JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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動物実験の廃止を求める

代替法教育の専門家がJAVAを訪問

<インタビュー>

アンドリュー・ナイト氏&ヤスミン・デ・ブー氏
-代替法教育の専門家が来局-

 

アンドリュー・ナイト

Andrew Knight
オーストラリアのマードック大学の獣医学部に在学当時、動物実験に反対する活動を行い、「動物実験を拒否する権利(良心的拒否権)」をオーストラリアで初めて勝ち取り、動物実験をしないで獣医師になる。現在は、英国で「国際動物コンサルタント(ACI)」と「animals count」の代表として、動物の権利擁護や代替法の普及を広めるため、世界各国で講演や執筆活動を行なう。

ヤスミン・デ・ブー

Jasmijn de Boo
世界動物保護協会(WSPA)の教育プログラムのコーディネイターとして代替法の普及に取り組んでおり、ACIの協力メンバーとしても活躍している。

2007年8月16日、アンドリューさんとヤスミンさんが第6回国際動物実験代替法会議に参加するため来日。その当日、JAVA事務局で、インタビューを受けてくださることになりました。「国際動物コンサルタント(ACI)」の活動、アンドリューさんが獣医学生だった当時の様子、代替法を取り入れる意義、欧米の状況などを伺った後、ご持参くださった代替法キッドの使い方も説明していただきました。長旅でお疲れだったにもかかわらず、終始ユーモアを交えて一つ一つの質問に丁寧にお答えくださるなど、知的で明るいお二人の人柄を窺い知る事も出来た貴重なインタビューでした。(一部抜粋した内容をご紹介します)

アンドリューさんは、前回2005年、ベルリンで行なわれた国際動物実験代替法会議で「動物の発がん性研究:人間の発がん性の予測には信頼性に欠ける」という研究を発表し、それが高く評価され、ポスター賞を獲得されましたね。このことは、JAVAの会報でも掲載し会員に報告しました。

JAVAからお祝いの手紙をもらうなど、他の国の人たちからいろいろな励ましのメッセージをもらうことはとても嬉しく、皆さんに感謝しています。そして、それがまた大きな活力になります。

アンドリューさんは、世界各国で講演をされていますが、それにかかる旅費など、いろいろたいへんでご苦労があるのではないですか?

旅費などは自己負担しています。1年のうち9ヶ月は獣医として働き、あとの3ヶ月は、いろいろな活動をしています。テンポラリーな獣医でいるのは、動物のための活動の時間を十分作りたいからです。

アンドリューさんは、動物実験をしないで獣医大学を卒業し、獣医師になりましたが、一方、動物実験をして卒業した人とではどんなところに差が出てくるのでしょうか?

一般的には、卒業して獣医になったばかりの時は、誰でも失敗が怖いので自信がまだありません。しかし、私は代替法を使い、そして獣医のアドバイスと指導のもと、病院やシェルターで手術などの実習をしました。動物実験をして学習した他の学生より、5倍以上もの動物の治療を行ないました。このことが卒業して獣医になった時に、大きな自信になりました。
実験をやっている学生は、病院やシェルターへ行っての実習は必要ないと思っています。しかし、そこで犬猫の避妊手術の実習ができることはとても大事なことです。普通、学生時代には1匹ぐらいしかする機会がありませんが、自分は23匹もの実習を行なったので、それが自信につながったのだと思います。

アンドリューさんは代替法でマードック大学を卒業されましたが、オーストラリアでは、獣医大学が何校あり、そのうちどのくらいの大学が代替法で卒業できるようになったのですか?

現在6校あります。そのうちの4校は、2005年には動物を犠牲にしないで卒業できるようになりました。残りの2校の獣医大学も、動物を犠牲にしないカリキュラムを持っています。

ヨーロッパではどの国の獣医大学の代替法が進んでいるのですか?

英国です。かなり前から、英国にある6校全部では、動物を犠牲にするカリキュラムがありません。

アンドリューさんは、世界各国の代替法の状況をご覧になってどのように感じられていますか?

ここ15年ほどの間に、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、インド、ロシア、ウクライナなどで代替法は進んできました。

日本では、獣医大学の教授が、欧米の獣医大学では動物実験をしないで卒業できること、また、実践されている代替法なども知っているはずなのに、「動物実験は必要で、欧米で実践している方法はあくまでも補助手段である。生きた動物の使用は不可欠である」などと教授自らがシンポジウムで発言していますが、これについて、どう思われますか?

いろいろな意見があるとは思いますが、実際、学校の試験、成績について、代替法を使った人と使わなかった人を比較すると、代替法を使った人のグループの方が優れているという結果が出ています。私自身も実験せず代替法や実習で獣医師になりましたが、技術的なことはもちろんですが、何より学生たちは代替法で教育を受けることによって、動物には苦痛を与えてはいけないという気持ちが強くなっていきます。そしてそれは、優れた獣医師を育てることになります。

アンドリューさんが今回の国際動物実験代替法会議で発表するために持参された代替法キッドの使い方の説明をしてくださいました。キッドの中には500回繰り返して使えたり、部分的に取り替えることも出来るものもあるそうです。

【スキン・キッド】
大きな犬とかブタ用。皮膚を縫うための手技の練習に使います。
自動車のチューブと同じような材料で出来ています。

スキン・キッド

【ネコ Fluffy】
900ドル。ハリウッドで働いていた人が獣医と共同開発。
心臓の音で20の病気を判断することが出来ます。どの動物でも基本的な治療には役立ち、採血、点滴、筋肉注射、脈をとる、人工呼吸、骨折の固定などの練習ができます。
(アンドリューさんが抱いているのが、Fluffy)

fluffy

代替法キットその他

その他にも犬やブタの胃のモデルも見せていただきました。また解説書で、馬が洪水などで動けなくなった時、レンジャーなどが水の中から救出するための練習用の馬のモデル(名前はLucky、本物は実物大。)や、犬が銃などによって傷を負った時の治療練習用の犬のモデル(名前はFetch)や、CD-ROM(カエル、魚)での解剖や手技の練習などの説明もしていただきました。

スイス、英国、オランダなど、ほとんどのヨーロッパのハイスクールでは生きた動物は使われていないとのことです。子供は大人が思っている以上に繊細な心で真剣に命について考えています。JAVAには、小・中・高等学校のマウス、カエルなどを使った解剖実習に対し、「かわいそうだから、JAVAから学校に中止を求めてほしい」と訴える生徒や、獣医師になりたいが、動物実験はしたくないのでどうすればいいのかなど、進路に対する悩みや問い合わせも増えてきています。しかし、このような子供や学生の思いに対し、残念なことに教育機関や教育現場にいる教師たちの意識があまりに低く、他の国に比べて遅れているのが日本の現状です。

また、今の日本の獣医大学には、動物の命を助けるために獣医師になろうとして勉強している学生に対し動物実験をさせ、動物を傷つけ、殺さなくてはならないような矛盾した教育システムがあります。そんな教育の中で学生たちが、動物を傷つけることに慣れてしまい、殺すことに麻痺してしまえば、獣医師としての倫理観を失うことになります。動物の命を大切に思える人こそが、誇りある獣医師になれることに疑う余地はありません。今回のアンドリューさんの話をお聞きし、代替法を学ぶことは、命を扱う獣医師としての精神的そして技術的な向上にもつながることを確信しました。獣医大学での教育システムに、代替法や動物病院などでの実習を取り入れるよう、今後もJAVAは働きかけて行きます。

アンドリューさんから獣医師を目指す人へのメッセージ

動物たちを治すことを学ぶために、彼らを殺す必要はまったくないのです。
獣医になるために動物を傷つけたり殺したりする必要などないのです。

アンドリュー・ナイト

(JAVA NEWS No.80より)

子供たちに動物実験をさせてはならない!

<教育プロジェクト>

子供たちに動物実験をさせてはならない!

小中学校の初等教育の場で、カエルやフナなどを使った解剖実習がいまだに行なわれています。義務付けではないにもかかわらず、教育者の「命を奪うことで命の大切さを教える」といった、誤った”生命軽視”の考え方によって、子供たちが実験をさせられるケースが後を絶ちません。使われる生き物、そして子供たちの心が犠牲になっています。

【1】「コガネムシに接着剤」etc…酷い昆虫実験

NHK教育テレビ番組「理科3年ふしぎだいすき」の中で、「コガネムシに接着剤をつける」という酷い実験が行なわれました。この実験は、生きたコガネムシに瞬間接着剤をつけて針金の先とくっつけ、針金のもう一方の先に丸めた粘土をくっつけて”やじろべえ”を作り、昆虫の飛ぶ様子を観察するというものでした。番組では、小学生に対してその実験に挑戦するよう勧めているのです。

この実験の問題点
この実験を紹介しているNHKの番組ホームページには、「接着剤が虫のはねやあしにはつかないように気をつけよう」と書かれています。しかし実際には、小さな虫の羽や足につかないように接着剤をつけることは容易ではなく、もしも、接着剤が虫の羽や足について飛べなくなるなどしたら、虫が犠牲になるだけでなく、自分の行為によって虫を傷つけたことに子供たちは大きなショックを受けるでしょう。
また、今回の実験は、「接着剤を生き物につけても構わない」と教えているに等しいと言えます。その結果、子供たちが、「飼っているハムスターに接着剤をつけたらどうなるだろう」「近所の野良猫につけてみよう」などと、身近な小動物で試してみようと考えたとしても不思議ではなく、小動物に対する虐待行為にエスカレートする危険性さえ孕んでいるのです。

問題を理解しないNHK
JAVAはNHKに対し、今後、昆虫をはじめ、”生き物”を不適切に扱う放送を決して行わないことや、ホームページなど、昆虫に接着剤をつける実験について記載された箇所を全て削除することなどを求めました。ところが、NHKは、接着剤の取り方等についての説明不足は認めましたが、「子供たちに生命の驚異とダイナミズムへの理解を深めてもらうというもの」「この実験方法は昆虫を傷つけたり殺したりするものではない」といった回答をしてきました。
NHKの回答は、今回の実験が虫を傷つけるか否か関係なく、生き物を工作道具のように扱っていること、そして、子供の生命倫理観の欠如など悪影響を及ぼすといった問題があるというJAVAの指摘を全く理解していない、あまりに意識の低いものでした。

また、実験を指導した多摩動物公園の昆虫専門家は、この他にも水の中で呼吸ができるようになっていない陸上に住む昆虫を水に落として、泳げるか溺れるかを観察する実験や、アリジゴクが餌である虫をどう捕らえるかを観察するため、人為的に巣穴に生きた虫を落とし食い殺されるのを見るという残酷な実験も紹介しているのです。

「虫ぐらいは・・・」という考えはおかしい
「子供が虫を傷つけたり、殺すぐらい仕方ない」と考える方もいるかもしれません。たしかに子供の成長期において、これらの実験のような行為を子供同士の遊びの中で行ってしまうことがあったでしょう。しかし、現在、生き物が景品にされたり、テレビゲームの中で殺しあいをするなど、生命に対する感覚が麻痺してきている状況において、生き物を苦しめ、死んでいく様子を「観察する」ことは(しかも、大人がそのような実験を勧めることは)、子供たちの生命倫理観の欠如を招く危険性が大いにあるのです。

何事にも好奇心を持ち、調べたり学んだりすることは重要ですが、それはあくまで、生き物を苦しめたり粗末に扱うなどの行為が無いことが大前提です。
「どんなに好奇心や興味があっても、やってならないことがある」という分別をつけさせることが、他者の痛みをわかる人格形成につながるとJAVAは考え、企画し指導している多摩動物公園の運営者である東京都知事対して、今後、”生き物”を不適切に扱う企画を決して行わないことなどの事項を強く要望しました。

【2】中学校でのマウスの解剖実習を阻止!

「理科の教諭がマウスの解剖実習をすると発言している。絶対やりたくない。解剖実習を絶対に行なわないよう、JAVAから学校に働きかけてほしい」と、ある中学校の生徒たちやその保護者たちから悲痛な訴えがありました。

中等教育における解剖実習については、教育課程の変更にともない、中学校の学習指導要領には「解剖」という言葉はなくなっています。このような改善がなされてきたのも、「生命尊重の観点からみると、生命をモノとして扱う解剖実習が、青少年にとって好ましくない」という認識が浸透してきた結果と言えます。
また、欧米では、大学の獣医学部や医学部においてさえ、「動物を殺す非人道的な教育を拒否する権利」を多くの学生たちが主張し始めた結果、動物実験を廃止して代替法を用いる学校が急増し、実際、アメリカでは大学医学部の80%以上が動物実験をしないで卒業できるようになっています。また、初等中等教育での解剖実習を法律で禁止している国もあるほどです。

JAVAは、その中学校校長に対し、命を犠牲にする教育の問題点を指摘し、解剖実習を行わないことを強く求めたところ、後日、事務局に「解剖実習は実施しない」旨の回答文書が届きました。

【3】メダカを使って洗剤の毒性実験

「大学が主催する子供を対象にした夏休みの体験学習で、メダカを使った洗剤の実験を行う」との情報をつかみました。

セミナーの内容
この体験学習は、「家庭で使用している洗剤をメダカやミジンコの入ったビーカーへ入れ、どの洗剤が環境に悪影響を与えるのかを確かめる」という内容で、岩手大学が参加者する子供の募集を行っていました。

環境問題の根本とは
地球規模で進行している環境汚染の現実を、洗剤という身近なものから子供たちに教えていくことは大切なことです。しかし、この環境問題に取り組む前提には、”地球上のあらゆる生命を尊重する心”が培われていることが不可欠です。人間以外の他の小さな生命に向けるやさしい心なくしては、環境問題の根本を捉えることはできないはずです。
ところが、岩手大学のセミナーは、その大切にすべき小さな命を殺すことから始めています。これは明らかに環境問題に取り組む趣旨から逸脱しているだけでなく、逆に、「メダカくらいなら、殺してもかまわない」と、小さな命を踏みにじることを子供たちに教えているも同然です。

子供の心へのダメージ
犬や猫だけでなく金魚やメダカを大切に飼っている子供も多く、そのようなやさしい心をもった子供たちに、メダカを殺す残酷な実験を見せつけることは、子供の心に深い傷を残します。またそれは、教育者・先生・大人に対する不信感につながる恐れもあり、登校拒否などの深刻な事態になることさえも懸念されます。現に、以前の実験においては、メダカが殺されていく様子を見せつけられ涙を流した子供がいたと大学側は話しています。
それにもかかわらず、子供の心を傷つけたことへの何の反省もなく、「最小の犠牲はしかたない」と言い放ち、その後も同じ内容のセミナーを行い続けるとは、言語道断です。国立大学としてあるまじきその教育方法に、JAVAは強い抗議を行いました。

(JAVA NEWS No.78より)

ウサギの解剖をブログで公開

医学生がウサギの解剖をブログで公開

宮崎大学医学部の学生6人が、車ではねたウサギを自宅で解剖し、その惨たらしい様子をブログで公開し、大学の壁にはその「ウサギ狩り部」のPRやアドレスを記載したポスターを掲示していた。ブログには「9月15日、悲願の初のウサギ狩りを果たす」「殺した。殺した。」などとあり、この頃から、解剖したウサギの写真の掲載を始めていたとみられる。学生らは「冗談が過ぎた」と弁解しているが、このブログを見た医療関係者は「彼らがこのまま医者になると、いつか大変なことをしでかすだろうと危機感を持った」と話しており、また、「同じ医学生として恐ろしい」などの苦情も大学に寄せられている。

(12月12日付けの新聞報道)

 

これは9月に起きた事件でしたが、大学側は3ヶ月もの間、この事実を隠していました。早速JAVAが大学に対して抗議を行ったところ、大学の総務課の職員は、「教授会で該当する学生の処分等を決めることになっている。もし、こういった学生が医者になったら、自分も恐くてかかれない」などと述べ、大学側もかなり深刻に考えているようではありました。JAVAや多くの市民の方々からの強い抗議の結果、後日、2名が2年の停学、4名が1年の停学という処分が教授会で決定しました。

今回の宮崎医大の学生が起こした事件には、現在社会を巣くっている「陰湿な残酷さ」をはっきりと見ることができます。医学の道に進み、いやしくも人の命を預かる医者になろうとする人間が、命を命とも思わず、自分たちの存在をアピールするためにおもしろおかしく騒ぎ立てる知的レベルの低さ、欠落した倫理観など、この不快な行為は、命の尊さを冒涜する以外の何ものでもありません。

また、大学側は学生の処分は行ったものの、死体を解剖し、もてあそんだという問題の本質をまったく認識しておらず、「解剖をインターネットで公開したこと、世間を騒がせたこと」に問題点をすり替えてしまっています。このように、今回の事件は大学の医学教育に問題があったからこそ、こんな学生を生み出してしまったと言えるのではないのでしょうか。

(JAVA事務局通信 Vol.4より)

あの指圧学校で行われていたサルの解剖実習

指圧の学校で行われていたサルの解剖実習
JAVAが廃止へ!

指圧の学校でサルの解剖!
「指圧の学校でサルを解剖している」といった驚くべき情報が事務局に入りました。調査の結果その指圧学校である浪越学園では、5~6年前から、1年に1頭、サルの死体を購入し、何回かに分けて、解剖実習を行っていることが判明。学校側によると、「医学部ではないので人体解剖ができず、筋肉や骨格がどのようになっているかなど、ビデオで見るより、人間に近いサルを解剖して直接観察した方が参考になると、学術的な理由からサルの解剖を行ってきた」というのです。しかし、明らかに人間とサルは違います。指圧の学校でサルの解剖を行うことは、常識的にも理念的にも全く考えることはできません。また、動物実験を少なくしていこうとする世界の流れにも逆行しており、この「サルの解剖実習」は、単に好奇心を満たすため、生徒集めの目玉として利用しているだけとの誹りは免れません。 

義務付けられていないサルの解剖
浪越学園は厚生労働大臣認定の日本唯一の指圧専門学校です。指圧学科のカリキュラムに解剖学の科目があるので、「あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師に係る学校養成施設規則」を所管している厚生労働省に問い合わせたところ、「解剖学は基本的に科目として厚生労働省が義務付けているものではなく、人体の構造と機能の中で学校側が自由に設定できるものです」といった回答がありました。人体の解剖実習が指定されている訳ではなく、ましては、種の異なるサルの解剖などを行う義務についてはまったく言及されておりません。 

小・中学校のカエルの解剖も減少方向
以前、JAVAが廃止させた中学校でのカエルの解剖実習の時の文部科学省の見解は、「最近では、有効なビデオ教材も豊富に整っている事から、解剖実習ではなく、生き物のしくみをそれらの教材で観察する学校が増え、命の大切さを指導するという傾向になってきている。生命尊重の観点から、動物の解剖を実施する学校は、全国的に減少してきている」ということでした。それに加えて、担当官の、「生徒に苦痛を与えるような授業は好ましくない」とのコメントもありました。今回再び確認したところ、文科省の学習指導要領には、学習すべき事項として、どのような力を付けさせていくかを押さえていれば、その他のことは学校側に委ねられており、学校で解剖実習を行う根拠は全くない事を確認しました。 

海外では・・・広がる”サルの実験使用禁止”
海外の医学部や獣医学部では、動物を授業で使う代わりに、CD-ROMによるコンピュータープログラムを導入している学校も増えてきており、アメリカの126校ある医学部のうち、生きた動物を使っているのはわずか20校です。このように、医学部でさえ、生徒からの「解剖拒否の声」に対し、改革を行っているのが現状です。また、2003年6月、スウェーデンでは、英国の類人猿の実験禁止令と同じように、類人猿と9種類テナガザルの実験の使用を新しい法規の下で禁止することを発表しました。今年8月、ベルリンでは、世界各国の動物保護団体、科学者などが霊長類を研究に使用することを禁止することを求める宣言に署名しています。今や実験動物への使用禁止は、霊長類にまで対象を広めています。 

愛護法の3Rの原則にも反する解剖実習
昨年改正された動物愛護法の改正点のひとつに、動物を科学上の利用に供する場合の配慮として、「3Rの原則」が組み込まれています。その中には、できる限り実験動物の数を少なくし、できる限り動物を使わない方法を利用することが明記されています。浪越学園が「サルの解剖実習」を継続することになれば、この「実験動物を使わない方法(代替法)を用いること」「実験動物の使用数の削減」にも反する事にもなります。 

廃止を求めたJAVAに対し、即時「廃止」の回答!
JAVAは、浪越学園に対し、即時、サルの解剖実習を廃止することを求めました。そして、この件について、面談の上での回答を求めた結果、理事長から「1年のカリキュラムが決まっているので調整が大変だが、サルの解剖実習は廃止する」との連絡があり、その後事務局に、廃止する旨、書面での回答書が届きました。

もし今後、教育の場で同じようなケースにあなたが直面した時には、JAVAに情報を流すと同時に、毅然とした態度で学校側に抗議をしましょう。一人一人がちょっとした勇気を持って望めば、教育現場を改善することができるのです。

(JAVA NEWS No.76より)

告発!動物園のサルが狙われている!

告発!文部科学省の残酷プロジェクト
動物園のサルが狙われている!

文部科学省は、「ニホンザルを大量に繁殖して、脳神経などの実験を行っている施設に動物実験用として送り込む」といった大規模な動物実験計画を企てています。その計画とは、「ナショナルバイオリソースプロジェクト」。
そして驚くことに、文部科学省は、1,500頭から2,400頭ものニホンザルを全国の動物園や野猿公園から集め実験用に回すといった計画を、国民に知られないよう水面下で密かに進めているのです!

“サルの実験用譲渡”の差し止めを求め 「訴訟」に!
2003年、函館市、松本市、札幌市の動物園において、ナショナルバイオリソースプロジェクトにもとづくニホンザルの実験用譲渡が計画されていることが発覚。このことが新聞で報道されるや、たちまち、JAVAをはじめとした市民の猛抗議に会い、函館市と松本市は相次いで譲渡の中止を決定しました。ところが、札幌市だけは市民の声を無視し、あくまでも譲渡を強行すると発表。私たちJAVAは、「譲渡の差し止めを求める訴訟」踏み切りました。

文部科学省は 計画の撤回を!
現在、京大霊長類研究所は、過繁殖となっている動物園や野猿公園をターゲットに選び、水面下で着々と交渉を進めています。これを阻止するためには、バイオリソースプロジェクト自体の見直しが必要不可欠です。JAVAでは、国内だけでなく海外にも広く協力を呼びかけ、文部科学省に対して、「動物園のサルの実験用譲渡計画」の撤回を強く求めていきます。

【ナショナルバイオリソースプロジェクトとは】
サル、マウス、ラットなどを、実験動物として全国の実験施設へ安定的に送り込もうという国家プロジェクト。文部科学省が、2010年までの7年計画で、総額44億円を投じて始めた。毎年300頭のニホンザルを繁殖し実験施設に送り込む予定とされ、そのためには、1,500頭から2,400頭の繁殖用母体が必要とされている。この繁殖用母体のサルを確保するため、京大霊長類研究所が、全国の動物園や野猿公園と交渉を進めている。繁殖施設で産まれたサルたちは、全国の実験施設に送り込まれて脳神経などの実験に使われ、最終的には殺処分される。

文部科学大臣と札幌市長へ陳情
署名総数 20,000名に!

JAVAは、2003年から、「動物園のサルを実験用に回す」という文部科学省のプロジェクトに反対する活動に取り組んでいます。そして、実際にサルの実験用払い下げを強行しようとしている札幌市円山動物園に対しては、数回にわたって署名陳情を行い、動物園のサルを実験用に回すといった市民を裏切る行為を行わないよう強く求めてきました。署名総数は、20,000名に達しています。また同時に、「譲渡の差し止めを求める住民訴訟」という法的手段をもって、この譲渡計画の違法性を広く訴えてきました。
一方、2004年には文部科学大臣に対して陳情を行うとともに、文部科学省とJAVAの間で直接話し合いの機会がもたれました。その質疑応答の場で、文部科学省側は、「すでに決まった計画なのだから変更できない」「動物園は教育のための社会教育施設であるが、文部科学省が、動物園を直接指導する立場にはない」などと、責任を回避する姿勢に終始しました。文部科学省は自ら「動物園は社会教育(動物愛護の普及啓発など)のための施設」と言いながら、その裏では動物園のサルを実験用に回すといった、全く矛盾したことを計画しているのですから、国民から批判されるのは当然と言えるでしょう。
文部科学省は、もっと国民の声に耳を傾け、たとえ決定された計画であっても見直し是正するだけの勇気と柔軟性をもつべきです。どれほど多くの国民がこの残酷なプロジェクトの中止を求めているかを、JAVAはこれからも訴え続け、中止が実現するよう強く働きかけていきます。

「サルの実験用譲渡」差し止めを求める住民訴訟

JAVAは、札幌市が計画している「動物園のサルの実験用譲渡」の差し止めを求めて住民訴訟裁判に訴えていましたが、2004年7月29日、一審において棄却、ついで2005年の二審においても、残念ながらJAVAの主張は退けられました。棄却の理由は、次のようなものです。
● 住民訴訟は、自治体における財務会計上の違法行為について審理するものである。本件において、猿に対しては相当額の対価が支払われる予定なので、札幌市に金銭的な損害は生じない。従って、財務会計上の違法行為には当たらない。
● たとえ、動物園のサルの実験用譲渡が動物愛護法に違反するものであるとしても、動物愛護法は財務会計上の法規ではないので、住民訴訟における審理の対象にはならない。

つまり、裁判所は、「動物愛護法は財務会計上の法規ではない」という理由で、JAVAが訴えていた「実験用譲渡が、動物愛護法の展示動物基準に違反する」ことなど、この事件の最も重要な事柄について、一切判断を出さなかったのです。

“動物愛護法違反”の実験用譲渡

動物愛護法に基づく「展示動物の飼養及び保管に関する基準」には、動物の「終生飼養」が定められており、展示動物である動物園のサルを実験用に譲渡することは、この基準に反する違法行為になります。ところが札幌市は、裁判の中で、「(動物愛護法に基づく)展示動物基準は努力義務にすぎない」と述べたのです。これはまさに、”動物愛護法など守らなくてもいい”と言っているのと同じで、行政でありながら法を蔑ろにする姿勢は、絶対に許すことはできません。

2005年3月7日の早朝5時、札幌市は市民の目を盗むように、45頭中、最初の15頭のサルの移送を強行しました。飼育管理の能力不足が招いた過剰繁殖のツケを、何の罪もないサルに押し付け、動物愛護法(展示動物の基準)に違反してまで、市民が大切に育ててきたニホンザルを国へ実験用として差し出す自治体の姿勢は、行政として恥ずべき姿ではないでしょうか。

そして何よりも、子供たちに命の大切さを教える目的で飼育されてきたサルを、動物愛護法に反して実験用に売却することは、市民を裏切る行為であり、子供達に及ぼす悪影響は図りしれないものがあります。

今回の住民訴訟は、「動物園の動物を実験用に譲渡することは、動物愛護法に違反する行為であるから、差し止めてほしい」という、市民として当然の訴えです。それにもかかわらず、裁判によっても救済が得られないとしたならば、司法制度の限界と矛盾を感じずにはいられません。
これからも、私たちJAVAは、札幌市のみならず、このような反倫理的な動物実験計画を企図した文部科学省に対しても、あきらめることなく計画中止の要望を行ってまいります。
長い間、署名にご協力いただきましてありがとうございました。3回に渡り、19,062名分の署名を札幌市に提出いたしました。みなさまのご協力に感謝すると共に、今後ともご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

告発!文部科学省 サルたちを実験には渡さない!

告発!文部科学省の残酷プロジェクト
サルたちを実験には 渡さない!

文部科学省は、「ニホンザルを大量に繁殖して、脳神経などの実験を行っている施設に動物実験用として送り込む」といった大規模な動物実験計画を企てています。その計画とは、「ナショナルバイオリソースプロジェクト」。
そして驚くことに、文部科学省は、繁殖に必要とされる1500頭?2400頭ものサルを、全国の動物園や野猿公園から集め、実験用に回そうとしているのです!
私たちJAVAは、動物園のサルを実験から守るために、「訴訟」に踏み切りました。

動物園のサルが狙われている!

密かに進められるプロジェクト
動物園のサルを実験用に回す計画は、国民に知られないよう密かに進められています。国民の抗議が巻き起こり、中止に追い込まれることを恐れているのです。事実、プロジェクトの推進役である京大霊長類研究所は、秘密裏に、「サルを提供するよう」動物園に対して話を持ちかけていました。

譲渡の差し止めを求め 「訴訟」に!
今年の5月、函館市におけるサルの実験用譲渡計画がスクープ報道され、これをきっかけに、松本市、札幌市の動物園でも、京大との間で譲渡の合意がかわされていたことが発覚。新聞で報道されるや、たちまち、JAVAをはじめとした市民の猛抗議に会い、函館市と松本市は相次いで譲渡の中止を決定しました。
ところが、札幌市だけは市民の声を無視し、あくまでも譲渡を強行すると発表。ついに、私たちJAVAは、「譲渡の差し止めを求める訴訟」踏み切ったのです。

文部科学省は 計画の撤回を!
現在、京大霊長類研究所は、過繁殖となっている動物園や野猿公園をターゲットに選び、水面下で着々と交渉を進めています。これを阻止するためには、バイオリソースプロジェクト自体の見直しが必要不可欠です。JAVAでは、国内だけでなく海外にも広く協力を呼びかけ、文部科学省に対して、「動物園のサルの実験用譲渡計画」の撤回を強く求めていきます。

【ナショナルバイオリソースプロジェクトとは】
サル、マウス、ラットなどを、実験動物として全国の実験施設へ安定的に送り込もうという国家プロジェクト。文部科学省が、2010年までの7年計画で、総額44億円を投じて始めた。毎年300頭のニホンザルを繁殖し実験施設に送り込む予定とされ、そのためには、1500頭?2400頭の繁殖用母体が必要とされている。この繁殖用母体のサルを確保するため、京大霊長類研究所が、全国の動物園や野猿公園と交渉を進めている。集められたサルたちは、施設の中で一生、過酷な繁殖を強要され、最後には殺処分される。繁殖施設で産まれ、全国の実験施設に送り込まれたサルたちは、脳神経などの実験に使われる。

サルの実験用払い下げ反対の署名にご協力ください!

いまJAVAでは、文部科学省が進める計画—「動物園のサルの実験用譲渡(払い下げ)」に反対する署名運動を全国で展開しています。サルを動物実験用に払い下げる計画を、直ちに中止するよう、署名にご協力ください。

署名用紙は札幌市長宛、文部科学大臣宛と2種あります。
下記のPDFアイコンをクリックすると署名用紙がダウンロードできます。ダウンロード後、署名用紙のファイルはAdobe Reader(無償配布)がないと見られませんので、お持ちでない方は下記のサイトからダウンロードしてください。
署名用紙をご自分のプリンターから印刷し、ご家族、お知り合い等にご署名いただいて、JAVAにご郵送ください。署名欄は全部埋まらなくても結構です。

*2/29締め切りの署名の期限を 2004年4月末まで延長します。

<新潟県>犬猫の動物実験払い下げ廃止に!

2003年キャンペーン「動物行政の改善を求めて」

「実験払い下げ」廃止に! 新潟県今年4月より、新潟県がJAVAへ正式回答

 

新潟県は、飼い主が保健所などに持ち込んだ犬猫を、長年、新潟大学へ実験動物として払い下げていました。この「払い下げ」は、単なる悪習であり、自治体と研究機関との癒着以外の何ものでもありません。 県が「やめる」と言えば、いつでも払い下 げは止めることができます。しかし、新潟県は、「払い下げを止めてほしい」という 市民に対し、大学との癒着関係を重要視するあまり、「払い下げを廃止するために、 新潟大学との話し合いを成功させたいので、大学を刺激するようなことはしないでほ しい」などと発言し、廃止の決定を先送りにし、市民を失望させ続けてきました。

動物はモノではありません。捨てられた犬猫は、どうせ殺す命だから実験に有効利用 しようという考えは、本来人間を信頼し家族同様に扱われてきた動物を苦痛と恐怖に 満ちた実験に転用することであり、動物愛護に反する行為です。 そして、何よりも 人道に反しています。

今年2月、JAVAは、新潟県に対し要望書を提出するなどして、早急にこの非人道 的な「払い下げ」を廃止すること強く求めました。その結果、3月31日、正式に県 より、平成15年度から廃止する旨の回答書が届き、長年続けてきた「新潟県の払い 下げ」は、今年4月から廃止になりました。

市民や動物保護団体の要望により、「払い下げ」を行なっている自治体の数は少なく なってきていますが、未だに、動物行政を行っている自治体のうち約5分の1が、動 物実験用払い下げを続けているのです。今後もJAVAでは、廃止に向けてそれらの 自治体に働きかけていきますので、みなさんのご協力をお願いいたします。

(JAVA NEWS 71号/2003年5月発行より)

ICAPOの参加で「動物実験から代替法への転換」加速

動物実験廃止運動に大きな前進!
ICAPOの参加で「動物実験から代替法への転換」加速

世界有数の動物保護団体によって「ICAPO(国際動物保護委員会)」が結成され、昨 年、動物保護関連の組織としては初めてOECD(経済協力開発機構)の正式なメンバー として迎え入れられたことは、世界の動物実験反対運動にとって大きな前進といえる 出来事でした。そして、「JAVAがアジア地域では唯一のICAPOメンバーになった」と いう嬉しいニュースもお伝えすることができました(詳細はJAVA NEWS 69号をご覧く ださい)。
世界各国で行われている毒性試験(動物実験)は、OECDにおいて審議・制定された 「毒性試験ガイドライン」に基づいて行われているため、OECDは動物実験の動向に強 い影響力を持っています。そのOECDに、私たちICAPOが参加し、動物保護の立場から 主張できるようになったことには、非常に大きな意味があるのです。
昨年11月、OECDは、「代替法の科学的評価を行い、代替法を採用するよう勧告する」 ためのワーキンググループVMG(Validation Management Group)を設立しましたが、 これはまさに、私たちICAPOの働きかけで実現したものでした。
OECDが定める毒性試験ガイドラインは、世界の動物実験の動向に大きな影響を与える にもかかわらず、今までは、動物保護の立場から意見を言える組織は全く参加してい ませんでした。今回、JAVAやBUAV、PeTAなどのように、動物実験の廃止を主張してい る団体で組織されたICAPOが、唯一、OECDの正式メンバーとして参加できるようにな ったことは、動物実験廃止の運動に大きな一歩を記す出来事と言えます。

OECDが「LD50の廃止」を決定!日本でも 実質廃止

毒性試験の中でも、「LD50」と呼ばれる動物実験は、大量の動物を使い、しかも動物 に大きな苦痛を与えるため、JAVAをはじめとした世界中の動物保護団体から、長年に わたって強い批判を浴びていました。
このような批判を受け、OECDは、昨年12月、『OECD試験法ガイドライン401を用いた 試験の結果を受け入れない』決定をし、各国政府に通知しました。これによって、日 本においても、悪名高い「LD50」が実質廃止されることになりました。
今回の決定は、ガイドライン401に替わって、他の毒性試験法(固定用量法、等級 法、上げ下げ法)を推奨するというものなので、現時点で高い評価はできませんが、 動物に大変な苦痛を与える経口毒性試験全ての廃止に向けての第一歩になったことは 確かと言えるでしょう。

(JAVA NEWS 71号より)

EU発:化粧品の動物実験を禁止する法律制定が決定!

2009年 動物実験と「動物実験された化粧品販売」が禁止!
~例外なしの販売禁止は2013年以降へ~

一日も早い化粧品の動物実験廃止を願い、行動してきた人々や動物保護団体が待ちわびた「EU域内での動物実験禁止法」が、とうとう制定されました。この法制化指令が EU委員会に出されたのは1989年。その後、化粧品メーカーや各国の政治的な激しい抵 抗にあい、長い間合意に至りませんでした。一時は「販売禁止案」は見送られ、「実験の禁止」のみとなりかねない厳しい攻防があったことを考えれば、なお実験がなくなるまで長い年月を要するものの、この法案制定が「動物実験」という巨大産業にひ とつのメスを入れたことは間違いないでしょう。

EUで決定された法制内容

1、全面的な化粧品の動物実験禁止を決議後6年で実施(2009年頃)
2、動物実験された製品の大部分に関して、2009年より販売禁止
3、2013年から、追加された3実験領域における販売禁止
※3実験領域とは、毒物動力学・再生毒性・反復服用毒性
※この販売禁止は条件付きである。動物を使わない実験(代替法)計画の発展が不十 分だった場合は延期されうる。

EU動物実験禁止法が制定されるまでの流れ

・1989年/EU議会で初めて「化粧品の実験のための動物使用を廃止することを目的と した指令を策定する」ことをEU委員会に依頼する決議が採択。
・1993年/EU閣僚理事会において「動物実験をした化粧品・トイレタリー製品のEU域 内取引禁止」を決定。1998年1月1日施行予定。
・1997年/EU委員会が、施行を2000年6月1日に延期する旨発表。
・2000年/またも延期。販売禁止草案の危機。
・2002年11月6日/調停委員会が共同原案を採択。
・2003年1月27日/最終審議にて承認。

(JAVA NEWS No.71より)

県立科学館がラットの生体解剖を計画

「ラットの生体解剖イベント」抗議で中止! <山梨県立科学館>

教育の分野で行われている動物実験に、学校での解剖実習があります。JAVAでは、「未だに解剖実習を行っている小・中・高校などがあればお知らせください」と呼びかけてまいりましたが、「山梨県立科学館で、ラットの生体解剖が計画されている」という情報が入りました。
JAVAは直ちに、広く情報を発信すると同時に、山梨県立科学館と山梨県教育委員会に対して、「ラットの生体解剖イベントの即時中止」を強く要望しました。

「好奇心で動物を殺す」ということ
生体解剖実習は、明らかに「命を大切にする教育」の主旨に反するもので、犬猫や人間に対する行為にエスカレートする危険性が大いにあります。そして何よりも、「体の仕組みを調べたいから」と、好奇心のために動物を殺す行為自体が許されるものではなく、生体解剖は、「自分さえよければ、他者には何をやっても良い。特に弱者は刃向かってこないからやりたい放題できる」といった自己中心の身勝手な発想を正当化させるに十分な役割を果たすものです。
動物虐待と凶悪犯罪の間には深い関連性のあることが、過去の数多くの例から実証されているように、動物虐待行為を「教育」の名の元に正当化する生体解剖が、青少年に対して悪影響を及ぼすことは明かなのです。

「生体解剖中止」を教育委員会が回答
山梨県教育委員会から、「ラットの生体解剖中止」の電話がJAVAに入ったのは、解剖実習実施予定日の5日前でした。「市民に対する影響が大きく、(生体解剖は)中止したほうがいいと、教育委員会のほうで判断しました。(要望書に対する)回答書は、すぐに郵送しますが、その前に、急いでJAVAさんに中止の決定をご連絡致しました」とのこと。
まさに、市民の圧倒的な声が中止の決め手になったのです。公表さえされていた今回の生体解剖計画を、しかも実施の直前になって、多くの市民からの要望で中止できた・・・このことが、今後の活動に与える意義は、非常に大きいものがあるといえるでしょう。

~動物虐待は犯罪へエスカレートする~

「連続殺人犯のジェフリー・ダーマーは、7歳ごろから残虐な動物虐待を始めた。オタマジャクシから始まり、やがては犬や猫を切り刻んで木につるし、友人に見せびらかした。しかし父親は後のインタビューに答えて、『動物の体に対する知的好奇心がおう盛だと思い、将来外科医になるのではないかと期待していた』と話した」(7/10付東京新聞)

「FBI元特別捜査官のロバート・レスラー氏は『凶悪犯罪者の多くが小学校時代、あるいはそれ以前から動物虐待を繰り返し、他の生命への支配欲を満たし、快感を感じていた』と指摘しています」(8/14付毎日新聞)

<いずれも、HSUS(全米人道協会)ランダル・ロックウッド氏へのインタビューより>

(JAVA NEWS No.69より)

千葉のある中学校のカエルの解剖実習、廃止になる

<教育プロジェクト>

千葉のある中学校のカエルの解剖実習、廃止になる

カエルイラスト1

JAVAでは、2001年の秋、「東京農工大学での牛の解剖実習中止」の活動をきっかけに、教育プロジェクトを立ち上げ、教育における動物実験の問題に取り組んでいます。
教育プロジェクト宛に、「千葉のある中学校でカエルの解剖の授業が行なわれている。子供たちは、『やりたくない』と、とてもつらい思いをしているが、直接先生には言えないという。止めるように、何度も手紙を出したが、学校側は解剖の授業を続けると回答してきた。JAVAから働きかけて欲しい」との手紙が届きました。
JAVAからは、中学校に対して解剖実習を止めるように要請。その後、中学校側は、解剖実習を廃止した旨を伝えてきました。「解剖実習はいやだけれど、先生にはどうしても言えない」といった生徒や保護者は多いと思われます。このような悩みを抱えている方や、未だに解剖実習を行っている学校を御存じの方は、JAVA事務局までお知らせください。

なぜ、解剖実習を廃止すべきなのか?

カエルイラスト2
■命ある動物をモノとして扱うことは、教育の名を借りた犯罪行為
当初学校側は解剖を続ける理由として、「逆説的だが、生き物の命を奪うことで、命の尊さを知るという捉え方もある。生きものの命の重さを本当に知るうえでの実体験は、疑似体験にはない説得力があると考えるからである」と回答してきました。
理科の授業において、「観察する」「しくみを調べる」ことの大切さを否定するつもりはありませんが、それは、痛みのともなわない機械やモノに対してのみ、許される行為です。動物を人間の好奇心を充たすための道具として、まるで機械の構造でも調べるかのように、殺し、内臓を取り出すといった行いは、残酷極まりなく、授業の名を借りた一種の犯罪行為と言えます。

■「生き物を殺せば命の尊さが分かる」・・ならば、A少年は?
動物の取り扱い(動物虐待)と犯罪には密接な関りがあることは多くの専門家も指摘しており、動物愛護法が改正された大きな背景にも、頻発する青少年による凶悪事件があります。例えば、幼女惨殺事件の宮崎容疑者、神戸の幼児殺人事件のA少年、更には、佐賀のバスジャック事件の容疑者などは、いずれも、殺人事件を犯すその前段階において、小動物の虐待を行っていたのです。
もしも、学校側が主張するように、「生き物を殺すことによって命の尊さを知る」が事実ならば、ウサギや魚、カエル、猫など、数多くの動物たちを殺していた宮崎容疑者やA少年などは、命の重さを知った心優しい人間ということになってしまいます。

■解剖実習は、弱者への暴力行為を生徒たちに強要すること
好奇心を充たすために生き物の命を奪うという行為(解剖実習)は、自己中心の身勝手な発想を生み、「自分さえよければ、他者にはなにをやってもよい。特に、弱者は刃向かってこないからやりたい放題できる」といった考えを正当化させるに十分な役割を果たすものです。
解剖実習は、弱者への暴力行為を生徒たちに強要するに等しいことなのです。そのような行為を信頼している教師から強要されることによって生徒たちがどれだけ大きな精神的負担を被るか、仮にも教育者ならば理解すべきであり、生徒の生き物の命を尊ぶ純粋な心を踏みにじり、学校や教師不信を招き、不登校の原因さえ作ってしまうその責任は重大です。

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(JAVA NEWS No.68より)

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