JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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JAVAの最新情報をお知らせするコーナーです。進行中の活動、パネル展やイベントなどのご案内、これまでの活動・成果などをご紹介していきます。

富山大学における遺伝子組換えラットの不正取扱い問題

自主管理と第三者評価では、動物実験はなくせない
富山大学における遺伝子組換えラットの不正取扱い問題でも明らかに

報道でご存知の方も多いと思いますが、2014年7 月に、富山大学の生命科学先端研究センター動物実験施設において、不活化(殺処分)措置をとったはずの遺伝子組換えラット3 匹が、蘇生した状態で死体一時保管冷凍庫内にて発見されたという問題がありました。

遺伝子組換え動物の使用については、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」で規制されています。富山大学では、この法律とそれに基づく大学の規則にのっとって遺伝子組換え動物を扱うことになっています。しかし、それらに違反し、遺伝子組換え動物の実験や保管等を行う「管理区域」の外で、不活化措置、ケージ間の移動が行われていたのです。
さらに、その後の大学の調査で、同動物実験施設において実施された遺伝子組換え動物の殺処分のうち、管理区域外で行われたものが平成17 年度以降に少なくとも128 件あることが判明しました。

富山大学は文部科学省による現地調査と厳重注意を受け、10月にこの一件について双方から発表がなされました。

富山大学のプレスリリース(PDF)

文部科学省の報道発表

rat-NAPA

photo/Norwegian Animal Protection Alliance
※この写真は富山大学とは関係ありません

JAVA、富山大学と国動協・公私動協に質問状を提出

そもそも、このような異様な事件が発生するのは動物を用いた非倫理的な実験を行っているからに他なりません。JAVAは実験の削減やシステムの構築が目的ではなく、動物実験廃止の実現を大前提に、研究機関における様々な事件や問題に対して追及の機会を逃すことなく対応しています。

今回の富山大学の事件に関しても、そのような方針に基づき、11月、JAVAは、事実確認と問題の追及を行い、富山大学学長あてに公開質問状を提出しました。
また、「動物実験に関する相互検証プログラム」*1 において、富山大学に訪問調査を行い、「適正」と評価していた国立大学法人動物実験施設協議会(以下、国動協という)・公私立大学実験動物施設協議会(以下、公私動協という)の検証委員会委員長あてにも公開質問状を提出しました。

  1. *1文部科学省告示「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(基本指針)」の規定に基づき、加盟している大学同士で、各大学の動物実験の実施体制が基本指針に適合しているかを訪問調査のうえ、評価するプログラム。

質問状への回答が届く

12月、富山大学からは、遠藤俊郎学長と同大学動物実験委員会の西条寿夫委員長名で、国動協・公私動協からは、「動物実験に関する相互検証プログラム」の八神健一検証委員長名で回答が届きました。

<富山大からの回答(PDF)
※PDFは、読みやすいように、富山大学からの回答にJAVAからの質問を挿入したものです。

回答から、富山大学は今回の違反を重く受け止め、再発防止ための策をいち早く講じたと言えると思います。しかしながら、「遺伝子組換え動物は管理区域内で扱う」という基本的なルールすら守られていなかったということには驚かされます。管理区域外での殺処分という違反が過去に128件もあったということは、これが常習化していた証でしょう。
殺処分とその後の死亡確認の不手際で、冷凍庫内でラットが蘇生した問題については、実施したのが留学生で日本語の理解が不十分だったから、責任者の教育が不十分だったからと、その理由を説明しています。しかし、留学生の語学力に関係なく、殺処分措置を的確に実施できない人物に任せたということ自体に問題があります。
今回の問題は遺伝子組換え動物についてのみ取り上げられたものですが、このような大学そして動物実験関係者の意識の低さを考えると、それ以外の実験動物の管理・取扱いにも多くの問題があるのではないかとの疑いを禁じ得ません。

<国動協・公私動協からの回答(PDF)

回答では、ラットが蘇生した問題、そのラットが管理区域外においてケージ間で移し替えられていた問題を訪問調査で見抜けなかった理由を、「動物実験に関する相互検証プログラム」の訪問調査時に「発生していなかった」「遭遇しなかった」と説明しています。
また、平成17年度以降、128件もあった管理区域外での殺処分については、「大学側の自己点検・評価の報告書への記載がなかったため」と説明しています。
つまり、これは訪問調査がいかに信頼性がないかを証明するに十分な一件であり、他の大学に対する訪問調査でも多くの問題が見落とされた可能性は大いにあると言えます。

自主管理と第三者評価の問題が露呈

動物実験者の多くは、動物実験の規制は「自主管理で十分」と主張しています。実際、大学を含め、どこの動物実験施設も自主管理を行っているわけですが、今回の富山大学の一件だけをみても、自主管理では明らかな違反であっても放置されることがわかります。

では、第三者が介入すればいいのでしょうか。「自主管理では不十分で、第三者機関による査察が必要」といった意見もあり、動物実験に反対する市民の方たちからもこういった声が多く聞かれます。しかし、国動協・公私動協による第三者評価制度「動物実験に関する相互検証プログラム」では、今回の問題が見落とされ、富山大学に対して「適正」との評価が下されていたのです。

アメリカでは、AAALACインターナショナル(国際実験動物ケア評価認証協会)による施設の第三者認証が普及しており、2007年10月29日現在、622施設が認証を受けています。普及している理由には「社会的信頼が得られる」「動物実験反対活動家への牽制にもなっている」といったこともあげられているのです。しかし、アメリカでは、サルを虐待するなどの動物福祉法に反する行為をしていてもAAALACの認証を維持している施設がいくつもあるのです。

日本では、研究界の中枢組織である日本学術会議は、「動物実験に対する社会的理解を促進するために」と題した提言書を2004年に出していますが、それには「統一ガイドラインの基準が満たされていることを第三者の立場から評価・認証する機構を設けること 」と記述があります(下線はJAVA)。
ここからも、第三者評価とは、動物実験者側が、動物実験反対の声を抑えるために考えた制度であるかがお分かりいただけるでしょう。

JAVAでは以前から、第三者評価について異議を唱えてきました。第三者評価は動物実験を守るための「隠れ蓑」となる制度であり、動物実験の廃止を阻害するシステムであるからです。第三者評価制度で「査察」をうけ「認証をされた」「適正と評価された」と聞けば、「ここの研究機関は大丈夫ね」というイメージを持たれることになるでしょう。しかしながら、それはイメージだけで、現実的には動物を救うことはできないのです。第三者評価は、良くて実験動物の福祉の向上であり、今回のように法律違反すら指摘できないケースもあるわけで、動物実験を廃止できるどころか、その妨げになってしまうのです。

動物実験廃止のために最も重要なことは何かというと、それはまさに、「動物実験反対の世論を高めること」です。現に、EUにおける化粧品の動物実験廃止が実現した大きな要因は、動物実験反対の世論が高まった結果、動物を犠牲にしない研究方法が強く求められるようになり、代替法研究が発達したためと言われています。そして、日本でも化粧品最大手の資生堂やマンダム、コーセー、ポーラが国内での廃止を決定しましたが、これは法律が改正されたからでも法規制ができたからでもありません。それは私たち消費者の声で成し得たことです。これからも「動物実験反対」の声をあげ続けていきましょう。

<イタリア>実験用動物繁殖施設「グリーンヒル」の犬3,000頭救出される

2015年2月1日

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初めて繁殖施設から外に出ることができた2,639頭のビーグル犬たち

 

「グリーンヒル」(多国籍企業マーシャル社のイタリア支店)は、動物実験用のビーグル犬を繁殖する施設で、イタリア、ブレシア県のモンテキアリ町にある。2012年まで、ヨーロッパ中の実験室にビーグル犬を提供していた。繁殖施設の閉鎖を求める長年のデモや抗議が続けられた後、2012年7月事態は転機を迎えた。市民や動物保護団体から、グリーンヒルにおける虐待の事実と犬の保護の訴えを受けていたブレシアの検察官が、イタリアの動物保護団体LAV(動物実験反対連盟)と環境保護団体レガムビエンテに、グリーンヒルの繁殖施設にいた3,000頭すべてのビーグル犬の保護を委ねた。この行動が裁判への一歩となり、この施設の責任者らは法廷に送られ、動物への残虐行為、そして動物を不必要に殺害した罪で告訴されることとなった。

2015年1月23日、ブレシアの裁判所は、「グリーンヒル事件」に最初の判決を下した。グリーンヒルのロンド社長(懲役1年6ヶ月)、ブラヴィ取締役(懲役1年および賠償金)、社内獣医のグラツィオシ(懲役1年6ヶ月)らは有罪となった。

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ブレシアの裁判所前で

 

検察官のアンブロジオ・カッシアーニによって法廷で示された証拠は首尾一貫しており、経費を抑えるため、また実験には適さなくなったという理由から、病気になった犬を日常的に殺すという「グリーンヒル方式」を明らかにすることに成功した。例えば、皮膚炎にかかった子犬たちには適切な治療をほどこし、栄養を与えることで問題が解決されるにもかかわらず、動物実験対象として使えなくなることから殺処分していた。また、グリーンヒルにおけるビーグル犬の死亡率は非常に高く、2008年から2012年までの死亡数は6,023頭と記録されている。そして、裁判でLAVと市民党(Civil Party)の代理人を努めた弁護士のカルラ・カンパナロは、「グリーンヒルは、利益を最優先し、動物の健康や命を守るために経費を使うことなく適切な施設もなかった。」と語った。

LAVは、次のようなコメントを出した。「この判決は、動物搾取のしくみ全体を糾弾するものです。保護されたビーグル犬は、マーシャル社にも、再開することのないグリーンヒルの繁殖施設にも戻されることはありません。救出された犬の頭数が多いことも、動物実験施設の動物に対しても動物福祉法が適応され、動物福祉が尊重されたということも、先例のないものです。今回の勝利は、多くの困難を乗り越え戦ってきた人たち全員の努力が認められた重要な判決です。LAVは、損害賠償金で、動物実験代替法の研究基金を設立します。」

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犬たちには、新たな生活への希望が与えられた

 

LAV(LEGA ANTI VIVISEZIONE)のプレスリリースLAVPressReleaseより

(翻訳:JAVA翻訳チーム)

<米国>食肉動物研究センターにおける畜産動物への残酷実験

2015年1月20日

ニューヨークタイムズ紙(2015年1月19 日付)にショッキングな記事が掲載された。税金で設立されたMARC(Meat Animal Research Center/米国食肉動物研究センター)で虐待が日常的に行われているという。何千頭もの畜産動物が、治療できるはずの病気を放置されて苦しみ、死んでいく。米国の動物保護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)は米国農務省宛てに書状を送り、一時的にこの実験機関を閉鎖すること、納税者の資金でこのようなプログラムを行うことは論外であるという旨を伝えた。

以下は、米国の上下両院歳出委員会の農業小委員会に報告された内容である。

  • 無謀な交配実験で生まれた奇形動物は放置され、雨風にさらされたまま時間をかけて死んでいく。
  •  研修も受けていない職員が手術を担当することもあり、動物たちがケガや病気になった場合も治療は行われない。メスの羊は男性ホルモンを注射されるため、子羊の生殖機能に異常が出る。
  •  多くのメスの子牛は膣が変形している。それでもMARCは双子、三つ子を産ませるために牛にとって危険な交配方法を続けている。牛の死亡率は16.5%。
  •  若いメス牛の頭部を固定して動けなくした後、6頭のオス牛に繰り返し馬乗りにさせ、交尾させた。そのメス牛は後ろ足が折れ、体が裂け、後に死亡した。
  •  内部告発者は罰せられる。
  •  昨年2,270万ドルの予算を受け取りながら、少なくとも6,500頭の動物を飢え死にさせている。
  •  MARCにおける動物実験に対し米国農務省は監視を怠っており、実験基準も強化していなかった。
  •  MARCでの動物の死亡率の高さは農場経営者や酪農家にもショックを与えている。

そもそも農業研究目的で実験に使われる畜産動物は動物福祉法の枠から排除・区別されている。そのため、MARCの畜産動物は法的な保護もないまま、慈悲とは全く無縁の実験に利用され続けてきたのである。
これは、今までは厚い壁の向こうにある秘密のベールに包まれていた話だった。それが剥がされたからには、米国農務省は国民の声に耳を傾けなくてはならない。タイムズ紙が強く主張するように、アメリカ国民の社会的関心は食肉業界における動物の福祉、そしてついにこの施設の閉鎖にも向けられたのである。

PETA: Update: Meat Animal Research Center Ordered to Halt New Experiments

海外ニュースpeta

ネット通販「JAVA GOODS STORE」を開店しました!

2015年1月6日

JAVA GOODS STORE 看板

これまでは、ふたつのウェブサイトから「JAVAコスメガイドVol.4」のみご注文を受けておりましたが、JAVAのオリジナルグッズご購入いただけるネットショップを開店いたしました。

これによって、全グッズを様々な決済方法にてお求めいただくことが可能になりました。
ぜひ、これらのグッズを利用して「動物実験をなくそう」「動物たちの命を守ろう」と、さりげな~く、かつ大胆に! アピールしてくださいね!

これを機会に、2015年には新しいグッズも制作していきたいと思っています。
皆さまの訪問をお待ちしております。

 

goods

海外ニュース5件をアップしました

2014年12月22日

海外の動物保護団体から、様々な動物たちをとりまく情報が入ってきます。
2013年から2014年にあった5つのニュースを掲載しました。

BUAVパピー

「ヒトiPS細胞を利用した安全性薬理試験法の実現にむけて」聴講報告

第11回医薬品レギュラトリーサイエンスフォーラム
「ヒトiPS細胞を利用した安全性薬理試験法の実現にむけて」聴講報告

2014年12月9日(火) /日本薬学会長井記念館(東京)

ひとつの新薬の開発には10年を超える期間と、一千億に届くほどの資金と、膨大な数の実験動物たちの犠牲が伴っています。人間のための薬を作るために、ヒトiPS細胞を利用することは、科学的にも倫理的にも最良の道であるように思われますが、最新の研究はどのようになっているのでしょうか。
日本薬学会レギュラトリーサイエンス部会によるフォーラムでの、いくつかの発表を報告します。

ヒトiPS細胞が2007年に樹立されてから8年が経ち、再生医療、病気の解明のみならず新薬の開発にも実用できるのではないかという関心が高まっている。
新薬は、まず薬となりえる成分の発見から始まり、候補として適しているか等必要な基礎研究が2~3年行われる。次の段階では、その有効性や安全性を確認するために、以下のような非臨床試験にて3~5年の間様々な試験が行われ、そこで多数の動物が使われる。

  • 薬効薬理試験
  • 安全性薬理試験
  • 薬物動態試験 (薬が体内に取り込まれ、様々な器官を通り排出されるまでの影響)
  • 毒性試験 (一般・特殊)

これらに合格すれば人への臨床試験にすすみ、さらに3~7年の試験が行われるが、開発が中止に追い込まれたり、あるいは市販までこぎつけたものの撤退せざるを得なくなる場合が非常に多い。その原因の大半が、後になってから毒性が強いとわかることにあるという。

今回のフォーラムでは、約半分が国立医薬品食品衛生研究所薬理部からの発表だった。この機関では、医薬品、食品添加物、家庭用品に使用される化学物質の作用を研究している。

同研究所薬理部長である関野祐子氏がはじめに総括を述べた。「早い段階でヒト特異の有害作用を簡便かつ確実にスクリーニングできれば、医薬品の安全性が確保され、医薬品の開発コスト削減などの成果が期待できる」 さらに、ヒトiPS細胞にて試験を行うことについて、「動物実験の種差の問題を克服する」とした。2014年には、薬の副作用の研究にヒトiPSを利用することが国家プロジェクトとなり、そのためiPS細胞も実験手法も標準化が必須となり、産官学で安全性試験法の開発および実用化に向けた問題点を検証。心筋細胞は規格化されたものが入手可能になったことから、これを利用した試験法の標準化から着手したそうだ。

現在、安全性評価への応用が検討されている分化細胞は、【心筋細胞】【神経細胞】【肝実質細胞】とのことで、これらの研究について発表がされた。

【心筋細胞】
●医薬品の評価では、不整脈を起こさないことが重要になってくる。現在のICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)のガイドライン試験では、全ての不整脈を拾えないこともあり、FDA(米国食品医薬品局)から2013年に改訂等が提案されている。FDA 内の改訂推進派により結成された Comprehensive in vitro Proarrythmia Assay(CiPA)と共に、ヒトiPS細胞由来心筋細胞を用いた医薬品の催不整脈予測性に関する検証をすすめている。(国立医薬品食品衛生研究所)

●心血管細胞の分化誘導法を開発、再生医療への応用や細胞モデルを構築している。心筋に加え内皮細胞、血管壁細胞の3種細胞を同時に誘導することに成功。細胞シートを作製して、ラット心筋梗塞モデルに移植したところ1ヵ月以上に亘る効率的細胞生着を確認した。心疾患に対してヒトiPS細胞由来の心血管系細胞を用いた次世代医療を行うためのベンチャー企業を立ち上げた。(京都大学)

【神経細胞】
●医薬品を含む種々の化学物質は、急性・慢性神経毒性や胎児・小児に対する発達神経毒性を引き起こす可能性がある。現在は主に実験動物を用いているが、生物種差、コスト、スループット(効率)、動物愛護の観点から多くの問題を有し、より効果的な代替試験法が必要である。効率的神経分化誘導法とin vitro(いわゆる代替法)安全性薬理試験を研究している。(国立病院機構大阪医療センター)

【肝実質細胞】
●代謝酵素誘導試験では、3ドナー以上のヒト初代培養肝細胞を用いることが求められる。しかしドナー間差や安定供給に問題があるため、細胞資源としてヒトiPS細胞由来肝細胞が注目されている。これを使った薬物誘導性評価試験の開発を、今年度よりスタートした厚生労働科学研究として取り組んでいる。(国立医薬品食品衛生研究所)

●分化に適した培養基材と培養液を組み合わせることで、効率的な分化誘導方法を構築した。特に培養液については、メチオニンという必須アミノ酸がヒトES/iPS細胞の生育に重要であることを発見、効率的分化を導いた。マウスES/iPS細胞が必須とするアミノ酸とは、違うものであることが判明した。(熊本大学)

ヒトiPS細胞への期待は大きい。それゆえに関係する動物実験も容認されがちな状況が生まれている。そういった状況だからこそ、私たちはそこに異議を唱えなければならない。

日本動物実験代替法学会第27回大会報告

「過去からの脱却と未来に向けたキックオフ」
-日本動物実験代替法学会第27回大会報告-

2014年12月5日(金)~ 7日(日)/横浜国立大学

今大会は、改めて『動物実験代替法』というキーワードを社会に広く普及させるための第一ステップと位置づけ、「過去からの脱却と未来に向けたキックオフ」をテーマに開催されました。代替法の研究発表に加えて「生命倫理・研究倫理を考える」というシンポジウムや、実際に代替法を体験するという場も設けられました。
3日間の講演の中でいくつかをご紹介します。

代替法の社会的認知を

長らく資生堂という大企業の中で、動物実験代替法を研究してきた現横浜国立大学教授の板垣宏氏が大会長を務めた。「資生堂では、代替法にはもっと国の支援が必要だと感じていた。大学に籍を置き、学術研究や学生指導を行うようになると、代替法が日本学術振興会による助成事業の対象ではないことや、理工系学生にも浸透していないことを知り、まだまだ認知されていないことに改めて気づいた。代替法学会が発足した当時は、化粧品の研究が主だったが、最近は化学物質の毒性評価など難易度が高いものにシフトしている。しかしまだ発展途上であるのは、『動物実験代替法』というキーワードが社会に普及していないからだ。普及の一助となることを願い企画を立てた。」と、今大会への思いを大会長講演で述べた。

3次元組織モデルをいかに作るか

富山大学大学院理工学研究部の中村真人教授からは組織モデルに関する講演がされた。「生体の細胞は生体内から取り出され、培養皿におかれると機能を失い性質が変わる。それをなるべく抑え、生体に近い組織を作れば有効な研究サンプルになる。このような3次元組織モデルは非常に期待され、様々な開発がされてきたが、複雑な組織作製には限界があり、臓器に対しては有効なモデルは確立されていない。」ここで終わりであればガッカリだが、今はコンピュータと3Dプリンターを導入した研究を行っているそうだ。組織を再現するには、細胞構築だけではなく、細胞操作技術、培養技術、計測技術が必要になるとのこと。ここに工学の観点が生きてくるのだろう。期待したい。

中村氏の3次元組織モデルの話は、似て非なるものを含めれば、数年前から耳にすることがあった。2008年の代替法学会では「マイクロチップを用いた複合的バイオアッセイシステムの開発」という発表がされ、小さなマイクロチップの中に生体機能を再現して薬剤を評価する、という内容に、難解ながらも興奮して聴講したことが思い出される。
学会からは離れるが、2014年にハーバード大学のハミルトン氏が、「臓器チップ(organ-on-a-chip)」がもたらす未来」というプレゼンテーションを、有名なTEDカンファレンス(米国にて年一回開催)にて行い、大喝采を浴びた。プレゼンではワクワクする言葉が並んだ。「創薬の試験ツールは細胞培養と動物実験だが、細胞は培養の環境は好まず、動物実験では人体で何が起こるかわからないことがある」「細胞建築家になって体外で細胞にとって心地よい環境を作る、それが『臓器チップ』で、これらを流体的に結び付け様々な臓器チップをつなげて、いわゆる仮想人体を作ることができる」「すでにデジタル製造専門の企業と連携」などなど。
日本は遅れをとっているようだが、この分野の研究は世界中で進められていて、代替法としても有望株である。

創薬における生理学的薬物速度論モデル(PBPK model)への期待

2012年の代替法学会大会長だった独立行政法人理化学研究所の杉山雄一氏からは、「薬物体内動態の予測;動物実験代替法としてのin vitro試験に基づくモデリング&シミュレーションの利用」という講演がされた。杉山氏は薬物動態研究者の第一人者で、以前から「ヒトでの薬物動態を動物実験から予測するのは容易ではない」としていたが、今回も「ヒトの生物学適用性予測は動物実験からは不可能。人のことは人でなければ分からない。」と明言した。数理モデル構築に必要となる生理解剖学的なパラメータの変化については、十分な情報が集まっていて、近年FDA(米国食品医薬品局)が中心となり、PBPKmodelによる薬物動態予測を臨床試験の必要性の判断、投与量の設定に活かそうという動きがあるそうだ。日本でもぜひ進めてほしい分野である。

実験動物で笑いを取る研究者も

実験動物学会と共催のシンポジウム「動物実験における3Rsの実践と課題」の中では、筑波大学の三輪佳宏氏から「近赤外線非侵襲蛍光イメージング技術の開発と応用」について発表された。「非侵襲」とは『生体を傷つけない』という意味で、細胞レベルの体内での動きを、近赤外光を使って解析するもの。MRIのようなものを想像するとわかりやすい。発表者が、研究に使うヘアレスマウスの毛の抜け方が面白いと揶揄し、「その顔がミッキーマウスに似ているのだが、本来マウスの耳の色は肌色。ミッキーマウスは黒だけど、本当は肌色でなきゃいけないですね」などと会場の笑いをとったり、蛍光物質を含まない餌の選定に苦労したというエピソードの中で「ある餌を与えたらどんどん体重が減ってきて死んじゃった!」など、終始生命を軽んじるトーンに強い嫌悪感を覚えた。講演後の質疑で「餌の選定のために体重減少で殺してしまうとはあまりに酷い。また、実験動物で笑いを取るようなやり方には憤りを感じる。意識を変えてもらいたい」と抗議した。

動物の犠牲がない科学を求める広告を掲載

毎年、大会参加者には要旨集が配布される。会場案内から日程、各研究の概要等が掲載され200ページ近い。3次元培養皮膚モデルの販売会社や、代替試験の受託企業などの広告も入る。今回、JAVAはシンポジウムへ登壇することもあり、動物保護団体の存在感を示すと共に、研究者に対して動物実験のない人道的科学を求めていることを表明する広告をうった。動物実験に反対する人々や団体は動物さえよければいいと、研究者からは思われている節がある。そうではなく、消費者や患者や色々な立場の人が、動物を含めた命の犠牲のない科学を求めているということを、科学界に発信しつづけていく必要があるからだ。

2014年代替法学会掲載広告

大会要旨集に掲載したJAVAの意見広告

まとめ

今大会長も述べているように、「動物実験代替法」は、市民にも、マスコミにも、学術研究界にもまだまだ浸透していない。私たちJAVAは、世間の関心が向かう後押しをもっとしなければならない。そして代替法学会には、代替法が広がらない要因を解析すると同時に、大会テーマ「過去からの脱却と未来に向けたキックオフ」とした以上、対策を実行に移すキックオフとすることを強く望む。

JAVA講演報告<代替法学会大会>

【日本動物実験代替法学会第27回大会報告】

JAVA 講演
「動物に対する社会倫理の変化:賢明な取組みとは何か?」

2014年12月7日、大会3日目に開かれたシンポジウム8「生命倫理・研究倫理を考える-日本動物実験代替法学会からの発信-」において、JAVAの理事が「エシカル」をキーワードに講演しました。研究界全体を古い体質から脱却させ、動物を犠牲にしない、真に人道的で倫理的なあり方へと向かわせることが、代替法学会に望まれる社会的責任であると訴えました。


141207JAVA講演全スライド(PDF)

広がるエシカル消費
近年「エシカル」という言葉が消費社会で市民権を得てきています。”Ethical”とは「倫理的な、道徳上の」という意味の言葉ですが、ジュエリーやファッション、化粧品など、普段消費するものが、他者、とりわけ社会的弱者からの不当搾取や、社会正義に反することがないか、という点を気にかけた消費行動が、「エシカル消費」「エシカル・コンシューマリズム」と呼ばれ、広がってきています。産業革命によって大量生産大量消費を生み出した英国で誕生したこの運動は、人類の過度な欲望に対する抑制弁としての役割を担っていると言ってもよいと思います。

エシカルと動物
この運動の中心的存在である非営利組織「エシカル・コンシューマー」によれば、倫理的な企業かどうかは、①環境、②人権、③動物、④政治、⑤持続可能性の5分野に設けられている諸条件の達成度によって判断されるといいます。「動物」という分野にはさらに「動物実験」「工場畜産」「動物虐待」の3つの項目が設けられています。「工場畜産」とは動物の生態を無視した、動物の福祉に配慮のない畜産のシステムを指し、「アニマルライツ」あるいは「動物虐待」の項目は、動物に対する虐待的行為の有無、広告を通じて動物虐待を助長していないかどうかといった要件が並んでいます。
動物実験については、化粧品は当然のこと、日用品やペットフードについて、動物実験を行っていないということがエシカルと評価されるには大前提の要件とされています。

ファッションブランドが動物福祉に取り組む・動物福祉を訴える事例

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【パタゴニア】
アウトドアメーカーのpatagoniaが2014年11月末、取り扱うダウン製品に使用される羽毛が100%追跡可能なものとなったと発表。生きたガチョウから羽をむしり取る「ライブ・プラッキング」という方法で採取されたり、強制大量給餌で悪名高いフォアグラの副産物としてのダウンは、動物福祉に反するとして採用しない、とのこと。
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【ヴィヴィアン・ウェストウッド】
英国のファッションブランド、Vivienne Westwoodは、2014年の春夏コレクションで、工場式畜産を批判するキャンペーンを展開。“苦しむために生まれてくる動物がいてはならない”と訴えた。なお、MORAL OUTREGEとは「他者の行動が道理に反するものであった場合に抱かれる怒り」と定義されている。

 

いずれも動物の利用自体を否定しているものではありませんが、
消費者が今まで知らずに寄りかかってきた動物虐待システムに大きな一石を投じました。

感謝から具体的消費行動へ
私たちは日々、食べるものや使うものを、選んで購入し、それらを食べて使って暮らしている、そのなかで、確実にだれかの恩恵を受けて生きている。それを頭では分かっているがよくわからない、だからとりあえず「感謝していただきます」といって済ませてきた人が多いと思います。でも今は、その過程で、第三国の人や子供、動物など弱者からの搾取や環境破壊の有無と程度を気にかけ、それを避けようと行動する消費者が増えてきているのだと思います。

「ソーシャル」で善意の拡散
「エシカル」が広がる背景に「ソーシャル」という言葉の広がりがあります。その一つに「ソーシャルネットワークサービス(SNS)」がありますが、その代表格であるツイッターは東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起きたときに活躍しました。
震災当日、東京都心では混乱のなか歩いて帰る人に向けて公共交通の情報や開放されているトイレの情報が拡散されました。その後、電力消費の自粛や譲り合いが市民の間で自発的・積極的に呼びかけられました。動物の被災についても、動物同伴で入れる避難所の場所や、迷子になった動物の写真や飼い主の情報、あるいは保護している動物の情報を被災地以外のユーザーが収集してハッシュタグをつけてツイートし、その情報を収斂させポスターにして現地に出入りするボランティアの方々が避難所に貼って回るといった連係プレーも行われました。
3.11は痛ましい天災/人災でしたが、SNSは、被災した人・しなかった人に関わらず、多くの市民・消費者に発信力と行動力を与え、その個人の集合体である企業の多くが、自発的に被災地の復興に貢献してきたことは論を俟ちません。

企業の社会的責任
もう一つ「コーポレートソーシャルレスポンシビリティ(CSR)」という言葉があります。企業は、利益を上げるだけでなく、それが属しているコミュニティ自体が持続していくために、人道、あるいは倫理に基づいて、そのコミュニティの一構成員として責任を果たしていかなければいけない、自社だけが潤えばいいとか、株主の意見だけ聞いていればいいというものではない、というものです。
ところで、2013年4月から化粧品・医薬部外品の動物実験廃止に踏み切った資生堂が、CSR活動の一環としてこの問題に取り組みました。2010年6月から4年間、計6回にわたって「化粧品の成分の動物実験の廃止を目指す円卓会議」を開催し、JAVAもすべての回に出席しました。この招集がかかる前の年、私たちは企業名を挙げて都内でデモ行進をしたり、株主総会の会場前で抗議活動を続けていましたので、そのような動物愛護団体をよくぞ招き入れたと思いました。
もちろん、JAVAの参加が資生堂のポーズとして利用されるのではという懸念もありましたが、この円卓会議への参加を通じて、対話の重要性に気づけたことは大きな収穫でした。

代替法学会の社会的責任
対話の重要性という意味で、JAVAは1997年からこの学会の賛助会員となりましたが、代替法という概念がもともと動物実験反対運動を背景に誕生したことを踏まえて、時の執行部の方々が協議して、JAVAの入会を認めていただいたものと思います。
今年で8回目になるチャレンジコンテストや、今回の大会では学生無料参加など、社会に開かれているという意味で、代替法学会はソーシャルレスポンシビリティを、一定果たしていると思いますが、それで十分とは言えない理由は最後に示します。

pp_LUSH PRIZELUSH PRIZE
ここで、学会のウェブサイトでも募集の案内が出されている「ラッシュプライズ(LUSH PRIZE)」の話をしたいと思います。ラッシュとは、英国の化粧品メーカーで、創業以来動物実験を行っていないだけでなく、動物実験の廃止に向けて積極的な活動を展開しているユニークな企業で、2012年、動物実験代替法の研究をしている個人や団体、動物実験廃止に向けた活動に対して賞金を授与する「ラッシュプライズ」を設立しました。毎年、5つの部門で募集し、選考を経て、受賞者には全体で25万ポンド(約4300万円)の賞金が授与されます。私たちJAVAは第一回目のパブリックアウェアネス(世論喚起)部門で受賞しました(※詳細はhttp://www.usagi-o-sukue.org/java03entry.php?eid=00010)。このラッシュプライズの企画運営を行っているのが、冒頭にお話しした、エシカルコンシューマーです。

21世紀の毒性学は1R
2014年11月半ば、ラッシュプライズの3回目の授賞式がロンドンで行われました。授賞式に先駆けて、21世紀の毒性学、21st Century Toxicologyをテーマに、世界の代替法研究をけん引している方々が参加するセッションが行われました。参加した方からの報告によると、このセッションにおけるキーワードは、1R。3Rのうち、これからの毒性学においては、ReductionでもRefinementでもなく、動物を使用しないReplacementが重要である。しかしながら、これまで長らく「毒性試験には動物を使うことが当然」という環境に親しんできた研究者にとって、Replacementの本質を理解すること、Replacementが信憑性のある方法だと認識することは困難を極めている、古い体質から抜け出せない、新しい考え方を受け入れられない人が多い、ということを、どの参加者も指摘していた、ということでした。

人道的実験技術の原則
1959年、ウィリアム・ラッセルとレックス・バーチ(※注1)が、「人道的実験技術の原則」のなかで3つのRを著しました。この「人道的」という言葉は、あるいは「倫理的」とも言い換えられると思いますが、彼らはこう言っております。

もし、我々が行うべき実験を選択する基準を持とうとするならば、多分、人間性という基準が我々が作成することのできる最良のものである。科学における最も偉大な業績は常に最も人道的であり、かつ最も美的に引きつけるものであり、最も成功した時には科学の枢要である美しさと優雅さを感じさせるものである。

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第23回大会のシンポジウム登壇時にもお話ししたように、「人道的」という言葉を普通にとらえれば、動物の痛みを取り除くことも、犠牲になる動物の数を減らすことも、動物を実験に使わないことも、いずれも人道的だと言えますが、犠牲は多いより少ない方が良いのは当然のことですから、一般的な感覚でとらえれば「いちばん良いのは動物を使わないこと」、つまり、3RのなかでReplacementが最良、との結論に必然的にたどり着くはずです。
しかし、それをどうしても認めたくない人たちがいらっしゃる。「ラッセルとバーチは動物実験を廃止しろとはいっていない」「3Rは適正な動物実験を行うための原則」というように都合よく換言する方がたくさんいらっしゃいます。まるで「3Rをきちんと守って動物実験をどんどん推進しよう」と言わんばかりです。
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代替法学会は動物実験推進か
右のスライドは、左が代替法学会の目的、右がNPO法人動物実験関係者連絡協議会(動連協)の目的として掲げられている文章です。動連協とは、動物実験を生業とする関係者による、動物実験の推進を目的に設立されたNPO法人ですが、左右、ほとんど同じ文章です。3Rという考え方は、動物実験を持続可能(サステナブル)にするために生まれたものなのでしょうか?

過去からの脱却と未来へのキックオフ
それは違うと思います。ラッセルとバーチは、自分たちが当座言えることとしてあらわしたものであり、それ以来55年が経過した今、その考え方、人間性、人道、倫理は進歩しています。pp_attitude
つい先日発売になった写真報道雑誌、DAYS JAPANの12月号の「動物たちの感情世界」という特集のなかで、マーク・ベコフ(※注2)という動物行動学者が「だから私たちは、動物たちにとっての苦しみの現実が、私たちが感じるそれとは別物であるのだと思うふりをすることを止めなければならない」と寄稿しています。
人間性がまたベルナール(※注3)の時代に戻ることはあり得ないと思っています。
たしかに、長年寄り添ってきた習慣、慣れ親しんだ方法や考え方、いままで積み上げてきた実績を「間違っていた」「無駄だった」と言われれば、だれしもプライドが傷つくのは当然のことでしょう。
だからこそ、代替法学会には、毒性学も含めた医科学研究全体が、古い体質から脱却して、動物の犠牲を生まない、人道的で、倫理的な研究のあり方へとスムーズにシフトチェンジできるよう、そこで偉大な業績を上げられるよう、大局的観点からアプローチしていっていただきたいのです。
それがまさに、代替法学会に望まれる社会的責任であると言えます。

(了)

  1. *注1 ウィリアム・ラッセル(William Russell; 動物学者)
    レックス・バーチ(Rex Burch; 微生物学者)
    ・1954年、UFAW(Universities Federation for Animal Welfare;動物福祉のための大学連合)から人道的な実験について検討するよう依頼を受け、1959年に「人道的実験技術の原則(The Principles of Humane Experimental Technique)」を著し、その中で「3Rの原則」を提唱した。現在さまざまな国際機関で実験技術の基準として採用されている。
  2. *注2マーク・ベコフ(Marc Bekoff,1945-)
    ・米コロラド大学生態・進化学部教授(有機体論生物学)。ジェーン・グードル博士が主宰する動物の生存権保護活動「根っこと新芽計画」に参画。現代アメリカで動物の生存権と環境問題をリンクさせて新しい活動を展開している注目の研究者の一人(Amazonより引用)
    邦訳済みの著書に「動物の命は人間より軽いのか – 世界最先端の動物保護思想」(中央公論社、2005)がある。
  3. *注3クロード・ベルナール(Claude Bernard, 1813-1878)
    ・フランスの医師、生理学者。晩年に著した「実験医学序説」(1865)では「人間にはヒトを用いて実験する権利はないが、動物を用いて実験する権利はある」「動物にとって苦痛であろうとも人間にとって有益である限り、動物実験は、あくまで道徳にかなっている」「生物現象を分析するためには、生体解剖(vivisection)によって行わなければならない」と述べ、近代の動物実験台頭の基礎を作った。
    ベルナールが無麻酔でイヌの実験を行っていたことに心を痛めていた彼の妻と娘は、動物実験反対運動に傾倒したことでも知られる。

<米国>「無作為に実験動物を仕入れるB級業者」は減少しているがまだゼロではない

2014年12月1日

学術機関の米国科学アカデミーは、2009年に、「Random Source Class B Dealer(無作為に実験動物を仕入れるB級業者)から入手した動物は、NIH(国立衛生研究所)が資金提供する研究には不要である」と断じる報告書を出した。それに伴い、NIHは、そのような業者から入手した犬や猫を使った研究に対する助成金は徐々に減額していくという方針を発表した。この方針は、犬については2014年10月に、猫については2012年に実施された。

アメリカ全土で営業しているこのようなB級業者の数は、かつては数百人いたが、現在では、ほんの一握りが残っているのみである。ごく最近では、B級業者ケネス・シュローダーが、不正に7頭の犬を入手し、適切な飼育場所も整備せず、法律に定められている農務省検査官の記録の点検や施設への立ち入りを拒否したことで「動物福祉法の意図的違反」を犯したとして告訴された。シュローダーの免許は農務省によって取り消され、もはや実験室への犬猫の販売はできなくなっている。

たしかにこのようなB級業者を拒否する数は増え続けているが、残った少数の業者を一掃することは長く困難な道のりである。例えば、2013年、行政法判事は、B級業者ジェームズ・ウーデンバーグには、農務省の告訴状に述べられたような動物福祉法やそれに伴う規定違反はなかったとしたのである。農務省は控訴したが、裁判官は2014年9月、ウーデンバーグは不法に動物を入手したが、動物福祉法違反を続けた件については、単なる停止命令で十分であるという判決を下した。

不法な事業が処罰されないまま放置されるのを許すこの判決は、このような業者に免許を与えて規制するというやり方は廃止すべきであることを明確に示している。議会は「ペットの安全と保護法案」を可決し、このような動物業者を業界から永久に追い出すようにすべきである。

「Random Source Class B Dealers: Down But Not Out」
AAVS AV magazine 2014 No.1-3より
(翻訳:JAVA翻訳チーム)

<米国>母子ザルを引き離す研究再開

2014年12月1日

NIH(米国国立衛生研究所)の資金による赤ちゃんザルを母ザルから引き離す研究を、ウィスコンシン大学の動物保護・使用委員会は承認した。この悪名高い研究は同研究所で50年ほど前にも行われていた。

今回の研究目的は、最新の脳のスキャン技術を使用して生まれてから間もない時期にサルの脳に発生する不安・憂鬱と関連して起こる変化を確認することであり、中心となっている研究員はこのデータが人間のための新しい薬物療法と精神療法の方策をもたらすと信じている。

20頭の赤ちゃんザルたちは、生まれたその日に彼らの母親から引き離される。彼らは隔離され、3~6週間1頭で過ごす。そして別の母親から引き離された赤ちゃんザルと一緒にされる。度重なる不安誘導テストが行われ、継続して脳のスキャンを行う。6ヶ月後、その赤ちゃんザルのペアは離され、新しいパートナーと一緒にさせられる。さらなるテストが行われ、ずっと脳のスキャンは続く。これとは別の2番目のグループの20頭の赤ちゃんザルたちは、自分の母親に育てられた後、最初のグループのサルと同様のテストを受ける。そして1年の実験後、その40頭のサルたちは脳を調べるために殺される。

この研究についてはかなりの論争があり、ウィスコンシン大学はこの実験を進めていくことに対する反対世論を認識している。 

AWI Quarterly Fall 2014 vol.63 No.4 by Animal Welfare Instituteより
(翻訳:JAVA翻訳チーム)

母ザルは子ザルを強く抱きしめている。ウィスコンシン大学は
脳の実験のためにこの子ザルを母ザルから無理やり引き離す
SHANKAK S.

<英国>命拾いした2羽の七面鳥-レオナとブライアン

2014年12月1日

話題づくりのために、インターネットで「生かしておく」か「調理する」かという下劣な投票に2羽の七面鳥の命が懸かっていた。この2羽の七面鳥を救ったのはオックスフォードのラジオ局JACK FMの視聴者である。ミュージシャンのブライアン・メイや歌手のレオナ・ルイスと、その他数千にのぼる心優しい人々が声をあげて「生かしておく」に投票して七面鳥の命を救った。2羽は、命の恩人の名前を取って“ブライアン”と“レオナ”と名付けられた。そして、米国の動物保護団体PETA (動物の倫理的扱いを求める人々)の手助けにより、レオナが支援しているエセックス州のホープ・アニマル サンクチュアリという素晴らしい保護施設に丁重に運ばれ、調理される心配のない平和な生活を送ることになった。

2羽の七面鳥2

2羽の七面鳥1

保護施設に無事に到着したレオナとブライアン

七面鳥は自然界では、木に登ったり、時速40キロもの速度で走ったりと、とても好奇心に溢れた探検家である。七面鳥は通常10年ぐらい生きるが、肉にされる場合は12~26か月ぐらいで処分されてしまう。

 PETA UK: Saved! Happy Christmas for Two Turkeys after Tasteless Radio Poll

<オーストラリア>ファーとアンゴラウールの使用をやめるブランドやデザイナーが続々と登場

2014年12月1日

オーストラリアのファッションブランドAje.(アジェ)は、今後一切ファーおよびアンゴラウールを使用しないことを宣言した。

米国の動物保護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)のアジア支部が、アンゴラウール生産の世界シェア9割を占める中国のアンゴラ農場の潜入調査を行い、毛をむしられて鳴き叫ぶアンゴラウサギの映像を撮影して公開した。その映像がAje.(アジェ)の今回の決断につながった。カーリーハンター、アウレリオ・コスタレラ、アレクシー・フリーマン、ナターシャ・ガン、ジョージ・ウーなど多くのオーストラリアのファッションデザイナーもまた、アンゴラウールとファーを使用する商品をラインから外すと発表している。

 PETA’s Animal Times Issue 3, 2014より

JAVA、2件の解剖をやめさせる

子どもたちに解剖をさせてはならない
JAVA、2件の解剖をやめさせる

青少年による凶悪犯罪やいじめなどが大きな社会問題となり、「命の大切さ」を子どもに伝えることが一層重要視されています。それにもかかわらず、大人たちが子どもに、動物を切り刻み、殺すという残虐行為「解剖」をさせることが後を絶ちません。今回、JAVAは小学生対象の2件の解剖について取り組み、やめさせることができました。

ケース1/小学校の授業でカエルの解剖

神奈川県横須賀市にある「横須賀学院小学校」で、2013年、小学6年生を対象にしたカエルの解剖授業が行われたことがわかりました。この小学校のウェブサイトには、「解剖すなわち『命を学ぶ』授業です。」「切り取っても動き続けるカエルの心臓に、子どもたちの驚きと畏敬の念の混じった眼差しがありました。」など、教師が書いたと思われる報告が出ていました。

 

ケース2/自治体の子ども向けイベントで魚の解剖

東京都新宿区(以下、区)が小学生対象イベント「神田川をしらべよう!」のなかで、神田川の水や川底にいる生き物を調べるといった企画とともに、「魚の解剖 (魚のからだのしくみについて学ぼう)」も企画され、区の広報誌やウェブサイトで参加者募集が行われました。
この企画に疑問を持ち、問い合わせた市民の方からは以下の情報が寄せられました。

  •  解剖の対象となる魚は、神田川からとるのではなく、別に入手するもの。
  •  定員20人。解剖では5人に1匹の魚が配られる。
  •  生きている魚に麻酔かなにかの薬で大人しくさせて、体を切り開き、動いている心臓など体の中を観察する。
  •  解剖の指導は、区の職員ではなく、外部の先生が指導する。
  •  企画・主催のみどり公園課みどりの係は、「命の大切さを教えることにもなる」と説明している。

解剖は義務付けられてはいない

JAVAではこれまで多くの学校の解剖実習を廃止させてきました。しかし、残念ながら、授業の一貫としてまだ実施しているところがあります。文部科学省の学習指導要領では、解剖実習は義務付けられていません。解剖をさせるか、解剖以外の方法で学ばせるかは学校や担当教師の判断で決めることができるのです。

海外では解剖を禁止する国もある

欧米では、従来は動物実験が必要不可欠と考えられていた大学の獣医学部や医学部においてさえも、「動物を殺す非人道的な教育を拒否する権利」を多くの学生たちが主張し始めた結果、動物実験を廃止して代替法を用いる学校が急増しました。すでに米国とカナダでは、獣医学校の約69%以上(32校中22校)が動物を犠牲にする実験・実習をしないで卒業できるようになっており、医学校の約99%(197校中196校)には生きた動物を用いるカリキュラムがありません。
初等中等教育での生体解剖実習については、英国、ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、デンマーク、フランスなどでは、法律で禁止するなどの規制を設けているほどです。

動物虐待と凶悪犯罪には深い関連性がある

『動物の愛護及び管理に関する法律』は、1999年に初めての改正がなされましたが、この改正法が早期制定に至った背景には、頻発する青少年による凶悪事件があります。幼女惨殺事件の宮崎勤元死刑囚、神戸の幼児殺人事件のA少年、さらには、佐賀のバスジャック事件の犯人の少年などが、殺人事件を犯すその前段階において、小動物の虐待を行っていたという事実が判明したからです。また、2002年の子猫を虐殺する様子をインターネットで流した事件は、犯人の厳罰を望む声が裁判所に殺到するなど大きな騒ぎとなりました。この事件の犯人においても、以前からハムスターなど小動物への虐待行為を繰り返していたことが判明しています。最近では、長崎県佐世保市で同級生を殺害した女子高生が、その前段階において繰り返し猫などを解剖しており、また人間の解剖にも興味を持っていたことが報道されています。
解剖実習がきっかけになって、小動物への虐待行為、さらには人間に対する犯罪へとエスカレートする恐れは多いにあるのです。

解剖は生命を卑しむ授業

教育基本法には、「生命を尊ぶ態度を養うこと」も教育の目標として規定されています。6年生の学習指導要領にも「理科」の目標として「生命を尊重する態度を育てる」ことが、そして、道徳の目標として「生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する」ことが示されています。
解剖はこれらの目標に真っ向から反する授業です。「生き物を殺すことによって命の大切さを知る」「解剖もその学習方法の一つ」といった考えが通用するならば、動物虐待犯や動物虐殺を繰り返したうえに殺人を犯した者たちは、命の重さを知った心優しい人間ということになってしまいます。

動物を使わない学習方法が、子供たちにとって最適

動物を解剖しなくても、生き物の体の仕組みを学ぶ方法には、コンピュータを使用した学習法、ビデオ、3Dの模型など様々あります。そのような代替法を使用すれば、何回でも繰り返しでき、また児童一人一人が自分のペースで学習できるなど、多くのメリットがあります。
解剖を行った場合と代替法で学んだ場合では、その知識に差はない、むしろ、代替法で学んだ場合の方が優秀であったことが、海外の研究で証明され、論文が発表されています。つまり、子どもたちに生き物の体の仕組みを学ばせ、知識を身に付けさせたいと本気で考えるならば、こういった、動物を使わない方法で学ばせるべきなのです。

横須賀学院小学校は、「二度と行わない」と回答
新宿区は解剖を中止!

JAVAは解剖の問題点を指摘し、横須賀学院小学校には二度と解剖を行わないことを、新宿区に対しては解剖イベントを中止するよう求めました。
後日、横須賀学院小学校の校長からは「今後一切、動物の解剖授業は行わない」との回答がありました。また、この小学校の運営母体である学校法人横須賀学院に所属する中高一貫校、高等学校についても「中学・高校では解剖の授業カリキュラムはない」と確認でき、横須賀学院の児童徒たちは、これから解剖をやらされないですむのです。
また、新宿区からは、解剖イベントが行われる前に「解剖は行わない」との回答があったのです。

広がりました!ポスター掲示の輪

【不妊去勢手術の徹底を!ポスターキャンペーン】

<<キャンペーン終了のお知らせ>>

たくさんのご協力をありがとうございました!
2014年10月20日よりスタートしました 「不妊去勢手術の徹底を!ポスターキャンペーン」は、
3月31日でもって終了いたしました。

このキャンペーン中に、下記のご報告をいただいているものを含め、
250枚もの、たくさんのポスターを日本全国に貼って、不妊去勢手術の啓発をしていただきました。
多くの皆様のご協力に心から感謝いたします。
キャンペーンは終了しましたが、ポスターはいつでもご提供できます。
(実費送料のみご負担→詳細はコチラ

不妊去勢手術を徹底すれば、殺されるために生まれてくる子犬・子猫はなくせます。
どうぞ、これからもお力をお貸しください。

「ポスター貼ってもらいました!」
嬉しい掲示報告が届いています。

2014年10月20日にスタートしました、このキャンペーン。

Facebookなどで多くの方が拡散してくださったおかげで、スタート後すぐにたくさんのポスターのご希望をいただきました。
本当にありがとうございます!

ポスター掲示のご報告も、ぞくぞくと届いていますのでご紹介していきます。(2015年3月31日現在) →終了しました
キャンペーンの詳細はコチラをご覧ください。

 

ノヤ動物病院

ノヤ動物病院 (埼玉県日高市)

埼玉県の電子部品メーカー

埼玉県の電子部品メーカー O社

竹田町郵便局

竹田町郵便局(福島県二本松市)

岳下簡易郵便局

岳下簡易郵便局(福島県二本松市)

杉田郵便局

杉田郵便局(福島県二本松市)

市民交流センター

市民交流センター(福島県二本松市)

天然温泉「上越の湯」

天然温泉「上越の湯」(新潟県上越市)

美容室TOMOKO

美容室TOMOKO(新潟県加茂市)

パインズ動物病院-新潟県三条市

パインズ動物病院(新潟県三条市)

地域交流施設みんくる

地域交流施設「みんくる」(新潟県三条市)

美容室KEN

美容室「KEN」(新潟県新潟市)

コメリホームセンター三条生活館

コメリホームセンター三条生活館(新潟県三条市)

フィットネスクラブアクティスらんなん店

フィットネスクラブ「アクティスらんなん店」(新潟県三条市)

JR北三条駅

JR北三条駅(新潟県三条市)

ウオロク興野店

スーパー「ウオロク興野店」(新潟県三条市)

JR東三条駅(新潟県三条市)

三条市体育文化センター

三条市体育文化センター(新潟県三条市)

福岡市ボンラパス高宮店

スーパー「ボンラパス高宮店」(福岡県福岡市)

福岡市高宮駅

西日本鉄道 高宮駅(福岡県福岡市)

SHIMOKITA FARM

カフェ・SHIMOKITA FARM(東京都世田谷区)

東文化センター

東文化センター(神奈川県座間市)

栗原コミュニティーセンター

栗原コミュニティーセンター(神奈川県座間市)

埼玉県飯能市スポーツバーB・B

スポーツバーB・B(埼玉県飯能市)

 

保護猫カフェ湘にゃ庵(神奈川県藤沢市)

保護猫カフェ湘にゃ庵(神奈川県藤沢市)

東武東上線 朝霞駅(埼玉県朝霞市)

東武東上線 朝霞駅(埼玉県朝霞市)

JR安達駅(福島県二本松市)

JR安達駅(福島県二本松市)

JR金谷川駅(福島県福島市)

JR金谷川駅(福島県福島市)

加古川・竹本様宅

竹本様宅前(兵庫県加古川市)

加古川・竹本様近く

竹本様宅の近く(兵庫県加古川市)

加古川文化センター

加古川海洋文化センターの掲示板
(兵庫県加古川市)

兵庫県加古川市にある工務店の外壁

兵庫県加古川市にある工務店の外壁

藤好クリニック

藤好クリニック(熊本県熊本市)

福島・渋川郵便局

渋川郵便局(福島県二本松市)

福島・二本松郵便局

二本松郵便局(福島県二本松市)

川越市生活情報センター(埼玉県川越市)

川越市生活情報センター(埼玉県川越市)

東武東上線 柳瀬川駅(埼玉県志木市)

東武東上線 柳瀬川駅(埼玉県志木市)

ユウ動物病院-杉並区

ユウ動物病院(東京都杉並区)

「天空の城 三宜亭本館」天然温泉施設の入口付近(長野県飯田市)

温泉廊下

同左温泉施設の廊下

いぬねこ cafe Lua

いぬねこcafe Lua(東京都町田市)

トリミングサロン

東京都にあるトリミングサロン

福島県にあるJR二本松駅の待合室

仙台市トリミングサロン

仙台市内のトリミングサロン

ペットサロンわんデー

ペットサロンわんデー(東京都杉並区)

男女共同参画センター

横浜市内の施設の掲示板

山口獣医科病院

山口獣医科病院(神奈川県大和市) 

二本松1

福島県二本松市 佐藤様宅の外柵

二本松2

かつみ美容室(福島県二本松市)

二本松3-掲示板

もがみ動物病院の掲示板(福島県二本松市)

二本松4-出入口

もがみ動物病院の玄関先(福島県二本松市)

やまの動物病院-東京都羽村市

やまの動物病院(東京都羽村市)

JR五日市線駅

JR五日市線のある駅

東京都の駅掲示板

東京都にある駅の掲示板

埼玉県の駅掲示板

埼玉県にある駅の掲示板

岡山E-UPHAIRけやき通り

美容院「E-UP*HAIRけやき通り」(岡山県岡山市)

横浜市内の掲示板

埼玉県内の美容院

ガンバ犬猫病院(愛媛県四国中央市)

愛媛県いそざき動物病院

いそざき動物病院(愛媛県四国中央市)

その他、スーパーや図書館、公民館の掲示板や動物病院、動物霊園での掲示のご報告をいただいています。
これからも皆様からのポスターのご依頼、そして掲示のご報告をお待ちしています!

竹田町郵便局

竹田町郵便局(福島県二本松市)

<米国>ミシガン州、解剖実習に関する方針

2014年11月1日

米国の動物保護団体PETAとの長い話し合いの末、ミシガン州教育委員会は「解剖実習における選択方針」を採択した。これにより州内157万人以上の生徒が、残酷な解剖実験を強いられることなく最新のコンピュータソフトまたは人道的な方法で解剖を学ぶことができるようになった。

PETA’s Animal Times Issue 3, 2014より

以下がミシガン州教育委員会が採択した方針です。

ミシガン州教育委員会による動物解剖実習を拒否する生徒に対する方針

 ミシガン州教育委員会では、道徳的、倫理的、宗教的思想やその他様々な理由により動物の解剖実習に対し反対する生徒が急激に増えている事実を考慮し、動物を使わない方法(コンピュータシミュレーションソフト等)の利用を可能にした。また、代替法を使えばさらに学習は効果的になり、費用削減にもつながると当委員会は認めている。代替法を希望する生徒には随時対応し、教育と学習の環境が誰にとっても開放的であるように整えること、また解剖に反対する学生に対し懲らしめるための罰を与えてはならないこと、という点で主要な科学教育団体とも合意した。

  • 動物の解剖実習に反対する生徒に対し、代替法を許可する旨を学区ごとに明文化すること。生徒から文書で要求があった場合、教師は代替法を用いて実地能力を学ばせること。
  • 教師は、上記のような生徒に解剖の授業を見学させてはならず、代替法(シミュレーションソフトを使って単元を終わらせるなど)を用いて必要な能力をつけさせること。代替課題は解剖実習と同等レベルのものを教師自らが選ぶこと。
  • 解剖実習を欠席したことで生徒が罰せられたり差別を受けたりしてはならない。
  • 動物を利用する他の授業で不安を感じたり、周囲の理解を得られなかった場合、生徒は主任教師/学校長に相談することが可能である。

Michigan Department of Education: Michigan State Board of Education Policy Student Options for Animal Dissection Coursework

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