JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

ENGLISH

入会

寄付

JAVA ホーム > お知らせ

お知らせ

JAVAの最新情報をお知らせするコーナーです。進行中の活動、パネル展やイベントなどのご案内、これまでの活動・成果などをご紹介していきます。

Good News!日清食品グループ、食品事業における動物実験を全廃!

NHK連続テレビ小説「まんぷく」の即席めん開発ストーリーも記憶に新しい日清食品。2019年4月24日、同グループが、食品事業における動物実験を全面的に廃止したことを、当会JAVAに対して明らかにしました。キッコーマンヤクルト本社に続いて、動物実験を廃止した食品メーカーがまた一つ、誕生しました!

日清食品の動物実験方針

https://www.nissin.com/jp/about/thewave/innovation/index.html

これまでの経緯

米国の動物保護団体PETAが2018年7月に配信したブログ記事、同年10月17日配信のネットメディア報道などによれば、法律で義務付けられていない範囲の動物実験を廃止してほしいというPETAからの求めに対し、日清食品を含む13の日本の食品メーカーがそれに同意したとのことでした。

しかしながら、その前年に開催された日本動物実験代替法学会第30回大会では、同社の研究員が登壇し、即席めんを例に挙げ、使用原料の残留農薬や、容器から溶出する可塑剤、また、加熱時に生成される化学物質など、一つの商品をめぐって安全性評価が必要な物質が多数存在し、そのために動物実験を行っている、と発表していました。

また、2014年に開設した研究施設「the WAVE」について、2015年8月25日付のプレスリリースには、新設した「究理棟」が「新規危害物質の健康影響を調べる動物試験施設を有する」旨の記載がされていました。

2018年7月には外部委託も廃止!

そこでJAVAでは3月、日清食品ホールディングスに対し、日清食品グループ(以下、「日清食品」といいます)が動物実験を廃止したのかどうか、日清食品の動物実験方針の確認のため面会を申し入れ、4月24日にJAVAから4名が日清食品を訪問し、広報部CSR推進室課長、グローバルイノベーション研究センター健康科学研究部部長の2名と面会しました。そこで以下の事実を確認しました。

  • 2016年4月以降、自社における動物実験は廃止した。
  • 「the WAVE」の「究理棟」では、2015年の稼働後に行なった動物実験は1件のみ。
  • 2018年7月、PETAがブログを配信したタイミングで、それまで行っていた動物実験の外部委託も廃止した。

また、

  • 2017年の代替法学会での発表は、即席めんをめぐる安全性評価を一般論として申し上げたもので、自社でやっているものを紹介したというわけではない。
  • したがって、弊社では食品事業の動物実験を廃止しているのだが、2015年当時のニュースリリースがそのまま残ってしまっていること(動物実験を行う旨の記載が残っていること)、動物実験を廃止した旨の方針を公表していないことから、動物実験を続けているのではないかという誤解を与えてしまっている。

トクホについて

食品分野のなかでも「特定保健用食品(トクホ)」については、摂取することである程度の健康効果が期待できるとしてロゴマークを表示できるようになっていますが、国の審査のもとに消費者庁の許可を受けるにあたって、有効性や安全性などの科学的根拠を示す動物実験等の試験データの提出が求められています。日清食品でも、カップ麺、シリアル、乳酸菌飲料といったトクホの商品を販売していますが、これらは動物実験を廃止する以前に開発・申請したものであるとのこと。

今後、もし新商品を出すとなった場合でも、動物実験ではない方法によるデータで承認申請を行うとのことでした。

食経験を第一に

「食べるものにまで動物実験が行われているのか!」「動物実験しなければ安全性が分からないようなものを食べさせられているなんて!」というように、食品に対する動物実験は受け入れがたいという消費者感情があることをJAVAから伝えると、「日清食品ではまず食経験があるものであること(過去に食べ物として食されてきたものであること)を優先に考えて原料を選んでいる」ということでした。実際、ヒトによる食経験がない、または乏しいものをトクホとして申請しようとする場合には、動物実験による安全性試験が求められています。

原料調達について

原料メーカーにおける動物実験の有無については、花王カネボウグループ富士フイルムなどの大手化粧品企業でも原料調達時に書面確認の徹底を始めていただいていることを紹介すると、日清食品では「仕入れ原料について動物実験が直近で行われているかどうかはわからない」としながらも、「原料メーカーへの書面への確認など、前向きに検討したい」との回答を得ました。

日清食品へエールを

食品分野においても動物実験を忌避する潮流をいち早くキャッチし、外部委託も含めて動物実験廃止に踏み切っていた日清食品。ぜひ、日清食品に対して、この方針を支持するメッセージを送ってください!

日清食品への意見送付先

メールフォーム

フリーコール(日清食品グループお客様相談室)
0120-923-301
受付時間 9:00~17:30 (土・日・祝日を除く)

※「法規制で求められる場合を除いて」との表現について日清食品に照会したところ、「現段階で何らかの動物実験を想定している訳ではない」「今後も、自社内、外部委託も含めて動物実験を実施しない」旨を確認しています(2019年6月3日現在)。

「苦情者が猫を保健所に持ち込めば引き取る」 沖縄県のウェブサイトを修正させる

2019年4月、JAVAは沖縄県保健医療部宮古保健所生活環境班のウェブサイトのQ&Aのページに、次の問題のある記事を発見しました。

Q 野良ねこを捕まえてほしい。
A ねこは捕獲しておりません。ねこの侵入口をふさいだり、忌避剤をまくなどして自衛してください。また、毒エサはまかないでください。なお、所有者不明のねこは苦情者が直接保健所に持ち込めば引取は可能です。

「所有者不明の猫を苦情者が持ち込む」―これは猫の駆除に他なりません。捕獲した猫が誰かの猫であれば窃盗にあたりますし、野良猫であっても、殺処分の恐れが十分にある保健所に持ち込む目的で捕獲することは虐待となり、動物愛護法違反にあたる可能性があります。
JAVAはそれらの違法性があること、そして猫についての苦情対策には遺棄の防止と不妊去勢手術の徹底しかなく、「地域猫活動」の推進が重要であることを指摘し、速やかに上記の記事を削除すること等、計5点を求める文書を玉木デニー沖縄県知事に提出しました。5月、沖縄県から届いた回答は以下のとおりで、問題の記事は修正されました。

書籍「犬が殺される―動物実験の闇を探る」

2019年5月30日

本の紹介

■犬が殺される―動物実験の闇を探る■[同時代社]


森映子(時事通信文化特信部記者)著
定価1,600円+税

第1章 獣医大学の実習
第2章 国が把握しない実験施設
第3章 手術後の動物を看護
第4章 痛みは軽減されているのか
第5章 犬の一年農薬毒性試験が廃止
第6章 進化する代替法
第7章 倫理面で問題「ヒト動物キメラ研究」
第8章 抗う業界と議員

動物実験の手技の教本は数あれど、動物実験や実験動物の福祉の現状を伝え、その問題を問う本は本当に少ない。著者は6年にわたり獣医大学をはじめとした大学、製薬企業などへの取材を続け、多くの動物実験関係者からの証言を得てきた。記者だからこそ得られた貴重な証言も多い。JAVAが取り組んだ酪農学園大学や北里大学における牛の無麻酔放血殺の件や、JAVAを含む3つの団体で構成される「美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会(CFB)」による化粧品メーカー・ピアスグループへの働きかけについても紹介されている。日本の動物実験の実態やシステムについてよくまとめられた勉強になる1冊である。

プラダグループが「毛皮を使わない」方針を発表!

プラダグループが「毛皮を使わない」方針を発表!
国際的な“毛皮を扱わないブランドリスト”に加わりました

2019年5月22日、プラダグループは、2020年春夏ウィメンズコレクションから毛皮(リアルファー)を一切使わないと発表。在庫については販売が継続されますが、今後一切、新たな毛皮を仕入れたり、毛皮を使った新製品をつくったりしません。 
これは、毛皮に反対する動物保護団体の国際連盟FFA(Fur Free Alliance)のメンバー団体LAVとHSUSがプラダと積極的な対話を続けた成果です。この毛皮廃止の発表はプラダとFFAが共同で行ないました。

「プラダグループはイノベーションと社会的責任に尽力しています。FFA、特にLAVとHSUSとの積極的な対話により達した我々のファー・フリーの方針はその取り組みの延長です。」「革新的な素材に焦点を当てることで倫理的な製品の需要を満たしながら、クリエイティブデザインの新たな限界を探ることができるのです。」とプラダのデザイナーであり、創業者の孫であるMiuccia Pradaは述べています。

また、FFAの代表であるJoh Vindingは次のように述べています。「FFAはプラダグループがファー・フリーになることを賞賛します。消費者の動物に対する意識の変化に対応して更新され続けている“毛皮を扱わないブランドリスト”に、この度プラダグループのブランドが加わりました。」

日本でも人気が高いイタリアの高級ファッションブランドPRADA(プラダ)。プラダグループは、プラダのほか、ミュウミュウ、チャーチ、カーシューなどのブランドも有していて、634の直営店(2018年12月31日現在)や高級デパートを中心に世界70カ国で販売されており、プラダグループの「毛皮廃止」宣言は、ファション界に大きな影響を与えることでしょう。

プラダに対しては、FFAは昨年9月にプラダのオフィスや店舗に「毛皮を使わないで!」と訴える世界一斉キャンペーンをスタート。日本では、FFAのメンバーであるアニマルライツセンターとJAVAが協働でこのキャンペーンを展開し、皆さんからプラダジャパンに声を届けていただきました。今回、プラダグループが英断を下したのは、皆様のご協力のおがけです。本当にありがとうございました!今度はぜひプラダジャパンに「毛皮廃止を決断してくれてありがとう」の声を届けてください。

プラダジャパン株式会社
電話:0120-451-913
お問い合わせメールフォーム

FFA(Fur Free Alliance)とは
毛皮のための動物の搾取と殺害をなくすために活動している、50以上の動物保護団体からなる国際的な連盟。世界中に数百万ものサポーターがいる。
30を超える国々で展開されている「毛皮を扱わないブランドプログラム」は、FFAが毛皮を扱わない企業と倫理的な商品を求める消費者を結び付ける、世界をリードするプログラムである。

日本最大級!エキゾチックアニマル 展示即売会視察レポート 2019

5月18日(土)・19日(日)、東京・池袋サンシャインシティで開催された日本最大級のエキゾチックアニマル展示即売会「東京レプタイルズワールド2019」。「見て、触れて、学べて、そして買える」がコンセプトのこのイベントでは、世界各地から輸入された爬虫類や猛禽類をはじめとしたエキゾチックアニマル約10,000匹が展示・販売されていました。
「展示方法が酷い」と悪評が絶えないこのイベントを、2017年に視察しご報告しましたが、今年の様子をお伝えします。

整然と並べられた無機質な
プラスチックケースの中に入れられたクロオオアリ。
「初めてアリを飼う方におススメ!」の売り文句。
飼うためではなく、両生類・昆虫類・ハムスターの餌用として
販売されるコオロギ。プラスチックのカップに、
ひしめき合うように入れられ売られている。
小さなケージに入れられ、
寄り添い合ってグッタリとしているシバヤギたち。
生気を失った目をした、サルの一種であるシロガオサキの子供。
通常は家族的な群れ(2~5頭)で生活をしているが、
ここでは子供1頭だけで置かれている。 売値は350万円。
ハリネズミが入れられているプラスチックケースの中には、
飲み水も隠れる場所もない。
虫カゴのようなケースに入れられ、
手足を伸ばして横になることもできないフェネックの子供。
スーパーの商品棚の品物のように陳列されるフクロウ。
短いリーシュ(係留紐)で足を繋がれ
自由に動くことができない。
警戒心がとても強く夜行性であるフクロモモンガ。
照明がこうこうと照らされた会場で、
自身の尾で身を隠すように丸まっている。
2017年とほとんど変わらず。
食品用ケースに詰め込まれて売られるヘビやトカゲたち。
多くの来場者が行き交う通路に置かれ、
うるさくて埃っぽい中、身を丸めるコツメカワウソのペア。
人がすぐに触れる無防備な場所に展示されている猛禽類の
ヒナたち。来場者が手を出す度に逃げ回っていた。

前回と一番大きく変わったところは「撮影禁止」の張り紙がやたら目につくようになったことです。撮影禁止の店舗では、アカハナグマが身動きできないような狭いケージに入れられ、終始ケージをかじっていました。本来ゆっくりとした動作のナマケモノは、ケージの中をしきりに右往左往しながらこちらに手を伸ばしてくるという、正常ではない動きをしていました。そんな中で多くの来場者が、洋服やファッション小物を選ぶように「生命ある生き物のお買い物」を楽しんでいる異様な雰囲気に戸惑い、恐怖すら覚えました。
出展している業者にモラルや福祉を求めるのは難しいことかと思いますが、次回の動物愛護法改正でこのような即売会ができないようにさせるため、さらに強く求めていきたいと思います。

福島県&二本松市の不適切な犬猫引取り問題
JAVAの指摘で改善される

福島県と同県二本松市において、長年にわたり不適切な犬猫の引取りが行われていた問題。地元の方からの通報で発覚してから、JAVAは約4年にわたり地道に県と市に働きかけを続けた結果、迷い犬猫の飼い主への返還に重要ないくつもの改善を実現させました。

=========== 経緯 ============

二本松市在住のSさんは、猫の「にぃ」を東日本大震災で被災した犬猫を保護する団体から引き取り、子どものように可愛がっていた。ところが2013年5月18日、室内で飼われていた「にぃ」は誤って外に出て迷子になってしまった。Sさんはすぐに捜しまわり、福島県県北保健福祉事務所、二本松市生活環境課、二本松警察署と、考えられる限りの関係機関に行方不明の届出をした。

その後、「にぃ」の可能性のある猫(以下、猫A)が市民によって保護され、弱っていたため動物病院に連れて行かれ、そこで「猫エイズ」と診断される。そして獣医師の指示により袋に入れられて二本松市役所に持ち込まれた。
ちなみに福島県では、犬猫の引取りや収容、殺処分などは県の業務であるが、二本松市役所は引取り業務の一部について協力をしていて、所有者以外からの引取りを行っている。

二本松市が袋の中の猫を確認していたら、「にぃ」かどうか判断でき、「にぃ」であったならSさんの元に戻れたはずだった。しかし、市はあろうことか猫を見ることも触ることもせずに県北保健福祉事務所に移送してしまった。
そして、なんと県北保健福祉事務所でも袋の中の猫を確認せず、さらに収容した所有者不明の犬猫の情報は2日間公示すべきであるにもかかわらず、公示をせずに、翌日、炭酸ガス(CO2)で殺処分した。

Sさんは毎日のように市や県に問い合わせをしていたが、5月24日、「にぃ」かもしれない猫が殺処分されたことを県から知らされた。「死体でも返してほしい」と死体の確認と返還を求めて県北保健福祉事務所に出向いたが、見せることすら拒否され、後日、殺処分された日に焼却されていたことが判明。それまでの県と市の対応に疑問をもったSさんは、公文書開示請求を行うなどして調査を始めた。

Sさんの疑念は大きくなり、「県や市の対応は問題があるのではないか。そのためにたくさんの犬猫が飼い主の元に帰れず、殺処分されたのではないか」とJAVAに相談。調査の結果、Sさんの指摘通り、JAVAも多くの問題があると判断。その後、Sさんと協力しながら、福島県知事と二本松市長に対して犬猫の引取り業務や収容した動物の取扱いについての違法性等を指摘し、徹底した改善と改革を求める活動を続けてきた。

Sさんの飼い猫「にぃ」

※福島県動物愛護センターが開所したことにより、県北保健福祉事務所で行われていた引取り業務は、2017年4月1日より原則、同センターに移った。

動物愛護法における引取りの規程

「動物の愛護及び管理に関する法律」と同法に基づく「犬及びねこの引取り並びに負傷動物等の収容に関する措置」(以下、引取りの措置)において、引取り業務や引き取った犬猫の取扱いについて、自治体がどのように対処すべきかが記されています。例えば所有者不明の犬猫の場合、「拾得時の情報やその動物の特徴を台帳に記録し、公示すること」「マイクロチップ等を確認すること」「必要な治療を行うこと」「適正な施設と方法で保管すること」「殺処分がなくなることを目指して、インターネット等を活用して所有者の発見に努めたり、飼養希望者を募集し生存の機会を与える」などです。

次の二本松市や福島県の引取りの実態は、すべてこの引取りの措置に反したものでした。

二本松市と福島県の問題ある引取り業務の数々

≪市の問題点1≫ 飼い主からの届出の記録台帳がない

驚くべきことに、2013年5月まで、二本松市には飼い主からの行方不明の届出を記録した台帳がなかったのです。市民からの行方不明になったとの届出を受けておいて、それを記録・保管しておかないというのは「引取りの措置」に反するだけでなく、市を信じて届け出た市民に対する裏切り行為ともいえるのです。他の自治体でこのような例は聞いたことがありません。

二本松市には東日本大震災で飼い犬猫とはぐれてしまった多くの市民から届出が寄せられているはずです。それらの情報も保管されておらず、それによって多くの被災犬猫が飼い主のもとに帰れなくなった可能性は高いと言えます。

JAVAの働きかけにより改善された点

  • 「保護・迷子犬・猫受付簿(聞き取り簿)」で聞き取りを記録し、「保護犬(猫・動物)管理台帳」「迷子犬(猫・動物)管理台帳」(ともにエクセル)にて一元管理する。届出者に対しては県北保健福祉事務所と二本松警察署にも連絡するよう伝える。
  • 文書保存期間が5年のため、5年前の届出から照合できるようにする。(県は行方不明届出文書の保存期間である3年前から照合できるように改善した)

≪市の問題点2≫ 収容状態が劣悪である

市の説明によると、「『所有者不明の犬・ねこの引き取り申請書』を提出すると県がその動物を引き取りに来るが、多くの地域を担当しているので、すぐに来るとは限らず、数日、市役所で保護しておくこともある。その場合、倉庫の中に檻があるので、そこに水や餌を入れて保管しておく」とのことでした。

真冬、真夏の倉庫の中は寒さや暑さが厳しいことが容易に想像できます。実際、その倉庫に行ったことのある市の関係者の方は、11月の寒い日に、遺棄された時のままのダンボールに入れられた4匹の子猫がいて、1匹はすでに死んでいたのを見たとのことです。 そのような環境下に動物を置いておくことは劣悪飼育、動物虐待に他なりません。ましてや子犬子猫や負傷動物であった場合、数日もそのような状況に置いておけば、死に至るのも当然です。

JAVAの働きかけにより改善された点

  • 給餌は最低1日2回、水は常時飲めるようにする。
  • 犬猫を別スペースに置くなど、ストレス軽減の工夫をする。
  • 犬は適宜散歩させる。
  • 暑い時は扇風機、寒い時は毛布を設置。(JAVAは冷暖房の設置を求めていたが、そこは実現していない)

≪県の問題点≫ 飼い主からの届出の記録がずさん

飼い主からの行方不明になった犬猫についての届出を記録する「行方不明犬(ねこ)届出一覧」ですが、この書面への職員による情報の記入が極めていい加減です(下がその写し)。

  • 受付者名欄が「下」「片」「た」のように、姓すらまともに記入していないケースがいくつもある。
  • 「登録情報」「台帳の有無」「マイクロチップ」の欄には何も記載されておらず、さらに「処理状況」も無記入が多い。
  • Sさんが届け出た「にぃ」については、体重を「2.7~2.8㎏」と伝えたにもかかわらず、「7~8㎏」となっており、さらに「譲り受けた猫」なのに「かりた猫」となっている。Sさんは同様の内容を二本松市にも伝えているが、二本松市の報告書には間違いなく記録されており、県北保健福祉事務所の職員の聞き取りミスもしくは記載ミスであることは明らかである。
いい加減な記入がされている「行方不明犬(ねこ)届出一覧」

迷い犬猫が県民によって保護されたり、保健福祉事務所に収容された場合、それら犬猫の特徴と飼い主からの届出の情報を照合するのに不可欠なのがこの「行方不明犬(ねこ)届出一覧」です。つまり飼い主と迷い犬猫をつなげる唯一の手がかりとなるわけで、迷い犬猫たちにとっては命綱ともいえる大切な書類です。それにもかかわらず、いい加減な記入をしているばかりか、設定されている項目すら届け出てきた飼い主から聞き取っていないとは、到底許されることではありません。できる限り詳細を聞き取り、間違いなく記録するのは行政の当然の責務であり、このように届出に対する対応がずさんであるのは、できる限り飼い主へ返還しよう、1頭でも殺処分を減らそうという意識が欠落していることが原因と言わざるを得ません。

JAVAの働きかけにより改善された点

  • 「行方不明犬(ねこ)届出一覧」は犬と猫を別々に記載することとし、記載する欄を広くし、届出情報を記録しやすくする。
  • 後から誰が見ても分かるように、丁寧かつ正確に記録するように努める。
改訂された「行方不明犬(ねこ)届出一覧」。記入すべき項目が細かく設定され、記入欄も広くなっている。

≪市と県の問題点1≫ 引き取った猫を見ることもせずに殺処分

保護した市民が袋に入れて持ち込んだ猫Aを市が見て確認していないことについては、市の報告書に「袋に入れられてきた。そのまま県北保健福祉事務所に引き取ってもらった」とあることから明らかです。さらにSさんは殺処分された猫が「にぃ」であったかを確認するために訪れた県北保健福祉事務所で、「(保護した市民が連れて行った動物病院の)獣医の指示で、エイズで衰弱していたので袋に入れたまま殺処分した。中を見ていないのでどれがSさんの猫の死体だかわからない」との説明を受けており、県も見て確認していないことがわかります。 また「所有者不明の犬・ねこの引き取り申請書」と「引取り収容犬・ねこ台帳」に、猫Aについて記載されていますが、ともに毛色欄も性別欄も空白となっていることからも、市や県北保健福祉事務所の職員が猫Aを見ていないのは明らかであり、JAVAの追及に対し、市も県も猫Aの状態を確認していないことを認めました。 一方で、猫Aを見ていないにもかかわらず、種類「雑種」、体格「中」といったことが記載されています。それは持ち込んだ市民の申告を鵜呑みにして、適当に記入したからに他なりません。

猫Aの特徴を確認しなければ、Sさんをはじめとした飼い主から出されている届出と照合できるはずはなく、市も県は、照合は行っていないと断定できます。 さらに「猫を見ていない」ということは、当然、首輪等の所有者明示の有無の確認やマイクロチップの読み取りも行っていないことになります。これについても市も県もJAVAに対して認めました。

袋に入れられたまま持ち込まれた猫Aを見ることなく市は県に渡し、県はそのまま殺処分したのです。その理由について、市も県も「(診断した動物病院の獣医師から)エイズと言われたから」と説明しています。 猫エイズは、他の猫には唾液や血液を介して感染するものであり、空気感染などはしないこと、ましてや人間に感染しないことは、一般の飼い主でも知っていることです。引取り業務を担う職員が知らないということはあり得ません。エイズを理由に袋の中の猫Aを確認すらしないとは言語道断です。

JAVAの働きかけにより改善された点

[市]

  • 基本的には持ち込まれた動物を必ず確認するが、危害を受ける恐れ、逸走・脱走の恐れ、感染症拡大の恐れなどにより、どうしても市で対応困難と思われる場合は、随時、状況を判断し、適切な対応は県に委ねる。

[県]

  • 猫を確認しなかったことは不適切であったことから、今後は必ず確認する。
  • 感染症の疑いや攻撃性などがあっても、標準的予防策徹底のうえ、例外なく、動物の状態・特徴の確認、(首輪やマイクロチップなどの)所有明示の有無の確認を獣医師を含めた複数の職員で行う。

≪市と県の問題点2≫ 「飼い主の元に返そう」という気のない対応

その後、市から「にぃ」の可能性があった猫Aがすでに殺処分されたことを聞かされたSさんが「届け出ていたのになぜ連絡をくれなかったのか?」と問うたのに対し、「保護された場所がSさんの家から離れていたから」と答えています。

迷い猫が数キロ、数十キロ離れた場所で発見された、行方不明になってから数ヶ月、数年後に発見され、無事に飼い主の元に帰ることができた、というケースも報告されています。Sさんの自宅とその猫Aが保護された場所は8キロほどの距離であり、猫は田畑を抜けていけることを考えたら十分に行くことが可能なことから、Sさんの届出を除外する理由にはなりません。

二本松市の報告書によると、Sさんから「猫Aが持ち込まれたときに連絡をくれていたら」と指摘されたことに対して、「Sさんからもらっていた情報と合わなかったので連絡はしなかったと」と説明しています。「Sさんからもらっていた情報と合わない」とはどう合わなかったというのでしょうか。猫を袋に入れたままにして猫を見てもいないのにSさんからの情報と照合できるはずはありません。仮に見ていたとしても、外見は放浪により痩せたり、汚れたりして大きく変わることがあります。猫であり、性別が同じであるなら、当然、知らせるべきです。

市は、「Sさんからもらっていた情報と合わなかった」と言いながら、一方では、Sさんに「尻尾が長く、茶色が多い三毛猫と保護した人から聞いて、Sさんの条件に似ているとは思ったが、エイズだと言われたので県北保健福祉事務所に送った」と説明をしています。これは、極めて矛盾した説明であり、無責任としか言いようがありません。市や県が猫Aが持ち込まれた際にきちんと猫を確認し、届出と照合するという当たり前の対応をしていれば、猫Aが、「にぃ」であれば殺処分を免れ、無事、Sさんのもとに戻ることができたのです。

のちに市が市役所に持ち込んだ人から聞き取った発見時期の情報によって、猫Aは「にぃ」ではなかったことがわかりました。例え市や県がそのように判断したとしても、すでに猫Aは殺されてしまったわけですから、猫Aが「にぃ」でなかったとたやすく認めるわけにはいきません。仮に「にぃ」ではなかったとしても、猫Aにも飼い主がいて、その飼い主が捜していた猫だったかもしれず、県は所有者のいる猫を殺処分した可能性があるのです。

JAVAの働きかけにより改善された点

[市]

  • JAVAの指摘のとおり、条件によっては通常考えられる行動範囲を超えて移動する可能性もあり得る。
  • 同一個体の可能性があると判断した場合には飼い主に連絡する。年齢や毛色で可能性を排除しないように十分注意して確認する。

[県]

  • わずかでも特徴が似ていたら飼い主に確認にくるよう連絡をする。
  • 照合の結果、特徴が異なっていても種が同じであるなら、保護収容場所が届出飼い主の住所地に近い場合、念のために連絡する。

その他の改善

上記以外にも福島県は次のような改善も行いました。

  • 県や市町村のウェブサイトの他、市町村の広報誌やチラシを回覧するなど広報に努め、最寄りの保健所、市町村役場、警察等へ問い合わせれば、飼い犬猫の迷子情報が得られることを周知していく。
二本松市の広報誌2018年9月号。2015年から毎年、掲載されている。市内世帯向けの回覧板ではチラシが回覧されている。
  • 市町村に行方不明の届出があった場合には、市町村に収容動物情報の確認は県のウェブサイトのチェックとともに電話でも確認させる、また飼い主に直接、県に問い合わせることを周知する。
  • 飼い主からの届出情報について、隣接する保健所間や市町村での情報共有に努める。
  • 「飼い犬・ねこの引取り申請書」「所有者不明の犬・ねこの引取り申請書」ともに、県内すべての引取り場所で様式を統一する。
  • 炭酸ガスによる「殺処分」を「安楽死処分」とまるで苦しまずに死に至ったかのような誤解を与える表現をしていたのを「殺処分」と改める。
  • 収容した生体の写真は撮影しているが、収容直後死亡したものについても死体の写真を撮影するようにする。
  • 治療を加えても生存することができず、または治療することがかえって苦痛を与え、若しくは長引かせる結果になる場合等、死期を早めることが適当であると獣医師等が判断した場合を除き、負傷動物に必要に応じて実施可能な治療を行う。

小さな改善でも殺処分減少につながる

Sさんは「にぃ」のことを心配し、今も捜しておられます。そのような中で、Sさんは飼い主の元に帰れないでいる他の犬猫のことも考え、二本松市と福島県の殺処分が少しでも減るようにと一緒に取り組んでくださいました。

二本松市はいまだに飼い主がいない猫の不妊去勢手術の助成金制度を設ける考えがありません。また、多くの自治体が苦痛の少ない麻酔薬を用いての方法をとっているのに対し、福島県は依然として炭酸ガスで殺処分を行っているなど、まだまだ課題は残っています。それらについては今後も働きかけが必要です。それを思うと、今回、JAVAが福島県と二本松市に対して行った活動で実現した改善は小さなこと、細かいこととうつるかもしれません。しかしこういった当たり前の業務をきちんと行い、ちょっとした工夫・努力をすることが、迷い犬猫の返還につながり、殺処分を減らすことにつながると考えています。

<米国>大手製薬会社、小動物の強制水泳テストを廃止

PETA*の要請を受け、製薬会社として世界トップ20位に入るアストラゼネカとノボノルディスクの両社が、マウスおよび他の小動物を使用した強制水泳テストを行わないことに同意した。また業界大手のロシュ製薬も同テストを止めると述べている。ジョンソン・アンド・ジョンソンとアッヴィは、既にこの残酷なテストを廃止し、このテストへの資金提供も行わないと決断している。
この実験は、水の入った脱出不可能な容器に小動物を落とし、出口を探して必死にもがく様子を観察するものである。動物は容器を登る、出口を求めて水中へ潜るなどを試みながら、ひたすら浮き上がろうともがく。この実験の目的は、ヒトのうつ状態の研究と言われているが、この分野の専門家らは、溺れないよう必死に手足を動かして水をかき続ける動物を観察して得られた結果の有効性を疑問視している。

PETAの脳神経学者エミリー・トランネル博士は、この実験を批判する論文を専門誌Brain Stimulationに発表した。ラットの強制水泳テストが、ヒトのうつ状態の研究に寄与するとした論文の著者に対し博士は、「動物の行動をどのように解釈すべきかという課題や行動テストの科学性を否定している」と指摘。さらに、「強制水泳テストのようなナンセンスな実験に動物を使用することは、ヒトに対する効果的な新しい治療法の開発と発展を妨げる、無視できない要因である」「科学者は、このような時代遅れの手法を捨て、ヒトに関連した研究方法に目を向けるべき」と主張し、「具体的には、患者の細胞を用いて患者に適した医薬品を開発する方法や、ヒトの心身に基づいたコンピュータモデルの活用などがある」と述べている。
PETAは、ブリストル・マイヤーズ、スクイブ、イーライリリー、ファイザーにも、業界に影響を及す優れたリーダーとして、強制水泳テストを廃止するよう働きかけている。

※PETA:People for the Ethical Treatment of Animals(動物の倫理的扱いを求める人々)/米国に本部を置く動物保護団体


PETAウェブサイト
Victory! Johnson & Johnson Bans Water Tank Test, Thanks to PETA
 Victory: Johnson & Johnson Ends Near-Drowning Tests on Animals
Victory! Top 10 Pharma Company Roche Bans Forced Swim Test
AstraZeneca and Novo Nordisk A/S Stick Up for Animals!

<米国> 粘り強さの勝利! 米国屈指の医療機関の研修医トレーニングから、動物を使った実習が消える

PCRM(責任ある医療の医師委員会)の長年の働きかけにより、米国屈指の救急医療研修医制度で知られるミネソタ州ミネアポリスにある医療センター「ヘネピン・ヘルスケア」(以下、ヘネピン)に対して、生きた動物の使用を止めさせることに成功した。

 2016年4月、PCRMはヘネピンと非公開による交渉を試み、続いて反ヘネピン・キャンペーンを公に開始。当時ヘネピンでは、救急医療研修医のトレーニングに、ヒツジとウサギを使っており、胸骨から心臓まで切り開くものや、頭蓋骨に穴をあけるものなど、ヒツジだけで20もの医療行為の実習が行われていた。そのような苦痛に耐えて生き延びた動物がいても、研修後には殺処分していた。

PCRMは、連邦裁判所に訴訟を起こし、街頭デモを行い、ミネアポリスの繁華街に広告掲示板を立て、2018年7月にはヘネピンへ抗議するとともに、ヘネピンの理事会に意見書を提出し、PCRMサポーターから集まった72,000筆以上の署名を届けた。同時に、広告掲載車5台で医療センターのあるキャンパスとミネアポリスの繁華街を終日走行し、ヘネピンの経営陣に対し、動物使用をやめるよう訴えた。

 PCRMが抗議し続けたことでついに変化が起き、ヘネピンの理事会が動物使用の見直しに着手し、その作業が2019年2月に終了した。米国とカナダにある救急医療研修機関267か所のうち、94パーセントに当たる252か所が、ヒトに関連したトレーニング方法だけを使用している。ヘネピン・ヘルスケアは、その仲間入りを果たすことになったのである。

“Victory! Hennepin Healthcare Program Ends Live Animal Use”

2019年2月22日付けPCRMメールニュース

毛皮に関する世論調査地図が更新されました

2019年3月1日

毛皮に反対する国際連盟Fur Free Alliance(FFA)が作成したこの地図は、ヨーロッパにおける毛皮や毛皮農場の賛否について世論調査した結果を掲載したものです。

調査した年は一律ではなく、しかも数年経過している国のデータもありますが、今の世論を反映する目安になると思います。これを見ると、ヨーロッパの国々では過半数の市民が、毛皮と毛皮農場に反対していることが分かります。 またこの地図データは、2017年2月時点と今回の2019年2月時点のものがあり、その2年間で少しですが変化が見られます。ひとつは、アイルランド・ギリシャ・ウクライナ・スロバキアの4か国が調査対象に加わったことです。もうひとつは、スイスで【反対】が80%→85%に増えたことです。

GOOD NEWS!日本の3ブランドがノーファー宣言

2019年2月、バッグのブランド3つが、新たに「毛皮を扱わないブランドリスト」に仲間入りしました!

NEW1 tov(トーヴ)
tovとは遠く中東の言葉で、良い、美しい、の意味を持ち、肯定的な表現に使われます。 2016年ブランドリリースのtovは、女性的でありながらどこか中性的であり自分らしいスタイルを創り出すのに必要な、凛としたイメージをバッグで表現します。

NEW2 ADD CULUMN(アドカラム)
ADD CULUMNは「列を追加する」という意味。 アニマルフリー、ファーフリーの素材を使用したバッグを中心としたファッション小物ブランド。 ベーシックとは普遍的なもの。私たちの提供するエコ、ハイクオリティー、ベーシックをあなたのライフスタイルに。

NEW3 Ele`Sac(エルサック)
装いに喜びを与えてくれる色、温もりを感じられる素材、季節を楽しませてくれるデザイン。 インド洋に浮かぶマダガスカルの伝統的なモノづくりを取り入れたエルサックは、女性の美しい時間に彩りを発信します。

他にもたくさんのブランドがあります!→<毛皮を扱わないブランドリスト>

ページ上部へ戻る