Good News! キユーピーが食品事業における動物実験を廃止

今年創立100周年を迎えたマヨネーズメーカー最大手のキユーピーが、2019年11月26日、食品事業等の動物実験を廃止していたことを、当会JAVAに対して明らかにしました。日清食品グループ、不二製油グループに続いて、動物実験を廃止した食品メーカーがまた一つ、誕生しました!


キユーピーが動物実験方針を公開

https://www.kewpie.com/rd/solution/health/

「なお、キユーピーは、法規制上求められる場合や行政からの要請を受けた場合を除き、自社内、外部委託も含めて動物実験を行いません。」

キューピー株式会社

キユーピー株式会社(以下、キユーピーといいます。)は、今年10月、上記動物実験に関する方針を公式ウェブサイトに掲載しました。また、前出の日清食品不二製油 と同様、米国の動物保護団体PETAからの「法律で義務付けられていない範囲の動物実験廃止」との要請を受けて、それに同意したとされる13の企業にリストアップされた一社でもあります。
そこでJAVAでは、動物実験廃止に至った経緯や、除外規定の内容、代替法の研究開発状況など、表面的な情報からは判断できない部分について直接確認すべく面会を申し入れました。
11月26日、東京・仙川にある同社の研究施設「キユーポート」を訪ね、本社広報・CSR本部担当部長、技術ソリューション研究所所長、同研究員の3名との意見交換に臨みました。

化粧品の動向をいち早くキャッチ

2018年7月にPETAから要請があり、約半月で「動物実験を実施しない」「動物実験を外部委託しない」「動物実験に資金提供しない」というスピーディな決断を下したキユーピー。一般消費者向けの食品だけでなく、化粧品企業向けの素材も扱ってきている立場から、「動物実験を求めない消費者が増えているという動向は早くからキャッチしていたので、もともと動物実験は縮小の流れにあった」ため、PETAからの働きかけには時間をかけずに対応が可能だったとのこと。また、卵や野菜などを中心に食経験のあるものを取り扱うことが基本スタンスであり、「動物実験が必要になるような素材の開発などには踏み込まないような商品設計で進めている」ということでした。

除外規定は

「法規制上求められる場合や行政からの要請を受けた場合」という除外規定について、今後行政から求められる可能性がゼロであると断定できないため、このような表記にせざるを得ないが、具体的に想定されるケースがあるわけではないということでした。

代替法の研究開発は

すでに確立されている代替法は積極的に研究の現場に取り入れているが、会社として独自に代替法の研究開発には取り組んでいないとのこと。JAVAからは、「動物実験の廃止には、代替法開発が欠かせない。ぜひ、学会やコンソーシアムを通じて人材や資金の提供をお願いしたい」と要望しました。

キユーピーへエールを!

動物実験をしてほしくないという日本の世論は欧米諸国に比べてまだまだ小さいと言わざるを得ません。そのような中、動物実験廃止という決断を下した企業には消費者からの「ありがとう」「応援します」といったポジティブな評価が必要です。
キユーピーに対して、この方針を支持するメッセージを送ってください。

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同社の商品には、食品以外に化粧品(スキンケア商品)や除菌衛生商品もありますが、これらについても動物実験は実施していないとのことです。

同社が展開しているファインケミカル事業では、食品素材、化粧品素材、医薬品素材の取り扱いがありますが、食品素材、化粧品素材については動物実験を廃止するも、医薬品素材開発については、可能な限り代替法を取り入れているが一部動物実験が継続されるということです。

キユーピーでは、卵を使わないマヨネーズも販売しています。もともと卵アレルギーの方に配慮した商品として開発されました。

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