JAVA:NPO法人 動物実験の廃止を求める会(Japan Anti-Vivisection Association)

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JAVAの最新情報をお知らせするコーナーです。進行中の活動、パネル展やイベントなどのご案内、これまでの活動・成果などをご紹介していきます。

<米国>動物から“ヒトの臓器”採取

2017年7月7日

動物から“ヒトの臓器”を採取する

カリフォルニア州サンディエゴ郊外にある生物医学系のSalk研究所は、動物の胚でヒトの細胞を成長させ、ヒトへの移植用臓器を採取する研究をしている。このような異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態はキメラと呼ばれており、この分野の研究は大きな議論を招いている。最近の研究では、200頭以上のブタに侵襲的外科手術を行ったが、1,000以上もの胚が十分に発生せず死んだ。研究者は、得られた胚の成長状態を評価すると、半分以上に成長の遅れが見られること、さらにキメラの中にヒトの細胞を同定することは稀であることも認めている。これについて科学者は、ヒトの妊娠期間(280日)がブタの妊娠期間(114日)の倍以上あることが、この理由であろうと述べている。
2015年、米国国立衛生研究所(NIH)は動物の胚にヒトの細胞を注入することを含む研究への出資停止を発表。科学の在り方、倫理的問題、動物福祉上の懸念を考慮する必要があると述べた。しかし、Salkのキメラ研究は民間から資金を得ており、NIHの方針は適用されず研究は続けられる。

ブタさん

AV Magazine 2017/Number 1
(American Anti-Vivisection Society)

元石川高校、生体解剖を全面廃止に!

<教育プロジェクト>

元石川高校、生体解剖を全面廃止!(2016年8月)
必修科目では死体の解剖も廃止に

2015年1月から取り組んできた、神奈川県立元石川高等学校(以下、元石川高校)の必修科目と選択科目における解剖実習の問題。2年以上にわたるJAVAの働きかけにより、生体の解剖は全面廃止に、必修科目については死体の解剖も廃止になりました。


コイ

2015年1月 生徒たちからの悲痛な訴えが届く

元石川高校の生徒や保護者の方々から、この高校で行われたコイの解剖実習について次のような通報がJAVAに寄せられました。

  • K教諭による1年生の「生物基礎」の授業で、生徒たちがコイにメスを入れ、体を切り開き、内臓を見るという解剖実習が行われた。
  • コイは、生徒たちに解剖させるためにK教諭が正月休みに釣ってきたもの。
  • 10人に対して1匹のコイが渡された。
  • 生徒たちに解剖以外の方法の選択肢は提示されなかった。
  • 成績への影響が心配で、休んだり、実習を拒否することはできなかった。
  • 同校の生徒によって画像共有サービスInstagramに解剖の動画が投稿され、血だらけ、内臓はぐちゃぐちゃのコイの体内から、生徒がさらに臓器を取り出したりしている様子が多くの人の目に触れることになった。
  • 同じ1年生でも、別の教諭が生物を教えているクラスでは解剖実習はない。

飼い猫の死体も解剖! 解剖に執着する教諭と傷つく生徒たち

K教諭の問題は、コイの解剖をやらせたことにとどまりません。授業中に、自分の飼い猫の死体を解剖したという話をしたのです。さらに、1月に実施したコイの解剖の話、2~3年生になったら、動物の眼球の解剖をさせたいといった話もしたのです。
生徒たちが嫌がると容易に想像できる話をあえてしたこのK教諭は、解剖に異常に執着しているとしか思えません。生徒の方たちからは、「コイがかわいそうで、解剖させられて辛かった」「眼球の解剖なんて、やりたくない」とJAVAに悲痛な訴えがあったのです。

JAVA、学校に廃止を要求

学習指導要領においても解剖実習は義務付けられていません。また、この高校で使用している教科書にも解剖についての記載はありません。解剖をさせるか、別の方法で学ばせるかは学校や担当教師の判断で決めることができるのです。
JAVAは学校長に対して、解剖実習は多くの問題があり、生徒たちに大きな不利益を被らせると指摘しました(JAVAが主張する解剖実習を廃止すべき理由 )。さらにK教諭の生徒の心情に全く配慮しない言動は許されるものではないと強く抗議したうえで、生体、死体を問わず、解剖実習を廃止するよう強く求めました。

2015年4月 必修科目での解剖が廃止となる

JAVAの強い働きかけにより、元石川高校は1年生の必修科目である「生物基礎」では、生体だけでなく死体を含む解剖実習の廃止を決定しました。しかし、2、3年生の選択科目「生物」では解剖を続けることに固執しました。

20157月 教育委員会にて協議されるが改善はなし

選択科目の「生物」では解剖を続けるとしている元石川高校に対して、全面的な廃止を指導するよう神奈川県教育委員会に要望しました。

また元石川高校に対しては、「解剖実習の具体的な内容」「解剖をやりたくないという生徒に対する対応」について問い、さらに解剖実習が生徒たちに及ぼす悪影響について追及する質問状を提出しました。

JAVAからの要望を受けて、7月9日開催の教育委員会にてこの問題が協議されました。しかし教育委員会は、「生命を尊重する態度を育成することが大切」としながらも、「高等学校学習指導要領解説理科編には、生きている生物を教材とすることも記載されている」として、解剖を廃止するよう元石川高校に指導する考えはない旨の回答をしてきたのです。そして元石川高校も、JAVAの質問状の質問には答えず、教育委員会と同様の主張だけをしてきました。

開示資料でわかった実態

JAVAは選択科目「生物」においても解剖実習を廃止するよう元石川高校に対する働きかけを続けていきました。

さらに2016年2月、解剖実習の詳細を把握するため、2014年度~2015年度に実施された解剖実習に関係する文書すべての情報開示請求をしました。

そこで明らかになった元石川高校の解剖実習の実態は以下の通りです。あらためて解剖実習は、動物の体をモノのように扱う行為であること、精巧な模型などを使う代替法で十分学べる内容であることがわかります。

<コイの解剖>
※使用したコイは生物担当教諭が釣ってきた生きたコイであるということが通報により判明している(10人に対して1匹)。

  • 目的:身近なコイの解剖をすることによって動物の内臓のしくみを知り、生物の神秘にせまる。
  • 方法:①外部形態の観察 ②解剖(内部形態の観察) ハサミで肛門の直前から腹部に沿ってえらぶた直後まで切る。えらぶた直前を背と腹の中央まで切りあげる。そのまま後方、肛門の直前まで切る。腹側へ切り下がり、片側の体壁を切り取る。③コイの内臓の観察 ④コイの顕微鏡観察

    コイ解剖プリント

    コイの解剖実習に用いられた教材資料

<イカの解剖>

  • 2015年度、スーパーマーケットにて4,104円の刺身用のスルメイカを購入。
  • 解剖の目的:親しんでいる生物を解剖することにより、構造の詳細を知り、生命の尊さを再確認する。貝とイカはまったく異なる動物に見られるが、同じ軟体動物であることを理解する。
  • 方法:①口のように見える漏斗(ろうと)付近からハサミ・メス入れ、内臓が見えるように外套膜だけを切り開き、プリントに描かれている図の内臓などを確認する。 ②適量の過酸化水素水をイカの内臓にかけて反応を見る(血液が青く見える)。

<ニワトリの脳の観察>

  • ペットショプでペットフードの鶏頭水煮缶を1缶141円~165円で購入(2014年度、2015年度ともに8缶ずつ)。
  • 目的:ドッグフードとして販売されている鶏頭水煮缶を使用して、ニワトリの脳を観察し、脳の機能と構造を調べる。
  • 方法:①シャーレに乗せたニワトリの頭を1人1つずつ持っていき観察する。 ②ピンセットを使用して、皮、頭骨を外し、脳を露出させる。 ③切り出した脳を色々な角度からスケッチする。 ④メスを使い脳の断面を観察する。

<ブタの心臓の観察>

  • 東京芝浦臓器株式会社から、ブタの心臓(大動脈付き)を1頭1,400円にて購入(2014年度は11頭、2015年度は8頭)。
  • 目的:ブタの心臓を実際に観察し、模式図との違いを意識しながら構造を調べる。
  • 方法:①ラベルに大動脈、大静脈、肺動脈、肺静脈を記入し、ストローに貼る。 ②心臓を色々な角度から観察する。 ③左心室の位置を確認し、その位置を起点に各部位を確認する。 ④各ストローを血管に見立てて差し込んでいく。 ⑤心臓のスケッチをした後、大動脈をハサミで切り開き観察する。 ⑥左心室と左心房の間にある半月弁を観察する。 ⑦左心室と左心房の部分を輪切りにし、筋組織の厚さの違いを観察する。

生体解剖の全面廃止が実現!

開示資料では、選択科目の解剖実習は死体・臓器のみでした。生体の解剖が行われていたことを示す文書がないことから、あらためて学校に生体解剖の廃止を求めたところ、2016年8月、2、3年生の選択科目「生物」でも生体解剖は廃止したとの回答を得ることができたのです!

「死体の解剖もイヤ!」
死体・臓器の解剖廃止を目指す

ただ、選択科目「生物」での死体・臓器の解剖については、やりたくないという生徒には強制をせず、プリントでの学習で対応しているとした上で、今後も解剖に使用する方針を変えませんでした。元石川高校は「イカや鶏頭水煮などのペットフードは死体ではなく、食材や加工食品である」という主張なのです。それに対し、JAVAに相談してきた生徒の方たちは「食べているものだろうが動物の体ということは同じ。解剖したくない」「ブタだって、イカだって、好きで殺されたわけじゃない。心臓を切るとかなんでやるのか」といった反応でした。
そこで、JAVAは「死体の解剖もやめて」という生徒の方たちの反応について校長に伝え、子どもたちの気持ちも考えて、すべての解剖の廃止をするよう粘り強く働きかけています。

(2017年6月現在)

<スペイン>イノシシの避妊ワクチン

2017年6月20日

<スペイン>イノシシの避妊ワクチン

スペイン・カタルーニャ州が、避妊ワクチンを用いたイノシシの頭数制限計画を試験的に開始した。州内4つの自治体で、2019年までに毎年100頭、合計300頭のイノシシが対象になる。スペインの動物保護団体のADDAが州に要求してきた、銃による虐殺に替わる倫理的な代替案だ。
このワクチンは副作用はなく、哺乳類の生殖機能に働きかける性腺刺激ホルモンに対する抗体をつくる作用を持ち、それによって性本能が減退する。低コストで、2~4年で効果が切れ、その後は生殖能力を回復できる。
今年100頭にこの避妊ワクチンを投与するが、その前に個体識別、生殖機能の状態の評価、データ、生体試料の採取を行う。実行する際、事前に麻酔をかけ、毛布で包んで寒さから保護している。さらにGPSで追跡するため、耳にセンサーを取り付け、最後にワクチンを注射。ワクチンを接種した個体は2019年まで追跡・管理を行い、その結果を見る。期待通りに行けば、イノシシの性本能が減退し、ひいては、増えすぎたイノシシの生殖活動が衰え、食べ物を探して人里に近づくことも減るだろう。
この計画は野生のイノシシでは初めての試みなので結果分析が待たれるが、米国のシカや英国の飼育されているイノシシでは成功している。

ADDA Defiende los Animales N.54 AÑO XXVI
(Asociación Defensa Derechos Animal)

 

エシカル消費に動物への配慮を

GO!GO!エシカル
倫理的な消費行動には動物への配慮が欠かせない!

フェアトレード、オーガニック、地産地消…消費行動を通じて持続可能な社会を導こうという「エシカル消費」。人権や環境という対象が先行しがちなこのテーマについて、2015年来JAVA、アニマルライツセンター、PEACEの3団体では「エシカル消費のなかに動物への配慮を含めて」と訴えてきました。関係者への粘り強い働きかけで「化粧品の動物実験廃止」や「畜産動物への福祉」が欠かせないテーマとなりました。


 

エシカル消費運動への働きかけ

2015年5月 ・第1回「倫理的消費」調査研究会(以降約2カ月に1回開催)
2015年秋 ・研究会各委員に「エシカル消費の普及に向けて動物保護からの提言書」を提出
2015年12月 ・福島瑞穂元消費者担当大臣とともに消費者庁に陳情
2016年6月 ・第7回研究会で「アニマル・ウェルフェア」が発表議題に
・研究会中間とりまとめには「動物の配慮」が入らず
・「エシカル朝食会 特別交流会」でJAVA等3団体による美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会が「化粧品の動物実験」について、アニマルライツセンターが「バタリーケージ卵」について話題提供
2016年10月 ・「エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム」開催
・英国のエシカルコンシューマー代表と消費者庁長官を表敬訪問
2017年1月 ・第9回エシカル朝食会にて、JAVAが「化粧品の動物実験をめぐる国内外の動向」特別報告
2017年3月 ・第10回研究会 最終回
2017年4月19日 ・取りまとめに「動物福祉」が配慮の対象に入る
2017年4月28日 ・日本エシカル推進協議会の一般社団法人化発足記念シンポジウムで動物がテーマの演題

※これまでの経緯については以下の記事をご参照ください。

研究会の報告書に「動物への配慮」の文字が!

2017年3月2日をもって最終回となった消費者庁の「倫理的消費」調査研究会。2016年6月の中間とりまとめには「動物」というワードは含まれませんでしたが、今回の取りまとめには「(前略)人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えることによって、動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)を実現するといった「動物への配慮」の観点が示されたことからも、倫理的消費の範疇の広がりを伺うことができる」というくだりが示されました(「倫理的消費」調査研究会 取りまとめ~あなたの消費が世界の未来を変える~第2章 倫理的消費とは)。
これがゴールではありませんが、動物愛護法ではいまだに実験動物と畜産動物が蚊帳の外に置かれている現状で、省庁による公的な報告書においてこれらの動物たちがフォーカスされることは極めて重要な一歩だと考えます。

エシカル朝食会で動物がテーマに

2017年1月25日の「エシカル朝食会」には、女優であり動物保護活動に精力的に取り組んでいる杉本彩さんが講師として登壇。「動物福祉に取り組んだわが半生-美しさに犠牲はいらない」とのタイトルで、芸能人になってからも続けてきた猫の保護活動、動物保護団体Evaの立ち上げ、動物実験しない化粧品や動物性素材を使わないファッションブランドの展開、エシカルとは到底言えない現在のペットの流通問題について熱く語り、参加者の心に訴えました。
杉本さんの講演の前に、特別報告として、green down projectの川本健太郎理事からダウンのリサイクルについてのお話のあと、JAVAから化粧品の動物実験反対運動の歴史と現在の動向、そして動物実験の今後についてお話しさせていただきました。
いずれも動物にまつわるテーマで、政財界やNGO関係者ら参加者の方々に、動物への配慮の必要性がしっかりと刻まれたと思います。

20170125エシカル朝食会

朝食会に出席された皆さんと(一番右がJAVAの亀倉)

引き続き<エシカル>にご注目を!

このように私たちの粘り強い働きかけにより、オピニオンリーダーたちのあいだでアニマル・ウェルフェアが重要視され始めています。
2017年2月には、日本のエシカル消費運動をリードしてきた「日本エシカル推進協議会」が一般社団法人となり、4月28日には発足記念シンポジウムが開かれて、動物問題に対する意識が会場と共有され、NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さんが同会の理事に、JAVA理事の亀倉弘美はアドバイザーに就任しました。
「エシカル消費」という考え方自体、日本ではまだあまり知られていない状況ですが、このエシカルムーブメントとともに、動物への配慮をこれからも広く訴えていきたいと思います。

動物愛護法改正のための活動スタート

2017年3月31日

すべての動物たちを守れる法律に!
動物愛護法改正のための活動スタート

動物愛護法が2018年に改正される予定で、国会議員や環境省が改正に必要な見直し・検討の作業を進めています。JAVAは、動物を虐待や殺害から守ることができる、よりよい動物愛護法にするためにロビー活動等の取り組みを開始しました。


3団体協同で取り組む

JAVAは「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下、動物愛護法)の最初の改正(1999年)から、毎回、ロビー活動を展開し、JAVAが要望する改正がいくつも実現してきました。
それでもなお多くの課題が残されており、より効果的に取り組んでいかなくてはと考え、これまで化粧品の動物実験やエシカル消費の活動において連携してきた「NPO法人アニマルライツセンター」、「PEACE 命の搾取ではなく尊厳を」と協同で取り組むことにしました。

議員たちへ直接アピール

今改正もこれまでと同様に議員立法で行われる予定で、つまり国会議員への働きかけが最重要と言えます。
今回、いち早く法改正の検討をはじめたのは、超党派の議員で構成された「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(以下、ゼロ議連)と民進党です。ゼロ議連は、動物愛護法改正プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、民進党は党の環境・原子力部門会議の中に動物愛護管理法改正ワーキングチーム(WT)を立ち上げて、動物愛護法に関係する分野の人たちからヒアリングをしたり、議員間で議論したりしながら検討を進めています。
私たち3団体は、ゼロ議連に加盟している議員、民進党のWTの議員をはじめ、自民、公明、民進、共産、社民各党の議員や秘書たちに面会をして、直接私たちの要望を訴えるなどの活動を根気よく続けています。ゼロ議連の動物愛護法改正PTと民進党の環境・原子力部門会議、動物愛護管理法改正WTの会合においてヒアリングを受け、私たちが求める改正をプレゼンし、また議員からの質問に答えました。来年の改正まで長期戦になりますが、粘り強く働きかけて参ります。

ヒアリングを受ける動物保護団体。中央:JAVA 和崎

署名活動を開始

3月8日、衆議院議長・参議院議長宛ての「動物愛護法の改正を求める請願署名」をスタートさせました

パネルディスカッションに登壇

3月30日、不幸な犬猫をゼロにする活動を行うTOKYO ZEROキャンペーン主催の動物愛護法改正についてのパネルディスカッションに登壇しました。
「ゼロ議連」の動物愛護法改正PT座長と民進党の動物愛護管理法改正WT座長を務める松野頼久衆議院議員、動物愛護法をはじめ動物関連の法律に詳しい細川敦史弁護士、進行役を務めた著書『犬を殺すのは誰か』で知られる朝日新聞社の太田匡彦記者とともに、第一種動物取扱業への規制をどのようにしていったらよいか、虐待を取り締まりやすくするにはどのような改正をすべきかなどについて意見を交わしました。
またJAVAは、求める主な改正点について説明をしたり、「動物愛護法の改正を求める請願署名」へのご協力もお願いしました。

手前から:太田記者、細川弁護士、松野議員、JAVA和崎

<米国>小児科医研修における動物使用が廃止

2017年2月20日

<米国>小児科医研修プログラムにおける動物の使用が廃止される

PCRMの調べによると、米国にある198のすべての小児科医研修プログラムは、動物を使用せずにヒト(モデル)などを使用する教育方法のみを採用している。最後まで動物を使用していたワシントン大学も今や、生きたネコとフェレットの使用を廃止するに至ったのである。これは数年間に及ぶPCRMの職員、会員、医師、支持者などによる努力の結果である。
2016年10月14日、ワシントン大学小児科長のゲイリー・シルヴァーマン博士はPCRMの質問に対して書面で答えた。「私たちは動物の使用をやめ、ネコたちの“里親”を探している」。これまで医療実習生たちは、気管内挿管の訓練として、生きたネコとフェレットの喉に無理やり呼吸管を押し込むことを指導されていたのである。
一方カナダにある17の小児科専門医育成コースのうち、動物を使用しているのはラヴァル大学のみとなった。PCRMは、同大学の学長ドゥニ・ブリエール博士にこのニュースを書面で伝え、廃止を促した。

Animal Use Ends at All U.S. Pediatrics Training Programs(P13)
Good Medicine Winter 2017 Vol.XXVI, No.1by Physicians Committee for Responsible Medicine

<中国>バイオ病原体研究施設

2017年2月1日

<中国>中国で承認待ちのバイオ病原体研究施設

学術誌「Nature」2017年2月号によると、中国ではバイオセーフティーレベル4(BSL-4)に指定される研究施設が間もなく操業を開始する。バイオセーフティーレベルは1~4まであり、BSL-4はSARSやエボラ出血熱といった最も危険な病原体を扱う。中国では2025年までにBSL-4研究施設を5~7つ設立する予定であり、その中には霊長類を扱う施設も含まれている。既に研究に使うための何万頭もの霊長類を収容していることや、欧米諸国より規制が少ないことから、近年では海外のウイルス研究者などの、中国で動物実験を行うことへの関心が高まっている。
致死性のある病原体の迅速同定の研究は、動物の苦しみを伴う。中国は動物の福祉についての法律が緩い、もしくは存在しない国であるため、動物を扱うBSL-4研究施設を設置することに不安がある。米国にはBSL-4研究施設がいくつかあり、霊長類は動物福祉法により守られているが、BSL-4で行われる実験は非常に侵襲的である。

AV Magazine 2017/Number 1
(American Anti-Vivisection Society)

<クロアチア>45匹のチンチラ救出!

2017年1月31日

<クロアチア>45匹のチンチラが救出される!

クロアチアの動物保護団体アニマル フレンズ クロアチア (AFC)は、クロアチアのウサギと野ウサギのシェルターMrkvicaの協力を得て、45匹のチンチラを救助することに成功した。2017年1月1日にクロアチアでの毛皮農場廃止が実行された後、生産者がAFCの訴えに耳を傾け、チンチラをシェルターに移すことに合意した。45匹のチンチラはワイヤーのケージから自由になり、毛皮にされる恐怖からも解放されて、心優しい人々に引き取られることになった。
スロベニア、クロアチアを発端に、ボスニア・ヘルツェゴビナやセルビアでも、毛皮農場禁止法を制定するよう、動き始めている。

クロアチアのチンチラ

©Animal Friends Croatia

AnimaList No.148-149
(Animal Friends Croatia)

 

 

2016年の活動をまとめました

2017年1月27日

2017年も動物たちのために尽力してまいります。
どうぞ皆さまの力をお貸しくださいますよう、お願い申し上げます。

2016年のまとめとして、1年間の活動を「活動年表」のページにまとめました。
JAVAの取り組みを知っていただければ幸いです。

<米国>妊娠した雌馬の苦悩

2017年1月20日

<米国>妊娠した雌馬の苦悩

ファイザー社(本社米国)は未だに75年も前の方法で、子宮体癌、乳癌、心臓病、卒中などを引き起こすリスクがある更年期障害緩和の薬を製造している。1940年代初期にホルモン補充療法薬として承認されたプレマリンは、妊娠した雌馬の尿(PMU)から採取された結合型エストロゲン(CEE)から作られる。

PMUの採取は秋と冬に行われる。雌馬は、11ヶ月の妊娠期間のうちの6ヶ月間は、床がコンクリートの狭いタイストールと呼ばれる「つなぎ飼い畜舎」に閉じ込められ、馬房にくくりつけられたままである。尿を採取するため紐やホルスターで尿道口を覆う道具がはめ込まれ、ほとんど動くことができない。また、固い床に立ちっぱなしのため慢性の関節炎を患うことも多い。雌馬は毎年妊娠させられ、妊娠力が落ちると食肉にされるのである。子馬の多くも同じ運命に苦しむことになる。PMU採取の業界では、馬の福祉を確保するための監視はほとんどない。

2015年に行われた、AAVS(アメリカ動物実験反対協会)とFaunalytics(米国の非営利研究機関で、動物を守る人々に有益な情報を提供しサポートしている。)の調査では、医者は、子宮体癌の危険性を高めるCEEを含まないホルモン補充薬があることを患者に伝えるべきだと、86%の米国人が考えていることが明らかになった。それにもかかわらず、ファイザー社は、以前とは異なる販売活動をしたり、新しい薬品名をつけたり、主原料の表示をあいまいにしたりして、プレマリン系薬品を再び売り込んでいる。

PMU採取を行う会社の中には、透明性も動物を守る法律もない中国に移ったものもある。

PMU採取事業は需要に左右される。したがって、一般の人々や医療関係者が、PMU採取が残酷な方法で行われることや代替の薬品が利用できることを認識することが重要である。そして、このような残酷な行為に多くの消費者が反対の声をあげる時が、この旧態依然とした業界の命運が尽きる時なのである。

妊娠馬の悲劇

Jim Craner/Equine Adovocates

妊娠していたバーバラとフィオーナは2004年、カナダのマニトバ州のPMU牧場から助け出された。バーバラは馬のサンクチュアリー「Equine Advocates」で幸せに暮らしているが、フィオーナは、以前に受けた虐待による足の痛みや呼吸器障害のため何年も苦しんだ後、2015年に死亡した。

 

Pregnant Mares’ Urine(p16-17)
AV magazine 2016/Number 3 by The American Anti-Vivisection Society

<オランダ>動物実験の段階的廃止へ

2017年1月18日

<オランダ>動物実験の段階的廃止へ

2025年までにすべての動物実験を禁止することを最終目標に、霊長類の実験を段階的に無くしていくという議案が2016年12月、オランダの国会で承認された。動物実験に反対する国際団体IAAPEAは何年にもわたりこのための働きかけを行ってきた。オランダにおける動物実験反対の世論は高まっている。世界で初めて動物の権利擁護を明確に掲げて発足した政党「アニマルライツ党」が、政治において、NGOや民間からの多大な支持を得て影響力のある存在となってきている。

International Animal Action Magazine/Summer 2017
(International Association Against Painful Experiments on Animals)

<米国>リングリング・ブラザーズ・サーカス団 永久閉鎖 

2017年1月15日

<米国>特報:リングリング・ブラザーズ・サーカス団
永久に閉鎖される
動物たちにとっての大いなる勝利

リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス(以下、リングリング・ブラザーズ)の親会社であるフェルド・エンターテインメントCEOのケネス・フェルドは、「2017年5月7日をもって、ショーを止めることを決定した」と発表した。

虐待や虐待による死亡は後を絶たなかった

リングリング・ブラザーズは以前より動物の福祉に問題があり、ここ数年はそれによる非難を受けていた。
残虐なトレーニングを動物に行っており、ゾウを従わせるために先が鋭くとがった大型フックを使用するなどしていた。そのため、数頭の赤ちゃんゾウが死亡している。2004年には若いライオンがうだるほどの暑さの車両内に水もない状態で放置され、死亡した。サーカス会場の裏の駐車場に置かれた狭い檻に入れられていたトラたちは、頻繁に喧嘩をしていた。
また、銃によるひどい怪我をしたゾウをサーカスから引退させるよう要望があったにもかかわらず、再び無理やりそのゾウをショーに使用した。これらは虐待のほんの一例であることを示す証拠として、このサーカス団は、1993年以降、米国農務省から50件以上もの動物福祉の問題に関して注意を受けていた。

リングリングブラザーズサーカスのゾウ

Sam Haddock (courtesy of PETA)
リングリング・ブラザーズのゾウ管理センターで「訓練」を受けさせられている子ゾウ

ゾウのショーは中止へ

残酷なトレーニングへの反発が市民の間で高まったため、2015年、リングリング・ブラザーズは、ゾウのショーを段階的に中止すると発表し、2016年5月が最後のショーとなった。

本当の解放につながるのか?

しかし、まだ動物の今後の生活には不安がつきまとう。リングリング・ブラザーズから引退したゾウたちは、信頼のおける保護施設ではなく、このサーカス本部の繁殖目的や虐待が疑われる訓練プログラムのあるフロリダゾウ保護センターへ移送される予定になっている。やっとサーカスからゾウたちを自由にさせた市民は、この決定に異議を唱えている。

25年の経験を持つアニマルトレーナーのジェイ・プラットは「リングリング・ブラザーズはトラの心身のケアをせず、精神的虐待、さらに支配的立場と動物の恐怖心を巧みに利用し、トラを操っていた」と言っている。ゾウと同じようにトラもまた虐待によってコントロールされていたのである。

リングリング・ブラザーズサーカスのトラ

Jay Pratte リング場でのトラ

 
今のところは、とにかく動物たちはやっと休息を得ることができた。最後の幕が下りた後、何が彼らに起こるか不明なところもあるが、道路脇に設置された動物園やサーカスと似たような状況に置かれている、多くのとらわれた野生動物たちにとって大きな変化の先触れである。

 

BREKING:Ringling Bros. Circus Will Shut Down Forever

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