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<米国>軍用犬を死なす

2016年3月31日

<米国>輸送業者の“怠慢”、軍用犬を死なす

これまでも戦闘に使用される軍用犬の末路については深く懸念されてきたが、戦闘だけが死の危険を伴うものではない。2016年3月、アフガニスタンに派遣予定の14頭の軍用犬を高温の輸送用バンの中で窒息死させたとして、輸送業者APHが有罪判決を受けた。裁判記録によると、AMK9(軍用犬、探知犬、セキュリティなどに使用される犬を提供する民間会社)で爆発物探知の訓練を受けた犬は、2010年12月、APHに一晩預けられ、翌日飛行機で輸送されることになっていた。安全、丁寧な輸送を謳うこの業者は、温度管理が万全の部屋で犬を預かると確約していたにもかかわらず、翌朝、14頭の犬は換気装置不備の密閉されたバンの中で窒息死しているのが発見された。悪臭が立ち込めたバンの中の床や木枠には、何とか逃れようとして付いた血痕もあった。実はこの業者は以前にも実験用マウスを放置、死亡させたことがあり、設備や動物の取り扱いの改善を求められていて、動物虐待は常習的であった。
AMK9は損害賠償を請求、米国農務省(USDA)も調査を開始、動物福祉法違反で告訴した結果、前述の有罪判決になったのである。判事は罰金の支払いと今後違反を犯さぬよう命じたが、動物取り扱い業者の資格の剥奪はできず、この輸送業者APHは、破産宣告をした後、名義を変え再び登録をして、現在でも業務を続けている。この事件は、許可制でなく登録制になっている動物福祉法の抜け穴を際立たせる出来事にもなった。

 

米ミリタリードッグ

©TECH SGT STEPHEN HUDSON

AWI Quarterly /Winter 2016/volume 65/ number 4
http://awionline.org/awi-quarterly/2016-winter/neglect-leads-death-military-dogs
(Animal Welfare Institute)

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