3頭のマカクザルがヴェローナ大学の研究室から解放され、レスキューセンターに <イタリア>

2021年10月26日

モデナ大学、パドヴァ大学に続き、ヴェローナ大学もサルの実験を永久に放棄することを決定した。このすばらしい結果は、関係各機関や学術界によってもたらされた。特に、2020年2月に自治体とヴェローナ大学が、研究室で飼育されているマカクザルの全コロニーの解放を定めた合意書に署名したことが大きく貢献した。

2021年6月4日、関係者間の合意により、LAV*1が動物を生涯にわたって世話をすることができる最も適切な団体として選択された。それにより、実験室のケージの扉がついに開かれ、囚われていた3頭のマカクザルはセンプロニアーノ(グロッセート *2)のレスキューセンターに移された。そこで、獣医師や霊長類専門のスタッフによるリハビリテーション・プロジェクトを受けることになる。このプロジェクトには、すでにモデナ大学とパドヴァ大学から移された約50頭のマカクザルと、イタリア国立衛生研究所からの9頭の霊長類が含まれている。

3頭のマカクザルが飼育されることになっているセンプロニアーノセンターにはLAVが用意した巨大なシェルターがあり、彼らは自由に生活し遊ぶことができる。また、霊長類学者が彼らの世話をしリハビリの指導をする。すでに行われているリハビリテーション・プロジェクトの重要性やその科学的成果は、ボローニャ大学の獣医学部門との共同研究による論文“Evaluation of an enrichment program for a colony of long-tailed macaques (Macaca fascicularis) in a rescue center”として、国際学術誌 Primates に掲載され評価されている。

©LAV
©LAV
  1. *1動物保護団体/イタリア
  2. *2トスカーナ州に属する県

3 MACAQUES RELEASED FROM THE LABS OF VERONA UNIVERSITY, NOW TAKEN CARE BY LAV! (LAV)

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