えて、有効な評価手段を特定検索できるように分類している。

NATデータベースは、現代の動物を用いない技術に関する知識を科学者や一般市民に広め、その研究を普及させるであろう。「動物を用いない方法の科学的妥当性を人々に教えることは、私たちの最終目標である動物実験廃止への鍵となる」とZietek博士は述べている。

* DAAE: Doctors Against Animal Experiments (動物実験の即時廃止を支持する医師・科学者の団体)/ドイツ

NAT Database on Non-Animal Technologies
2020年8月5日付けDoctors Against Animal Experimentsプレスリリース

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