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動物虐待の阻止が将来のパンデミックを防止する <英国>

2020年6月25日

「心身ともに苦痛を与えられ病んだ動物を作り出すことによって、人間自身をも蝕んでいる」と、オックスフォード動物倫理 センター*1 (OCAE)のフェロー*2である Aysha Akhtar博士は述べている。博士は神経学者で公衆衛生の専門家であり、また米国公衆衛生局(PHS)の局長でもある。

「人間の感染症の多くは動物由来のものだが、それは動物のせいではない。感染症を予防し、何百万人もの人々を苦しみから救いたいのであれば、私たちは避けることのできない忌まわしい真実に直面しなければならない。つまり“本当の原因とは、私たちの動物との関わり方、扱い方にある”ということだ」

博士は「人間の福祉」と「動物の福祉」の間には直接的な繋がりがあると主張する。「人間はストレスを抱えたり、弱くなったり負傷した時、病に負けてしまう可能性が高くなる。それと同様に、動物も免疫系が抑制され、新しい感染症にかかりやすくなる。つまり、世界的に行われている動物取引が非常に病んだ動物を作り出す。そして、動物から動物へ、最終的には人へ飛び移り増殖するという、病原体にとって理想的な条件を生み出す」「次のパンデミックを防止するために、私たちは中国の生鮮市場や違法取引の先を見据えなければならない。世界中の動物取引を止める必要がある。ウイルスにとって、その取引が違法か合法かは関係ない。野生動物の取引は、生態系にとって有害かつ動物にとって残酷なものであり、新しいウイルスが出現する高いリスクがある。私たちはあらゆる動物との関わり方について、よく考える必要がある」

OCAEセンター長Andrew Linzey Revd *3教授は「動物虐待が野放しの世界は、人間にとって道徳的に危険な世界になるに違いない。私たちは今まで理論的にはこのことをわかっていた。だが今では、科学によってますます確かなものになってきている」と述べている。

生き物を本質的に価値のない単なる商品や資源だと考えている人があまりにも多い。しかしこのような考えは精神的に貧しく、動物に対して道徳的に低い見方につながる。今が、根本的に考え直すには、最適な時なのである。

*1 オックスフォード動物倫理センター: Oxford Centre for Animal Ethics/英国
*2 フェロー: 大学教員など研究職に従事する者に与えられる職名
*3 Revd: 聖職者

Oxford Centre for Animal Ethicsウェブサイト
Press Release dated 23rd March 2020: Stopping Animal Abuse will Prevent Future Pandemics, says Leading Scientist
https://www.oxfordanimalethics.com/2020/03/press-release-stopping-animal-abuse-will-prevent-future-pandemics-says-leading-scientist/

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