残酷なボトックス試験がようやく減少 だが、その歩みは非常に遅い<アイルランド>

2021年6月15日

アイルランドにおける耐え難い苦痛を引き起こすと報告された動物実験数は、2017年から2019年の間で16%減少したと発表された。また、実験に使われた動物数は、2017年より2019年は44%減少した。これは、動物実験の大多数を占めるボツリヌス毒素(ボトックス)のバッチ試験に使われるマウスの数が減ったことに起因すると、私たち、Cruelty Free Europe*1は考えている。 この実験ではマウスの腹部にボツリヌス毒素を注入する。マウスはその後の3日間で次第に麻痺してゆく。より多くのボツリヌス毒素を与えられた方のグループは、ほぼ3日以内に窒息死する。LD50試験*2ではマウスの約50%が死亡するが、いずれにせよ実験終了後、生き残っていたマウスも殺処分される。この実験は、耐え難い苦痛を引き起こす実験として分類されている。
現在では、残酷なLD50試験を代替する有効性が認められた細胞ベースの実験があり、ヨーロッパ全域の規制当局も承認している。そのため、ボトックス試験は一切行われるべきではない。
私たちの科学および規制関連担当ディレクターのKaty Taylor博士はこう述べている。「承認済みの代替法があり利用できるにもかかわらず、多くの実験がいまだに実施されている。これは残酷で不要な実験の明白な例であり、許されるべきではない」
ヨーロッパ規制当局に対し私たちは、残酷なボトックス試験をはじめとする動物実験をいますぐ終わらせるよう求めている。有効な代替法がすでに存在しているのである。


  1. *1Cruelty Free Europe: 英国の動物実験の廃止を目指す動物保護団体Cruelty Free Internationalが設立/ベルギー
  2. *2LD50試験:多くの動物に投与し、その半数が死ぬ量を算出する急性毒性試験。

Cruel botox tests finally on the decrease in Ireland but progress remains too slow (Cruelty Free Europe)

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